【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

わたしのお薦めのお店(1)

2007-01-31 16:27:46 | 居酒屋&BAR/お酒

わたしのお薦めのお店を紹介します。
 第1回目は、東京の池袋界隈を中心にした「居酒屋」と新宿、渋谷の「中華料理」です。
 *とくに「一押し」は朱書にしました。名前と地名をキーワードに検索すると、所在地などの情報が出てくると思います。

【居酒屋】
北山(大塚)    こじんまりしているが綺麗で、おいしい日本酒がたくさんある。
②すみれ  (目白)    元気なおばちゃんが注文をとって、しきっている。
③みつ石 (豊島区)  料理がおいしい。
④いち(豊島区)    佐渡の料理、お酒がある。

⑤みつぼ (西池袋)       三坪のお店から始まったのでこの名が。大衆的で安い。
よこた (豊島区) ここは本当に食べ物が旬でおいしい。
⑦てしごとや西池袋)狭いくぐり戸を入ると居酒屋独特の空間。
がんび西池袋)  マスターは札幌出身。お刺身をはじめ新鮮。
⑨魚久(南池袋)  席は少ないが、魚料理がおいしい。
鯛の鯛南池袋) 文字どおり鯛がめだまの肴。
⑪JYU(南池袋)   そこそこの水準のメニューで、何でもある。
母屋  (南池袋)        吟味した焼き鳥を賞味できる, 限定酒「母屋」もある。
はん亭根津)          串揚げがおいしすぎる。

【中華料理】

ムロ 高田馬場)   ジューシーな餃子。知る人ぞ知るお店。
②天厨菜館(渋谷)      北京料理第1号店
③大陸 (歌舞伎町)   満足して 開店から閉店まで6時間居たことがある。

 次回は「おでん」など・・・・。また地域では、板橋十条など。


茂木大輔著『オーケストラは素敵だ-オーボエ吹きの修行帖』中央公論新社、2006年

2007-01-30 23:15:54 | 音楽/CDの紹介
 今日も音楽関係の文庫本を一冊。
 茂木大輔著『オーケストラは素敵だ-オーボエ吹きの修行帖』中央公論新社、2006年。
 
 著者はN響のオーボエ奏者です。3部構成で、最初がオーディションにまつわるエピソード、次がオーケストラの一員としてのオーボエ奏者からの物言い、最後がオーボエ吹きとしての音楽の理解についての披瀝、となっています。

 どの話もオーボエ奏者でなければ語れない体験なので、知らない世界の面白さがあります。

 とくに、著者がシュトットガルトで開催されたバッハ・アカデミー講習会でバッハの「マタイ受難曲」を知り、その魅力にとりつかれていくプロセスの逸話(1982年夏)、スイスでの演奏旅行で女性オーボエ奏者へダに徹底的にしごかれたおかげで「三流の演奏者」で終わらなくてすんだ話(1982年11月)、日本でのバッハ・アカデミーでの経験(1983年4月)の話は読み応えがありました。

 「北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団」「バイエルン交響楽団」のオーディションで不合格になった経験、「シュトットガルト・フィルハーモニー管弦楽団」のオーディションでは合格し(1987年)、首席奏者に納まることができた話、それらの険しい道のりが「オレ」という一人称を使って、しかも天性のギャクを織り込んで、語られています。

 同情したり、ニヤットさせられたりするのは、著者の文章に、この人にしか書けない味がし浸み込んでいるからでしょう

天満敦子『わが心の歌』文藝春秋社、2000年

2007-01-29 23:17:35 | 音楽/CDの紹介
 バイオリニスト・天満さんのコンサートは2度ほど聴きました。街角というか、ホテルのロビーで見かけたこともありました。

 チケットはなかなか取れません。彼女の名声は何と言っても「望郷のバラード」とともにあります。「シャコンヌ」も感銘を与えてくれました。今回は、天満敦子『わが心の歌-望郷のバラード-』文藝春秋社、2000年を紹介します。


