miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

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朝日新聞夕刊

2009年07月03日 22時13分58秒 | ウチノなお仕事
「正義漢」殻破り新境地 2人芝居に出演
演じる役に徹底的に没入することで知られる俳優が新境地に踏みこんだ。そんなことを感じさせる衝撃的な戯曲と、夏のけいこ場で格闘している。
17日に開幕する舞台「BLACKBIRD」。英国演劇界の最高の栄誉であるローレンス・オリビエ賞の07年度最優秀作品賞を受けた、デビッド・ハロワーの2人芝居だ。登場するのは男と女。とはいえ、2人はただならぬ過去の関係を持つ。
15年前、40歳のレイと12歳のウーナの仲は少女誘拐事件として突然断たれた。罪を償い、別の街で名前を変えて暮らすレイの職場に、“被害者”として好奇の目にさらされてきたウーナが訪ねてくる。互いの人生を語り合う2人が劇のすべてだ。
「観客として見てみたい危険な問題作というのが一読後の印象でした」。戯曲を読みこむうちに、その思いは恐怖にも似た思いに変わった。「昔も今もある社会問題をモチーフにしているが、実は男と女の普遍的な姿を描いている。並の想像力では太刀打ちできない役との闘いの毎日。すごい作品に手を出してしまった」と苦笑する。
ドラマ「臨場」の型破りな敏腕検視官や「ゴンゾウ~伝説の刑事」の屈折した元エリート刑事といった、心の奥底で正義感を失わない男が最近の当たり役だ。しかしイメージの固定化を嫌うかのように、50半ばの元犯罪者を演じることを選んだ。
「わかりやすいヒーローよりも、負の部分を持つ男を演じる方が好き。それでも今回は『何だ、こいつ!』という思いが先に立った。今、レイの人生がいとしくて切なくて、愛せそうになっているのがうれしい」
演出の栗山民也、共演の伊藤歩と、膨大なせりふの海から物語の航路を見つけるけいこが佳境を迎えている。「台本をえぐるように深く読む栗山さん、映画俳優としては自分より先輩の伊藤さんと、演劇のだいご味である言葉の力を実感できる作品に取り組めるのが幸せ。1分1秒たりとも無駄にせず、台本と取っ組み合っていたい」
自身も丁寧に言葉を選び、情熱的に演劇と演技を語る。その姿からは抜き身のような鋭さを持つ求道者の顔がのぞく。
「自分のロマンを役に投影はしない。人間には汚く、醜い面もある。それを直視し、ヒリヒリした生の痛みを伝えたい」
(記事は朝日新聞HPより。写真は新聞をスキャンしてUP)

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おお、ジャケット凄いっすw
いい記事でした。写真のインパクトも凄いけど(このジャケットは伝説になりそうじゃない?)

『膨大なせりふの海から物語の航路を見つける』
こんな文章を書ける人になりたいわ~。

それにしても ここ数日の雑誌祭りで、内野さんの この作品に対する意気込みがメチャクチャ感じられて、観るこちら側としても襟を正さねば!と思うのであった。