miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.409 「ホロヴィッツとの対話」

2013年02月24日 23時55分58秒 | 過去の観劇記録
2013年2月24日(日) マチネ パルコ劇場 Z列 27番

モア=渡辺謙、ホロヴィッツ=段田安則、エリザベス(モアの妻)=和久井映見、ワンダ(ホロヴィッツの妻)=高泉淳子。音楽・演奏:荻野清子。
作・演出=三谷幸喜。

その天賦の才能を「ピアニスト」として芸術を表現するホロヴィッツ。天才が「神に選ばれた者」とするならば、その選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた者」。
ピアニストの演奏を支え続ける調律師と天才ピアニスト。彼らの芸術に人生を捧げるそのエネルギーの源泉とは、彼らは何のために身を削り、芸術に奉仕をするのか。あるいはそこから何を得、何を失っているのか。
(あらすじは公式HPより)

調律師モアとエリザベス夫妻の家に、突然ホロヴィッツ夫妻が夕食に来ることに。
てんてこ舞いのモア夫妻。気むずかしく変わり者のホロヴィッツと、ハデ好きで超おせっかいのワンダ。

セットはモア家のリビングと、ホロヴィッツ家のリビングがスライドして交互に出てくる。ま、ほぼモア家だけど。
それと一台のグランドピアノ。
と、奥には生演奏のピアノを弾いてくれる荻野さん。
休憩ナシ2時間10分。

何はともかく(?)ホロヴィッツのメンドクサイこと!!
他人の家にお呼ばれしているのに、やれニオイが気になるだの、水はエビアンしか飲まないだの(エビアンとボルビックを割ったのが気づくのか!?)、前菜のサーモンのカナッペの賞味期限が気になるだの、パスタはヴェルミチェッリ(ワタクシ的ハツミミ)がいいだの、ムール貝は食べないだの、うるさいのなんの!
それと、モア家に持っていく為にワンダが用意したチョコレートを、いかにつまみ食いするかを狙っていて、ほんと中身は8歳(いや5歳か)の男の子のままだ。
最初は観ているこちらもイライラするけど、だんだんと愛すべきメンドクサイ人になってきた(笑)
そのメンドクサイじじいを段田さんが好演。すばらしい!だいたい最初に出て来た時のパジャマにガウン姿からして爆笑だったし。

で、その上を行くのが妻のワンダ。おおい!他人の家の模様替えを勝手にするなよ!!いちいちキッチンが小さいだの文句言うなよ!子ども部屋の位置が悪いだの、壁紙の色が変だの、そりゃエリザベスでなくてもキレるわな(^_^;)
このワンダを高泉さんが素敵に演じて下さった。ホロヴィッツ夫妻の娘の話、中盤過ぎには「そうかな?」と思ったことは、やはりそうだった。

渡辺さんは20年ぶりとかの舞台だそうで。映像とあまり変わりなく、温厚な人柄のモアが出ていた。
後半に独白の長セリフがあったが、やはり何か引きつけるものがあった。

和久井さんは初舞台?でしたっけ。
ちょっと無理に声を高めに出しているのでしょうか。あ、でもああいう女性特有とも言うべきイライラ感(どっちの服を着たらいいの?とか。自分で答えは大体出ているのに意見を求めてしまう…)なんかは良い感じで表現されていたのかも。
段田・高泉と比べてしまうのは流石に可哀想な気もするが(-_-)

三谷さんらしく笑いも多いに。前半が特にツボったかも。

終演後に後方の客席で男性がモメていた。
どうやら隣の席の人が、携帯電話の電源を切らないでいて、かなりの時間バイブレーションが響いていたようだ。
電源は切りましょうね~。


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