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有馬稲子さんの女優人生を対談形式でつづった本です。インタビュアーは、樋口尚文さんです。有馬さんは他にも半生の自伝を著していて、それを読んでいたので、すでに知っていることもずいぶん書かれていましたが、今回はご自身が出演した映画との関わりで話をしているので新鮮でした。映画監督では、小津安二郎、今井正、木下恵介、内田吐夢などの人柄、演出の仕方など興味深い逸話を知ることができます。
また同僚の男優、女優に対する評価(?)思いやりには、知らなかったことばかりで、興味つきません。
わたしが小学校の頃、「かあちゃんしぐのいやだ」(1961年)という映画を体育館で観た覚えがあり、つよい印象が残っていて、いつかまた観たいと思っていましたが、有馬さんはこの映画に出演していたようです。当時は女優有馬さんのことをわかっていませんでしたが、今では彼女が出演している映画をかなり観ていますし、エッセイも読んでいるので、そうした経験を踏まえて改めてこの映画に関心を惹かれました。
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