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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

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No.268 「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」

2009年05月10日 22時12分54秒 | 過去の観劇記録
2009年5月10日(日) マチネ シアターコクーン 中2階 ML列 17番

新村久=古谷一行、坪田英次郎=磯部勉、六角始=山本龍二、畑米八=石井愃一、北村英一=横田栄司、北村次郎=ウエンツ瑛士、風吹景子=三田和代、弥生俊=鳳蘭、弥生理恵=真琴つばさ、加納夏子=中川安奈、直江津沙織=毬谷友子、他。
作=清水邦夫、演出=蜷川幸雄、他。

とある百貨店、真夜中。突如、音楽が響き、闇を切り裂いて大階段が現れる。夜な夜な、女装をして「ロミオとジュリエット」の稽古に励んでいるのは、新村久をはじめとする壮年の男性たち。かつてこの百貨店に創立された石楠花(しゃくなげ)少女歌劇団の熱狂的ファンであった“バラ戦士の会”の面々である。ジュリエットを演じるのは歌劇団の名花と呼ばれた風吹景子。三十年以上前、空襲により歌劇団が消滅した事実を受け入れられず、未だゴールデンコンビといわれた相手役、男役スターの弥生俊を待ち続けている。新村たちは、景子の少女のような危うい精神をなんとか守ろうと、歌劇団再結成を呼び掛ける新聞広告を出し、稽古につきあっているのだった。新村たちの奮闘を冷ややかに見つめる新村の義妹・加納夏子や北村次郎など若い世代も、次第に彼らの不思議な情熱に取り付かれていく。歌劇団の歌姫であった直江津沙織をはじめ、メンバーたちが集まり始め、華やぐ百貨店。妹の理恵の手にすがりつつ、ついに俊がその姿を現した。謎めいた瞳をサングラスで隠して…。
(あらすじはシアターコクーンHPより)

清水邦夫さんと蜷川幸雄さんのタッグは初めてなんですわ~。
舞台の内容とは全く関係無いけど、バルコニー席はやっぱり身体に無理が掛かるね。それと手すりが超邪魔っす。

いや、もう何はともかく三田和代さんの熱演。風吹恵子の情緒不安定さ&少し力を加えたら儚く壊れてしまいそうなガラス細工のようで。
あと鳳蘭さんのスターオーラというか、存在感。二人が演じる劇中劇「ロミオとジュリエット」。特に大階段から墓場に続く場面は素晴らしかった。(そして美しかった。美術=中越司、照明=室伏生大)
“バラ戦士の会”がオープニングに白タキシード&白塗り&赤いルージュで出てくる様はちょっと可笑しかった(つい横田さんに眼がいってしまふw)

いつもより客層が若かったのはウエンツ瑛士君の存在だろうが、1幕は殆ど出番なし(横田さんと兄弟役なのね)。2幕は女装で出てくるのだが、思ったよりゴツかった(^_^;)
ウエンツ君が演じなくても問題なさそうな役なのだが…(台詞の通り具合も含めて) ま、いっか。
彼見たさにこの舞台を観にきた若い客層が、この作品を飽きずに観られたのか、どういう感想を持ったのか、ちょっと気になる。

それと中川安奈さん演じる加納夏子、めさカッコよいっす。ほんとヅカの男役みたいで(遠目でみると)。
真琴さんと鳳さんが階段から降りてくる所は計算された脚運びだろうね。ぴったり合ってて下見ないし、経験がモノを言うのかな。
毬谷さんの歌も超高音が若干アタマにキーンと来ますが、歌姫ってことなので…

石楠花少女歌劇団のOG達が百貨店に続々と集まってくるワケですが、だいぶ年齢差があるのですなぁ。女子(?)は幾つになっても、集まるとあんな感じだ。
『三十人のジュリエット』達はコロスの役割も果たしてた~。

内容的にまだ私の中で消化し切れてない感じです。とくに最後あたりが難しい?のかな。
どうして夏子はああなったのか、とか。

カテコで流れる忌野清志郎さんの歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」。
うーん!舞台の内容と共に、ジャストな曲だ…