【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

閉店

2020-04-21 12:31:12 | その他
本日(2020/4/21)にて、当私設ブログを閉店します。

長く、閲覧、ありがとうございました。

わたしの日々の様子は、FB 岩崎俊夫 でお知らせしています。

原田眞人監督・脚本『駆け込み女・駆け出し男』(MOVIXさいたま)

2020-04-06 11:50:05 | 映画

              今しがた、原田眞人監督・脚本『駆け込み女・駆け出し男』をさいたま新都心の「MOVIXさいたま」で観てきました。井上ひさし原案の話題作です。 ときは天保12年、老中・水野忠邦の天保の改革が進行中。当時、離縁を希望する女が駆け込む寺がありました。鎌倉の東慶寺という尼寺で、幕府公認の駆け込み寺でした。 その東慶寺へ、ふたりの女が命からがら逃げ込んできます。ひとりは日本橋唐物問屋・堀切屋三郎羽左衛門(堤真一さん)のめかけ「お吟」(満島ひかりさん)、もうひとりは七里ガ浜・浜鉄屋の主人(武田真治さん)の妻鉄練り職人の「じょご」(戸田恵梨香さん)。ふたりはそれぞれのいわく付きで東慶寺に駆け込む途中で、出会い、互いに身の上をしって一緒に駆け込んできたのです。 同時にひとりの男・中村信次郎が東慶寺をめざしてきました。お吟とじょごが追ってと勘違いしたこの男は、駆け込み前に意思表示を聞き取り調査する御用宿の女主人・源兵衛(樹木希林さん)の甥っ子でした。この甥っ子は滝沢馬琴を尊敬する駆け出しの戯作者であり、医者の見習いです。滝沢馬琴さんは、名優山崎努さんが演じています。  お吟もじょごも怪我をしています。駆け込み寺に駕籠でかけつけたお吟は、途中で、駕籠担ぎに襲われ、大けがを。鉄練り職人のじょごは、顔にやけどのなまなましい跡が。医者のはしくれである信次郎は、二人に懸命に治療にあたります。                  駆け込み寺に入るには作法があり、駆け込むにいたった経緯の聞き取り調査が行われるのです。源兵衛は番頭の利平(木場克己さん)とその女房・お勝(キムラ緑子さん)の前で、彼女たちのこれまでの経緯を聞き取り、ふたりはお寺に入ることを許されます。 駆け込み寺に入ってくるものには、いろいろな人がいて、それぞれのわけありの人生があります。男社会で、封建社会。女たちはトタンの苦しみを背負ったひとばかり。幕府側からの陰謀もうごめいています。  天保改革の頃の江戸時代の様子、駆け込み寺・東慶寺の果たした役割、その内部の秩序がよくわかり、俳優さんたちもみな渾身の演技で、大満足の映画でした。                         ・大泉洋 (中村信次郎)・戸田恵梨香(鉄練り じょご)・樹木希林(三代目柏谷源兵衛)・堤真一(堀切屋三郎右衛門)・山崎努(曲亭馬琴)・満島ひかり(お吟)・内山理名(戸賀崎ゆう)・陽月華 (法秀尼)・キムラ緑子(お勝)・木場勝巳(利平)・神野美鈴(おゆき)・武田真治(重蔵)・北村有起哉(鳥居耀蔵)・橋本じゅん(近江谷三八)・山崎一(石井与八)・女貸本屋(高畑淳子)・でんでん(為永春水)           


成瀬巳喜男「浮雲」(1953年)

2020-04-06 11:29:48 | 映画
成瀬巳喜男「浮雲」(1953年)

何ともやるせないストーリーであるが、人間の業をあぶりだした作品と評価するべきだろうか。巨匠小津安二郎をして「俺にできないシャシンは溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だけだ」と唸らせた。原作は林扶美子の同名の小説。

戦時中の1943年という設定。農林省のタイピストとして仏印(ベトナム)へ渡ったゆき子(高峰秀子)は、その地で農林省技師の富岡(森雅之)に会う。当初、富岡に好ましくない感情をもったゆき子だったが、やがて富岡に妻が居ることを知りながら、関係を結ぶ。

終戦。妻・邦子との離婚を約束して富岡は先に日本に戻った。ところが、ゆき子はあとを追って帰国するが、富岡が妻とは別れていなかった。失意のゆき子は富岡と別れる。富岡はだらしない男であった。