 
 ルーマニアの作曲家ポルムベスクの「望郷のバラード」の演奏で有名になったヴァイオリニスト天満敦子さん。

 「望郷バラード」との出会いは、外交官であった岡田眞樹氏がブカレストでの深田亮子氏と敦子さんのリサイタルに感動し,岡田氏がこの曲を敦子さんに託したことが契機だそうです。(岡田氏は77年にウィーン近郊の教会でこの小曲にうたれ,演奏者のイオン・ベレシュに会い,さらに85年に再会した時にこの曲の譜面をもらう)。

 しかし,ここに至るには紆余曲折があったとのこと。ドラマチックです。そのあたりは、あまり詳しく書くと、これから読む人に悪いので、やめます。
 
 「時の人々」(中野氏との対談形式)の項では,生い立ちから,両親のこと,ヴァイオリンの習い初めから一流の演奏家となる過程,名器ストラドの話,故井上光晴氏,故丸山真男氏との交流などが書かれています。

 敦子さんは井上武雄先生,海野義雄先生の指導のもとで土台をつくり,コーガン,グレッパースの指導で逞しく成長し,押しも押されぬ一級の奏者となりました。

 丸山真男追悼で弾いた「シャコンヌ」で開眼したそうです。1999年12月に紀尾井ホールで開催の「無伴奏コンサート」でも大喝采を浴びたそうです。

 



日本語論(2) 野口恵子著『かなり気がかりな日本語』(集英社、2005年)

2007-01-29 01:08:11 | 言語/日本語
 先日、日本語の乱れについて書きましたが、野口恵子著『かなり気がかりな日本語』(集英社、2005年)も注目していい本です。
 
 
 この本では、そう言われてみればそうですね、と再認識させられる事例がたくさんありました。

 例えば、巷で、「ある意味で」「基本的に」「結果を出す」などの言い方が多用されますが、あまり意味のはっきりしない妙な使われ方が非常に多いです。

 「空疎な日本語表現」の章では,「やまびこ挨拶」(ビデオ屋さんなどで店員がお客と目をあわせないで「いらっしゃいませ」と連呼している)の奇妙さの指摘に納得しました。

 「豊かな日本語力をつけるためのセルフ・トレーニング」では,ラジオを聞く,新聞などを音読する,外国語を学ぶ、などが挙げられていますが,参考になりました。

 著者は大学で教鞭をとっているということで,いきおい大学生の誤った日本語の使い方,おかしな表現が多く例示されています。

 大学生の学力の低下が叫ばれて久しいのですが、彼らの日本語も怪しくなってきているです(笑ってしまったのは「俺的には若干暑かったりするかも,みたいな」(p.19)という表現)。確かに、こういう言い方をする若者はいますね。

 この本では、日本の文化が危殆に瀕している状況を、日本語表現をとおしてクローズアップしています。

奥野修司『ナツコー沖縄蜜貿易の女王』(平凡社、2005年)

2007-01-28 12:04:35 | 評論/評伝/自伝
 昨秋、仕事で、沖縄に飛びました。2回目の沖縄でした、いろいろカルチャーショックを受けました。その話はまたいずれ・・・。
       
ナツコ―沖縄密貿易の女王
 この地で、紹介されて、手にした本を紹介します。書名は奥野修司『ナツコー沖縄蜜貿易の女王』(平凡社、2005年)

以下はその内容です。

  戦後、1950年10月までの5年間以上、沖縄では対外貿易が禁止されていました。すさんだ生活と飢餓のヒステリー状態のなかで自然発生的に始まったのが密貿易です。

 米軍キャンプから盗んだ物資、旧日本軍が遺棄した古タイヤ、生ゴムなど、さらには薬莢や非鉄金属を舟に積み、台湾、香港で売りさばき、台湾、香港から砂糖、米、お茶、ペニシリンを持ち帰り、これらを本土で取引し、莫大な利益をあげた輩がたくさんいたのです。
 
 金城夏子、すなわち「ナツコ」は、その中心人物でした。東シナ海、太平洋をわがもの顔で行き交ったこの小柄な女性は、抜群の情報収集能力をもち、大の男をアゴで使うカリスマ性ももち、開幸丸を操って暗躍したそうです。

