2006年1月22日(日) 東京国際フォーラム ホールC 2階 2列 35番
エリザベータ・グルーシンスカヤ=前田美波里、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵=岡幸二郎、フレムシェン=紫吹淳、ラファエラ・オターニオ=諏訪マリー、エリック・リットナウアー=パク・トンハ、ドクター・オッテルンシュラーグ=藤木孝、ヘルマン・プライジング、オットー・クリンゲライン=小堺一機、他。演出=グレン・ウォルフォード。
ガラコンのセットが豪華だな~と思っていたら、グランドホテルのセットだった。しかも島川とおる。ベガと一緒だわ。
センターにはおきまり(らしい)回転ドア。カミシモに階段。2階部分には通路とオケ。で、舞台の両端に柱があるのだが、このせいで非常に見づらい。かなりカミテの席だったせいもあるが、キャストが隠れてしまうのはイマイチ。
ベルリンの高級ホテル「グランドホテル」の1日半を休憩なしの2時間で描く。『人は来て、人は去る』
落ち目で引退公演中のバレリーナ、その付き人、お金は底をついてるけど宿泊しつづける男爵、妻の出産が心配なフロント係、会社が倒産しそうな社長、スターを夢見るタイピスト、余命わずかで人生の最後をこのホテルで過ごそうとする会計士、人生に生き甲斐を見いだせない医者。華やかなホテルの表とは懸け離れた、裏で働く人達もいる。
グルーシンスカヤの部屋へネックレスを盗みに入る男爵。落ち込んでいるグルーシンスカヤを励ましてしまう。2人は一気に恋に落ちる(さすが舞台だ…)。『恋なんて起こらない』う~ん岡さんの美声に酔うわw
キスしようとする男爵に、「明かりを消して」と頼むグルーシンスカヤ。年齢なんて関係ないのね…一気に少女のように恥ずかしがるシーンがとても素敵でした。
一夜を過ごし、男爵と共に次の公演地へと行く決心をし、新しい希望と愛に出会った彼女の『ボンジュール・アムール』も良かったです。
一方男爵は借金返済の為に、プライシングの部屋へ財布を盗みに。そこにはプライシングに襲われそうになっているフレムシェンが。助けようとするとプライシングは財布が盗まれているのに気づき、男爵と揉み合いに。プライシングは銃を発砲。男爵を殺してしまう。
グルーシンスカヤと駅で会う約束をしていた男爵の思いは幻となって、『ステーションの薔薇』を。
ここでの岡男爵っ!バラの垣根の向こうで歌うのよぉ~でもって、上からはバラの花びらがヒラヒラ落ちてきて、ベタだけど美しいわ。
男爵の死の知らせを知らず、ホテルをチェックアウトするグルーシンスカヤ。付き人のラファエラ(彼女を心から心配し、愛している)は「駅で待っている」とウソをつく。
本当のことを知った彼女の先がどうなるのか、少し気になる幕切れ。
余命わずかな会計士オットーはフレムシェンと新しい希望を探しに別天地へ。
小堺さんは歌も動きも個性的ですた。紫吹さん、19歳の役っすか(^_^;) あーおみ足キレイですw あと前田さんのチュチュ姿もキレイでしたよー
ドクター役の藤木さんが良い役でした。常に傍観者として舞台上に。戦争で負傷した身体なので、ずっと足を引きずっていました。
パクさんは歌は良いんだけど、セリフになると まだ訛りが…
諏訪さんの抑えた演技、歌。染みるわぁ
田中さんは歌声初めて聞いたのですが、元歌手だったんですね。
男爵がグルーシンスカヤのトゥシューズを脱がすシーンがエロかったっす(汗)
また腐れ視点が(笑)