終戦後の混乱した経済状況で富岡は仕事が上手くいかず、よりを戻したゆき子を連れ、伊香保温泉へ旅行に行く。ゆき子にとってこの旅行がまた失敗だったが、それも富岡の不埒がまねいたものだった。破綻がまた破綻をよぶ。宿命といえばそれまでだが・・・。






チャールズ・チャップリン監督「チャップリンの独裁者(The Great Dictator)」(アメリカ,1940年)

2020-04-05 23:51:54 | 映画
チャールズ・チャップリン監督「チャップリンの独裁者(The Great Dictator)」(アメリカ,1940年)

大戦間に時代は設定されている。世界制覇を画策するトメニア国の総統ヒンケル(チャールズ・チャップリン)がユダヤ人抹殺,自由の国オスタリッチ侵略をねらい,バクテリア国の独裁者ナバロニと覇権争いをしていたおり,ユダヤ人の床屋がヒンケルとすりかわり,最後にこのユダヤ人が独裁政治との決別と民主主義の勝利を演説するという物語。ナチスの独裁政治を風刺し,その台頭が危険であることを訴えた作品である。登場人物のヒンケルはヒットラーであり,ナパロニ(ジャック・オーキー)はムッソリーニを、ヘリング元帥(ビリー・ギルバート)はゲーリングを,ガービッチ内務大臣(ヘンリー・ダニエイル)はゲッペルスをもじっている。トメニア国の紋章はダブル・クロス,裏切りを意味する。トメニア語はドイツ語をまねたもの。

ラストに有名な大演説があるが,この演説が凄い。ヒンケルとすりかわったユダヤ人理髪師が喋るという設定であるが,形相は生のチャップリンその人である。






山本薩夫監督「浮草日記」(1955年)

2020-03-31 21:45:22 | 映画
山本薩夫監督「浮草日記」(1955年)

労働運動とはまるで無縁の世界で生活していたどさ回りの一座、市川馬次郎一座が、炭鉱町でストライキに巻き込まれ、当初、労働組合と対立していたが次第に心をひらいていく過程をユーモラスに描いた作品。座長の役を担った東野栄次郎がいぶし銀の味をだして健在。津島恵子と菅原謙二のみずみずしい演技も記憶に残る。

一座は旅をしながら芝居をつづけているが、あるとき玉木屋という悪徳興行師にだまされ、座の解散の一歩手前まで追い込まれる。

そんなおり、ある炭鉱町で興業を行うにあたって、座員の必死の呼び込みが功を奏して盛況となる。ところが、芝居の公演期間中に炭鉱ストライキとなり、その騒動のなかで売上金が玉木屋に持ち逃げされる。一座とストに入った組合とが対立するが・・・



家城巳代治監督「みんなわが子」(1963年)

2020-03-30 21:49:36 | 映画
家城巳代治監督「みんなわが子」(1963年)

全国農村映画協会第2回作品(第1回は「荷車の歌」)。

大平洋戦争末期、山梨に疎開した都会の子どもたちの生活を描いた作品。家城巳代治監督、中原ひとみ主演。

緊迫した社会情勢のなかで屈折した子どもたちの生活をとらえ、彼らの苦しみ、辛さを真正面から描いている。

子どもたちは遠足気分で疎開地、山梨にむかったが、そこにはつらい日々が待っていた。空襲が日をおうごとに激しくなり、疎開先の山寺のあたりには医者がいない。そのため、体の弱い子は市内ですごす。しかし、空爆は彼らの命を奪う。教師たちは食糧の買い出しにでかけるがなかなか手に入らない。空腹にたえかねた子は、絵の具をなめることもあった。ようやく終戦をむかえるが・・・・。







蓮田の桜

2020-03-29 21:36:07 | 季節だより
今日は朝から雪でした。気温は2度くらいです。

一昨日、元荒川の川べりでとった桜です。今年の蓮田の桜は、これで終わりです。



イ・ハン監督「ワンドゥギ」(韓国、2011年、108分)