 「ナツコ」は「女親分」の異名もあり、貧しくとも、輝いていた当時の沖縄の象徴的存在であったようです。
 米軍政府から密貿易の頭目とにらまれた彼女は、密貿易の終焉が近づくに及んで、逮捕され、釈放されますが、頭の皮膚ガンに冒され、38歳の若さでこの世をさりました。

  この本は、そうしたナツコをめぐる沖縄密貿易時代の状況を、ヒアリングによる地道な取材で集めた資料をもとに、まとめられたものです。取材の開始から上辞まで12年、しかし最初の5,6年は仕事がほとんど進まなかったと書かれています(p.379)。
 
  大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞をダブル受賞し、話題になったそうですが、知りませんでした。読んでよかった本です。

日本語論(1)

2007-01-27 12:08:40 | 言語/日本語
 日本語が乱れています。日本語のよさを知り、味わえる人が減ってきています。そして、しっかりした綺麗な日本語が書けない人も多いようです。自戒をこめて、日本語をもっともっと学んで行きたいと思います。
 
 川本信幹『日本語通の日本語知らずー広辞苑よ、おまえもか』(現代書館、2005年)という本を読んで、またそんな気になりました。
 
 
 「親炙」「刺衝」「襲用」「荏苒」「斧鉞」「濫觴」。これらの読みは? 
 それぞれ、「しんしゃ」「ししょう」「じんぜん」「ふえつ」「らんしょう」と読みます。読みは何とか可能ですが、意味がよくわかりません。ましてや、使いこなせません。

 旧きよき言葉が失われ、読めない、使えない人が増えているとシンカン先生は嘆いています(著者は自分のことを「シンカン先生」と呼んでいて、おかしい)。

 また、「とんでもありません」という言いかたは誤用だそうです。わたしも、時々、使っていました。「とんでもないです」と言わなければならないそうです。

 「ご存知」という言い方も、本当は誤用だそうです(「ご存じ」が正解。。「知」は当て字です)。しかし、この誤用が蔓延し、「広辞苑」はついにこの「ご存知」を採用したそうな。広辞苑」も「汚染」されていると著者はここでもまた嘆いています。

 上司が部下の態度を「いさめる」という言い方は、間違いです。「いさめる」というのは目下のものが目上のものに忠言する用語とか。

 この他、妙な日本語、いい日本語、日本語の粋な使い方。日本語の現状がエッセイ風に書かれ、抜群に面白いです。
 
 『月間国語教育』に連載された「日本語落穂拾い」をまとめたものとか。
 
 

内藤陽介著『満州切手』角川書店の紹介

2007-01-26 13:04:09 | 歴史

 子どものころ、趣味で切手蒐集をしていました。中学生の高学年の頃か、高校生の頃に止めてしまいましたが、今は集めたものもほとんど手許にありません。惜しいことをしたと思っています。でも、今でも記念切手を見ると、なにかしらゾクゾクとしたものを感じます。
 
 今日は、内藤陽介著『満州切手』角川書店、2005年を紹介します。切手と満州の話を結びつけた面白い本です。

 著者はかねてから郵便学(「切手を中心とする郵便資料を活用することで、国家や社会、時代のあり方を再構成」する学問)を提唱していました。

 切手は「国家主権の行使を可視化するための一手段」(p.99)とみなす著者は、1932年から13年半続いた満州国も「切手の持つメディアとしての性格を強く意識して、切手発行政策を展開していた」(p.129)と説き、その全貌を明らかにしています。

 新国家独自の切手に溥儀の肖像、遼陽の白塔、建国5周年、10周年の記念切手の発行、図案に多用される満州の地図、1940年の臨時国勢調査や建国神廟問題にまつわる逸話、等々が紹介されていきます。

 満州国で発行された多くの切手が写真で紹介されていますが、それぞれの発行の背景、経緯の解説、その図案の読み込みが丁寧になされているのが特徴です。

 切手を中心に満州の盛衰と破綻を歴史的に解明していますが、その他、封書、絵葉書、消印の分析をなされ、得がたい満州国の歴史書にもなっています。

 著者が言いたかったこと、それはかつて「中国東北部に存在した旧満州国が、基本的には、日本によって日本のために樹立された国家」に他ならないのですが、「その後の中国が、・・・かつて現実に存在していた旧満州国の”遺産”から無縁な状態で存在しえなかったこともまた事実」であり、それは「本書で紹介した切手やカバーの背景をたどっていけば、自然に行き当たる事柄」ということのようです」(pp.258-259)。

