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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.400 「日の浦姫物語」

2012年11月11日 22時28分08秒 | 過去の観劇記録
2012年11月11日(日) マチネ シアターコクーン 1階 O列 16番

大竹しのぶ、藤原竜也、辻萬長、たかお鷹、立石涼子、木場勝己、鳥山昌克、赤司まり子、井口恭子、原康義、星智也、大門伍朗、妹尾正文、二反田雅澄、福田潔、堀文明、澤魁士、野辺富三、手打隆盛、他。
作=井上ひさし、演出=蜷川幸雄。

薄汚い説教聖と赤子をおぶった三味線女が語るは、「日の浦姫物語」なる説教。
平安時代の奥州・米田庄。母・園子の死と引き換えに生まれた美しい双子、稲若と日の浦姫は、世にも仲睦まじく育った。十五才となった夏の、父・成親が亡くなったその日、二人はあえなく禁忌を犯した…。それが不幸のはじまり。たった一度の交わりで稲若との子を身籠る日の浦。叔父の宗親は恐ろしい事実を知り、日の浦の身を引き取り、稲若を都に遣る。それは恋しい二人の今生の別れとなった。日の浦は美しい男児を産んだが、宗親は手元に置くのをよしとせず、赤子を小舟に乗せて海に流した。日の浦の手紙の入った皮袋と鏡を持たせ、運命を神と仏に預けて…。
十八年の時が流れた。漁師村で育った孤児・魚名は、両親を探す旅の道中、日の浦が棟梁となった米田庄に立ち寄った。そこで、横暴な振舞いをする金勢資永を制して庄と日の浦を救う。日の浦は魚名と恋に落ち、晴れて夫婦となって子を授かった。しかし…魚名が大事にする手紙を見つけ、日の浦は実子を夫としたことを知る。混乱の中、己を罰して自ら目を突く日の浦。自分の生まれを知った魚名も、母を母と見抜けず、妻とした己を罰して目を突いた。そして二人は米田庄から別れ別れに出て行った。
そして日はめぐり、また十八年が経ち―――――。
(あらすじはシアターコクーンHPより)

おっとついに通算観劇回数400回ぢゃないですか~
自分で自分を褒めてあげたい(笑)

でもって(?)10日に幕を開けたばかりの「日の浦姫物語」です。
蜷川さん、ここの所劇中音楽に賛美歌とかレクイエムとかクラッシックとか、そういう曲を使うのが多くなってきました。それから読経の声とか。
セットは、主に寝殿造りですね(案外良い出来)それから大きな太陽のカキワリ。
幕開きで紗幕の開き方が失敗してしまったみたいで、木場さんが「色んなこともあるものです」と上手くかわしていました。

そうそう。とにかく木場さんと、その妻役の立石涼子さんが大活躍です。木場さんの声の良いこと!この二人がラストで、実は…のタネ明かしがあるんですけど、何かこう… さすがに井上ひさしの脚本だなぁと言った感じです。
あと言葉遊びとかね。2幕中盤以降の「魚づくし」なのとか面白かった(この時の竜也君がww)
「女の一生」の代表的な台詞“自分で選んだ道ですもの”もあったし♪

やはり大竹しのぶさんの15歳→33歳→51歳の年相応の声の出し方、立ち居振る舞いなどは素晴らしかった。
特に愛する兄との間に生まれた子との別れのシーン、さらに実は我が子だったのを知らずに魚名に恋するシーン、それを知って目を突き互いに地獄に堕ちるシーンなどなど。
あ、人間関係が複雑(?)でw だって日の浦姫と稲若は兄妹で、その子は姫の甥であり稲若にとっても甥で、でさらにさらに日の浦姫と魚名との間の子は、日の浦姫=母・祖母・大伯母の間柄、魚名=父・兄でもある…だったかな(笑)この辺の続柄を妙に冷静に整理する姫がオカシクもあり悲しくもアリ。魚名の「父兄か…」っていう台詞も爆でした(*^_^*)
二人で目を突くんだけど、血があの例の赤い糸がダラーッと下がるタイプので、若干笑いを取ってたんだけど(苦笑)

竜也くん演じる稲若&魚名の2役。ううん…どちらも余り代わり映えはしなかったが(^_^;)
まぁ魚名の方がイキオイがあるワカモノでしたかね。日の浦姫に迫るシーン、頑張ってまさぐってました(褒めてるんだろうか、この文章w)

宗親役はたかお鷹さんだったと思う(プログラムも買ってないしオペラグラスも持っていなかなったので…)←やはり素晴らしい
あと辻さん・原さんも良かった~
金勢資永役の星くんが… 先だって観劇した「トロイラスとクレシダ」アキレウスに引き続きの筋肉バカw

開演前ロビーでウロウロしていたら、蜷川さんの姿が。と思ったら、来月から池袋の東京芸術劇場で上演される「トロイアの女たち」に出演の、ユダヤ・アラブ系の俳優さん達が、皆さん観劇でした。


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