2020-03-26 18:11:12 | 映画

  これも韓国映画らしい作品。

            
  貧しい家庭環境のなかに生きる主人公ワンドゥギ(ユ・アイン)は、世をななめにみて、反抗的な高校生生活をおくっている。父親は脚が不自由で、街頭での踊りから入る収入で、どうにか暮らしている。母親はいない(らしい)。住んでいるところは、バラックのよう。このようなところが、現在の韓国にもあるrのだろうか。貧しい人たちが密集して暮らしている。喧嘩、罵声が絶えない。


 ワンドゥギの通って高校は夜間高校だろうか。この担任の名前はドンジュ(キム・ユンスク)。ワンドゥギの家のすぐそばに住んでいて、ワンドゥギの生活にしじゅう介入してくる。しかし、ドンジュは粗野で、ガサツな教師にみえるが、きわめて人間臭い。

 ワンドゥギとこの教師とのやりとり、確執、人間的交流がこの映画の中心になってるが、ワンドゥギを囲む人は他にもたくさんいて、教室の仲間、優等生の女子学生ユナ、もうとうにいなくなっていたと思っていたフィリピン国籍の母親(イ・ジャスミン)、画家らしいかヤジ暴言の隣人、ドンジュが恋心をいだいた画家の妹で武侠小説を書いているというホジュン(パク・ヒンジュ)。

  ドラマの語源は、ギリシャ語。「葛藤」という意味合いだ。その意味で、この映画は、ホントのドラマだ。ワンドゥギと教師ドンジュ、父親との葛藤。久しぶりに再会した父母の葛藤、ワンドゥクと成績優秀なユナとの葛藤。それらの葛藤のなかに、ユーモアがあり、ペーソスがある。強がってみたり、小心になったり。みながみな小さい空間でぶつかりあい、ののしりあいながらも、次第に心をとけあわせ、信頼が形成され、一歩づつ人生を進んでいく。共感をもって鑑賞した108分だった。
  


 


「サニー 永遠の仲間たち」(カン・ヒョンチョル監督、2011年)

2020-03-25 23:57:37 | 映画


 「あらすじ」は、だいたい以下のとおりです。
 主人公のナミ(ユ・ホジョン)は、ビジネスマンの夫と高校生の娘に恵まれ、平凡な毎日を送っていました。ある日、ナミは母の入院先の病院で、高校時代の親友チュナ(チン・ヒギョン)と偶然、25年ぶりに再会します。しかしチュナはガンに侵され、余命は2か月と宣告されていました。

 チュナの願いは、高校生時代の親友たちの集まりであった「サニー」のメンバーと会うことでした。ナミはチュナの願いを叶えるため、探偵社を使って7人の仲間を捜し始めます。

  「サニー」結成は、いわくつきのものでした。回顧のシーン。全羅道の田舎からの転校生ナミ(シム・ウンギョン)は緊張すると方言が出てしまい、初日から不良たちにからかわれます。でもいっぷう変わった友達がナミを助けてくれました。しつこいけれども義理堅いチュンファ(カン・ソラ)、二重まぶたに命をかけるチャンミ(キム・ミニョン)、悪口バトルの代表選手ジンヒ(パク・チンジュ)、怪力の文学少女クムオク(ナム・ボラ)、ミスコリアを夢見る四次元のボクヒ(キム・ボミ)、高慢な氷の姫スジ(ミン・ヒョリン)です。

  ナミは彼女たちとグループを形成しはじめ、対立するグループ「少女時代」との乱闘対決で、おばあさんから伝授された方言による悪口能力を発揮し、大活躍します。

  そうこうするうち、7人の仲良しの友達はいつまでも一緒と誓いあい、「サニー」を結成。学園祭で披露する公演を野心満々で準備します。

  この映画のポイントは、現代のアラフォー中年女性は、かつて輝いていた少女時代を回想するというところ。少女時代だった80年代は輝きばかりではなく、いじめや差別があり、韓国独特の家庭や政治が背景にありました。そしてかつてのサニーをくんでいた娘たちは今は恵まれている人もいれば、そうでない人もいます。この2つの年代の対比がうまくできていていました。


 特筆すべきはキャスティング。
 少女時代と、中年時代の俳優は別人ですが、生き写しのように似ています。映画の中で、主人公たちは本物の親友としか見えず、緊迫したシーンがたくさんあります。