 目白に切手の記念館があります。著者はその館長です。

 

 


N響バイオリニスト、鶴我裕子さんの本

2007-01-25 18:13:52 | 音楽/CDの紹介
 鶴我祐子『バイオリニストは肩が凝る』(アルク出版)2005年、という面白い本がありますので、紹介します。
 NHKラジオの朗読で取り上げていたものです。
 
 どこが面白いかと言うと、内容が本音で語られていて痛快なこと。N響メンバーの鶴我さんの個性が光っています。

 譜読みは「大相撲」テレビ中継を見ながら行うとか、テレビ中継のコンサート演奏は嫌いだとか、はたまた指揮者の品定めがあったり、音楽的才能と人格は比例しないという意見が唱えられていたり、等々。

 クラシックファンなら、参考になる話ももりだくさんです。
① オケラの演奏日が連続するものは最初の日がよい、なぜなら指揮者の個性が楽 しめるから、日がたつとオケラの個性が盛り返してくるからとか。
② 最近亡くなった指揮者の岩城宏之さんとの思い出で(Tシャツのプレゼントをもらった話)も書かれています。
③ マイフェヴァリットでは・・・
  ギトリス、クライスラー、クレーメル、グリュミオー、グールドなどが並んでいます。  

   曲では・・・
   ・ヴィオッティ「バイオリン協奏曲22番イ短調」
   ・ヴュータン「バイオリン協奏曲5番イ短調」
   ・サン=サーンス「バイオリン協奏曲3番ロ短調」
   ・ベートーベン「バイオリン協奏曲ニ長調」
   ・ラロ「スペイン交響曲」
                     などが掲げられ、食指が動きます。
 
 

旭山動物園の旅物語

2007-01-24 12:24:20 | 旅行/温泉
  昨年の夏、親しい友人と初めて奇跡の動物園、旭山動物園に行ってきました。

 期待に違わず、動物の生態を思い切り体感できました。そこでこの本、小菅正夫・岩野俊郎著/島泰三編『戦う動物園-旭山動物園と到津の森公園の物語』(中公新書)

 動物園は、年間入園者200万人になれば大盛況らしいです。旭山動物園はかつては並みの動物園で、95年には26万人のどん底を経験したそうな。その後、小菅園長が動物園の存在意義をトコトトン考え、「行動展示」を発案。「理想の動物園」の構想がスタートしました。

 「可愛い」動物をではなく、野生動物の「凄さ」を見せる動物園に変わったのです。柔道家でもあるねばりの小菅園長の哲学が「社会的使命」を終えたと見られていた動物園を蘇生させ、いまや旭山動物園の年間入園者は200万人を超え、東京の上野動物園を上回る勢いです。

 かたや戦前、遊園施設からスタートした到津動物園は一時、閉園にまで追い込まれましたが、林間学園の蓄積を踏まえた市民の支援を背景に岩野園長の努力によって再生しました。

 本書はこのふたりの園長の対談を島泰三が構成したものです。島氏は岩野園長の実兄だそうです。

 旭山動物園の紹介はたくさんあり、映画化もされましたが、やはり一度行って、体感することを薦めます。年間に何回も入れるパスポートもあります。
 
 このブログに旭山動物園のリンクも貼っておきました。 

高杉良著の2冊

2007-01-23 15:53:22 | 小説

 松本清張、司馬遼太郎に次いで本がよく売れている作家とか。経済小説のジャンルでは城山三郎、清水一行に次ぐという評価もあります。
 今まで、高杉さんの本は読んだことがなかったのですが、『小説消費者金融』『勇気凛々』(いずれも講談社文庫)を読みました。面白かったので、以下に紹介します。
 ノンフィクションに限りなく近く、徹底的な取材から生まれた作品でリアリティがあります。

