miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.278/No.279 「BLACKBIRD」

2009年07月20日 22時11分24秒 | 過去の観劇記録
No.278 2009年7月19日(日) マチネ 世田谷パブリックシアター 2階 A列 29番

18日は2階席だったので、オペラでガン見(笑)してきました。
内野さん 白いシャツが汗だくだくです。それもまたセクスィ~なんですけど(ウーナの独白シーンで だんだん乾いていくのですw)。
完全にレイが入ってる。ついこのあいだの倉石さんでもなく、もちろん黒ちゃんでもなく、エリーでも無く。

昨日観た感じだと、あと2公演連続で観るのはキツイわ…って思ったんですけど、観初めて改めてスゴい戯曲だと感じた。
内野さんがインタビューで語っていた「ざらつき感」をフルに味わう。

いざとなると男の人って思い切りが足らないのかねぇ…
ウーナはたった12歳だったのに、「あのロバみたいなオンナより大人だった」
伊藤さんも最後のところ、表情がとてもよかった。
噛み具合は今日の方が2人とも多かったんだけど、それもまた2人の関係性と言葉のやりとりを表現しているような。

シモテのかぶりつきに座りたいわ~(笑)

カテコで伊藤さんの後にハケた内野さん。ちょうどゴミ箱の上をピョン!と飛び越えて去っていきました。身軽っ♪

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

No.279 2009年7月20日(月・祝) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 F列 18番

20日は持っているチケ(東京)の中では、F列とまぁ前の方なので期待大(笑)だったのですが、シモテが見えづらいっす(そこかよっ!)
でも表情を観るにはいい席でした。
今日はこの3公演の中で一番客席から笑いが起こっていたと思います。
特に「クリネックス~」の所、「笑うとロバみたい」、レイが椅子を振り回す所です。椅子振り回す所は笑い起こらなくても良いと思うのだが…

結構好きになってきたシーンがあって、15年前に2人で初めて逢うことになったいきさつから人目を忍んでの公園デートの所。
この回想シーンの所は、照明も少し薄暗くなって、いい感じなのです。

ウーナが植え込みからレイを呼ぶ声を、レイが思い出して言うんです。「レイ、こっちへ来て。」「待ってるんだから」ああ、そこ萌ぇー(*^_^*)

あと戯曲を読んで(悲劇喜劇)。
舞台では無い台詞もあるんですね。特にレイの現在の彼女をとりまく台詞がいくつか抜けています。

今日は2人が舞台上から去っていき、緞帳が下がり暗転、の時。
後ろの方から「あれ、休憩?」なんて声が聞こえました。
それほど突き放される終わり方なんですよね…

ますます考えさせられる作品です。

No.277 「BLACKBIRD」

2009年07月20日 21時55分30秒 | 過去の観劇記録
2009年7月18日(土) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 J列 22番

レイ=内野聖陽、ウーナ=伊藤歩。
作=デビッド・ハロワー、演出=栗山民也、翻訳=小田島恒志、他。

15年前に未成年者に対する行き過ぎた行為で有罪判決を受け、名前も住む場所も変えて人生をやり直した男レイの元へ、ある日突然、一人の女が現れる。それは、その事件の被害者で、ずっと同じ町に暮らし、周囲から好奇の目でみられながら生きてきたウーナだった。
来訪の目的がわからず怯えるレイに、ウーナはこの15年間について、そして当時の‘こと’について話し始める。やがて明らかになるふたりの本当の関係と、意外な真実とは…
(あらすじはホリプロHPより)

なんかとても頭がシビれる舞台だった。
不思議な作品…というか。
互いの会話が行き来してないように見えて、実はそうでもないような。
特に前半部分の、噛み合ってない会話は、実際の男女でもよくあるような。
好き嫌いが本当に分かれると思う。かなり早い段階から観劇を諦め(?)眠っている人が随分いたようだ。
1幕モノ、約2時間。

セットはレイの勤務するオフィス、ゴミが散らかる休憩室。長い会議机・イス9脚。カミテにはロッカーが並び、シモテ壁際には長イス。まぶしい蛍光灯の照明。
舞台奥には長い窓と出入り口のドア。ほんの少し八百屋舞台になっていた。
衣裳は、レイ→Yシャツ、白っぽいネクタイ、茶色のスラックス、黒い靴に黒いベルト(右側に携帯電話入れ)、髪の毛は白いものが混じったオールバック。
ウーナ→オレンジ色のパフスリーブ気味なブラウス、黒いタイトミニスカート、黒いパンプス。緑色のバッグ。登場時はベージュのトレンチコートを着ている。髪の毛はポニーテール。

15年前、12歳の少女に性的暴行、さらには誘拐の罪で服役したレイ。出所後は名前を変え、住処を変えて生きてきた。
彼は家が近所だったウーナに目をつけていたのだろうか?
でもウーナにも、レイに惹かれる事情があったのだし(両親から構ってもらえない&ファザコン?)。
ウーナの家で開かれたバーベキューパーティにピタっとした(汗)短パンで現れ、興奮してナニがナニしたらどうしよう…って、この辺の会話もやけに生々しいなぁ。
その出会いから、やがて警察に捕まるまでの事情がウーナから語られる。長い独白。レイは背を向けている(背中が語ってる~w)。
その後はレイの、言い訳にも聞こえるセリフが続く。

レイは性的関係を持った少女はウーナ一人だと言う。
だがしかし、そうそう人の性癖は直らないようだった。
レイが現在付き合っているという女性との関係が明らかになり、ウーナが信じようとしていたレイの幻想も無くなっていったようだ。

ウーナは、レイに憧れと愛情を抱いていたみたいだけど、レイは対象としか見ていなかったのだろうか?
二人が駆け落ちしたゲストハウスで、レイは事実逃げたワケだし。

衝撃的なラスト。「これで終わりか?!」「こう終わるのか?!」と。
この後の2人(3人?)の関係を想像してもいいものなのか、それは解らない。
ウーナは あの存在に嫉妬してたように感じた。