東京駅から新宿駅まで

2020-03-24 21:33:01 | 散歩
東京駅から新宿駅まで歩きました。コースは、東京駅丸の内口→皇居(旧江戸城)→桜田門→半蔵門→麹町→四谷→新宿駅東口、です。半蔵門からは、新宿通りに入り、新宿一丁目の御苑の手前までほぼ一直線、新宿一丁目を右折し伊勢丹、紀伊国屋の前をとおって新宿駅東口、です。

まるく走っている山手線の「直径」に相当します。かかった時間は、1時間40分でした。最初はかなりかかると思っていましたが、皇居前の交番のお巡りさんに聞くと約6キロと教えてくれて安堵し、意外とスイスイ歩けました。

途中、街並み、桜で目を楽しませながらの散策でした。晴れていましたので、風がやや強かったのですが、苦になりませんでした。






イルマル・ラーグ監督「クロワッサンで朝食を(Une Estonienne a Paris)」(フランス、2013年)(銀座シネ・チッタ)95分

2020-03-23 23:55:24 | 映画

       パリの高級アパルトマンに住むフリーダ(ジャンヌ・モロー)。ひとり暮らしで、気難しい。彼女はエストニア人で、かつては同郷のひとたちとの交流もあったが、いまは絶えている。 彼女のアパルトマンには、ステファン(パトリック・ピノー)という中年の男性がときどき様子をみに来ている。ステファンはかつては、フリーダと愛人関係にあったようだ。ステファンは、フリーダからプレゼントしてもらったカフェでオーナー。カフェはそこそこ繁盛している。 そのステファン。フリーダが高齢化し、ときどき大量の薬を飲むような行動を取り始めているので、家政婦にきてもらうことを考え、つてをたどって、アンヌというエストニアに住む中年女性に、依頼。彼女は母に死なれ、鬱屈した日々を過ごしていたが、このパリでの仕事にかけることにする。 気難しいフリーダは彼女に相談なく家政婦を雇ったことが気にくわなく、生真面目なアンヌを無視したり、嫌がらせをしたり。朝食には、クロワッサンと紅茶が習慣だったが、それを用意できないアンヌに腹をたてる。アンヌはスーパーでクロワッサンを買い、これをフリーだのもとに運ぶが、「こんなプラスチックのようなものを食べれるか。パン屋で買いなさい」と、紅茶をわざと床にこぼしながら言う。 アンヌはここでの家政婦に自信をなくし、故郷に帰ることを決意し、ステファンに相談をもちかけるが、なだめられ、考え直す。 このあと、エストニア人のかつての仲間がフリーダの部屋に再会に来たのを悪罵で追い返したり、フリーダとアンヌとの確執が強まったり、弱まったりといろいろあるが・・・・。さて、その結末は。 あっけないと言えばあっけない、ラストシーン。 この映画では会話が多くなく、パリのすばらしい光景(エッフェル塔、凱旋門、ルーブル、街並み)がたっぷりスクリーンに浮かび上がり、アンヌが帰郷を決意して深更、パリの街をキャリングケースをひきまわしながら歩き回るシーン、など静か。会話以外の空白部分で、監督が伝えようとするものが、ゆっくり伝わってくる。わかりにくいと言えばそうなのだが、これもフランス映画独特のありようだ。 主演のジャンヌ・モローは、映画製作時(2013年)、85歳。「死刑台のエレベータ」「恋人たち」「小間使いの日記」でのかつての美貌の面影はあるが、それでも年輪はかくせない。いい味を出していた。   原題は、「エストニア人のパリ」。「クロワッサンで朝食を」の邦題では、この映画の本質はみえてこず、台無しになっているが、興業的には仕方がないところか。 


       






元荒川の桜

2020-03-22 20:37:48 | 季節だより
自宅から足をのばして元荒川の桜を見に行きました。6分咲です。





桜満開

2020-03-21 21:06:02 | 季節だより
今年も近くの慶福寺の「将軍桜」が満開になりました。例年より一週間ほど早いです。





モクレン 満開

2020-03-20 21:22:50 | 季節だより
散歩の途中、モクレンが満開でした。



森友問題の渦中にあって自殺した近畿財務局元職員の妻、国と佐川元理財局長を相手取り賠償請求

2020-03-19 20:17:27 | その他
「週刊・文春」3月26日号を買ってきました。
偽造、ねつ造の晋三(内閣)に政治と行政をまかせられません。