 【小説消費者金融】はこんな話
 主人公は玉崎英太郎(CCS、クレジット・コレクション・サービス社長)とその妻、早苗(クレジット債権共同管理組合業務執行者)。ふたりはクレジット社会で返済不能におちいった債務者に対して、債権者の委託を受けて債権回収に挑む組織の両輪。
 かつて栄太郎は「京橋クレジット」であこぎな取立ての仕事をしていた。前妻のかほるとの間に英雄と弥生という二人の子がいたが、彼女の放蕩な生活に愛想をつかして離婚。その後、英太郎は、社員で子どもの面倒をみてくれていた小川早苗と結婚。ところが、英太郎が不妊手術をしていたことを知り、怒った早苗は一端離婚するも、子どもたちへの愛着から再婚。
 英太郎は通産省の同窓の渡辺と会い、アメリカへの視察旅行でかの国の消費者金融の実態を知り、帰国後直ちにそのメリットを実践に移すが、日本の土壌にあわず倒産の憂き目に合う。CCSを新た設立し、クライアントの委託を受け、債務者のデータバンク構築業務にのりだし、「ローラー」という方法で債務者を訪問、成果をあげていた矢先、それが弁護士法72条に抵触する「非弁活動」と弁護士サイドから訴えられ、窮地(事業の危機に陥る。しかし、・・・・・・。

【勇気凛々】はこんな話
 早稲田大学政治経済学部を卒業し、文華放送の「一流の営業マン」となって将来を嘱望されていた武田光司。
 しかし、その仕事に飽きたらず、新天地の自転車販売の世界に飛び込み、サンポール物産に再就職するも、台湾製の自転車「ハイライザー」の販売に失敗。紆余曲折を経て、同業のホダカ物産(埼玉県越谷市に本社を置く自転車および自転車関連商品の開発・輸入・販売を業とする企業)を立ち上げ、イトーヨーカドーとの順調な提携もあり、事業に成功。
 この間、本人はもちろん、再婚した妻、香榮子そして同僚、部下の並々ならぬ苦労と確執があった。バブル期には無責任な業者の口利きに便乗、スポーツウエアの販売に手を出し大損をする。その結末は・・・・。ホダカ物産は有名な上場企業。

 

 結末は書きません。わかってしまうと悪いので・・・。上記2冊のうち、わたしは前者のほうが面白かった。

 


音楽(クラシック)について

2007-01-20 21:34:52 | 音楽/CDの紹介
 これまでわたしの趣味の映画、読書、絵画、旅の話を書いてきましたが、あと音楽(クラシック)、落語、演劇について書き込みをしたいと思っています。今日は、このうちの音楽です。

 楽器では、バイオリンを少し触ったこともあって(下手です)、弦楽器が好きです。オーボエの音色にも関心があります。

 コンサートには暇があれば通っています。去年は、バイオリンでは黒沼ユリ子さん、(5月)、ヒラリー・ハーンさん(6月)、チェロでは趙静さん(+京都交響楽団、11月)、ピアノではダン・タイ・ソンさん(10月)などの演奏会に出かけました。これらはどれも感動的でした。

 朝日カルチャーセンター(新宿)では、音楽家が目の前で曲の解説をしながら、実際に弾いてくれ、自らの音楽観、人生を語ってくれる講座があります。山形由実さん(3月)、小山内実稚恵さん(4月)、小川典子さんの講座に参加しました。小川さんのドビッシーの解説と演奏は強く印象に残っています。

  暮れからCDで、ベートーヴェンのピアノトリオをよくかけています。「大公」「幽霊」。交響曲、ピアノソナタのベートーヴェンとはまた違ったベートーヴェンが楽しめます。  

 写真はフランツ・リストを記念したパネルです。一昨年、スロバキア共和国のブラチスラバで撮りました。

人生は旅(2)

2007-01-19 12:29:21 | 旅行/温泉
 写真をもう一枚。
 ブラチスラバ(スロバキア共和国)で一昨年9月出かけたときに、路上で奇妙なオブジェに出合いました。マンホールから脱出しようとしている男?(日本では、こんな妙なオブジェは見たことがないです)
 変! おかしい・・。面白い。ユニーク。 有名な芸術家の作品ということでしたが、その人の名前は忘れてしまいました。  

人生は旅(1)

2007-01-19 12:06:42 | 旅行/温泉
 一年間に数回、旅に出ます。 仕事にドッキングさせたり、フラッとでかけたり・・・。 国内、海外、そして近所の散歩・・。 要するに自分のさび付いた感性に「やすり」をかけて、磨くためです。 そんななかで撮った写真を1葉。  今回は、海外篇で、昨年でかけたモスクワで撮った写真です。何年かぶりのモスクワでしたが、「真っ青で広い空」と「御伽噺に出てきそうなワシリー寺院の建築デザイン」とのコントラストに、心が洗われました。

昨年読了した本のなかのベスト20

2007-01-15 23:38:09 | 読書/大学/教育
 読んだ本はエクセルに入力しています。いま、昨年読んだ本を整理しました。満足度ベスト20は、以下のとおりです。順不同です。
 
①米原万里著『オリガ・モリソヴナの反語法(文庫)』集英社、2005年
②米原万里著『他諺の空似』光文社、2006年
③神吉敬三著『プラドで見た夢(文庫)』中央公論新社、2002年
④奥野修司著『ナツコ‐沖縄密貿易の女王』文藝春秋、2005年
⑤高木俊朗著『知覧(文庫)』角川書店、1973年
⑥ツヴァイク著/片山敏彦訳『人類の星の時間』みすず書房、1996年
⑦乙川優三郎著『男の縁(自撰短篇集 武家篇)』講談社、2006年
⑧朽木ゆり子著『フェルメール全点踏破の旅(新書)』集英社、2006年
⑨大野 晋著『日本語の年輪(文庫)』新潮社、1966年
⑩デイヴィット・サルツブルク著『統計学を拓いた異才たち-経験則から科学へ進展した一世紀-』日本経済新聞社、2006年
⑪伊藤宣広著『現代経済学の誕生(新書)』中央公論新社、2006年
⑫田中優子著『江戸を歩く(新書)』集英社、2005年
⑬田中優子著『樋口一葉「いやだ!」と云う(新書)』集英社、2004年
⑭高橋哲哉/斎藤貴男著『平和と平等をあきらめない』晶文社、2004年
⑮澤田章子著『一葉伝‐樋口夏子の生涯‐』新日本出版社、2005年
⑯黒沼ユリ子著『わが祖国チェコの大地よドヴォルジャーク物語』リブリオ出版、1984年
⑰土肥恒之著『よみがえるロマノフ家』平凡社、2005年
⑱太田尚樹著『満州裏史-甘粕正彦と岸信介が背負ったもの-』講談社、2005年
⑲石光眞清著『望郷の歌』龍星閣、1958年
⑳辻井 喬著『父の肖像』新潮社、2004年
 

小樽の日本酒は最高

2007-01-14 02:34:02 | 居酒屋&BAR/お酒
 今夜は、小樽で買った日本酒を飲んでいます。  ついでに本も読みました。秋山裕一『日本酒(新書)』(岩波書店、1994年)です。 最近、小樽の田中酒造で酒造りの工程を見学したので、第2章「酒造りの原理」はわかりやすかったです。実地見聞の意義は大きいですね。 日本酒の薀蓄、神秘的な酒造り、起源、文化、楽しみ方が紹介されています。日本酒の起源では、酒造りは早い時期に始まっていて(100万トンの米が取れた7・8世紀)、中国の影響を受けた痕跡があり、次いで異なる造り方に分岐したことを確認しています。 ワインのTASTEでワイン銘柄あての賭けの場面を描いたロアルド・ダールの小説にふれ、日本酒の味わいを表現した箇所が印象的でした。「純米吟醸酒」がよいと前から思っていましたが、それは確かなようです。 「醸造アルコール」は否定されるべきものではないらしいです。全国新酒鑑評会の金賞は、全国約2400ある工場から850くらいにしぼられた出品酒から250-300ほどに授与されるとか。いろいろ勉強になりました。