【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「ロゴスキー」(渋谷区道玄坂1-2-2 東急渋谷プラザ9F)

2014-07-28 22:41:53 | グルメ

        
 ロシア料理は、ときどき食べたくなります。しかし、家庭ではなかなか作れません。何年かに一回、ロシア料理店を訪れます。

 東京にはロシア料理店はたくさんありますが、老舗は「ロゴスキー」です。渋谷にあります。10年以上も前に行ったことがありますが、トンとご無沙汰していました。近くまでによりましたので、足を延ばしました。

  懐かしいお店の雰囲気です。まだ5時ころだったので、お客もあまりいず(といっても8人ぐらいの男女が片隅にいてにぎわっていました)、ゆったりとした空気のなかで早めの夕食をとりました。「ロゴスキー」というお店の名前と同じコースを注文しました。

  前菜、ペリメニ、ボルシチ、シャシリク、茸スープ、デザートにジャム入り紅茶が順番に出てきました。相当なボリュームです。前菜からお皿にいっぱいです。今回は運転していたので、アルコールはやめざるをえなかったのが残念でしたが、久しぶりのロシア料理を堪能しました。

  実はこの日、千駄ヶ谷の東京体育館で「ボリショイサーカス」があり、それに行った帰りでした。サーカスは空中ブランコ、騎馬の曲芸が華ですね。衣装換えのマジックショーも、カラクリガまったくわからず驚きでした。夏休みなので、子供が目立ちました。

   ボリショイサーカスとロシア料理、一日ロシアデーでした。


         

 


MENDELSSOHNS WELT (DIE VIOLINSONATEN) by Andreas Reiner & Desar Sulejmani

2014-07-27 19:49:31 | 音楽/CDの紹介

   
            

  昨日紹介した日下さんのコンサートに向けて、メンデルゾーンのピアノソナタを予習したおりに使ったのがこのCDです。このCDの3曲目の「ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調」が演奏されました。


・Sonate fur Violine und Klavier in F-Dur(1820)
     Allegro(5:45),  Andante(7:15), Presto(4:03)

・Sonate fur Violine und Klavier in f-Moll, opus 4
    Adajio- Allegro moderato(9:33), Poco Adajio(6:47), Allegro aditato(4:44)

・Sonate fur Violine und Klavier in F-Dur (1838) , Version Menuhin
    Allegro vivace(11:17), Adajio(7:02), Assai vivacie(5:12)

 


日下紗矢子ヴァイオリン・リサイタル(川口総合文化センター・リリア)

2014-07-26 22:29:15 | 音楽/CDの紹介

         

 「クラシックNOW~いま、注目の演奏家たち~  日下紗矢子ヴァイオリン・リサイタル」

  日下さんは若手ヴァイオリニストのホープ。兵庫県出身で、東京芸術大学を卒業。アメリカのメソディスト大学に留学。2000年パガニーニ国際コンクール2位、日本音楽コンクール1位、シベリウス国際コンクール3位など輝かしい履歴をもっています。

 細身ですが力強い演奏です。伴奏のピアノはお姉さんの日下知奈さんがつとめていました。上記画像は髪を長く下げていますが、この日は髪をあげていました。丸顔のまだあどけなさが残っていました。

 演奏した曲は下記のとおりです。あまり聞きなれないものばかりです。とくにメンデルスゾーンの「ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調」は1952年にメニューインがベルリンの国立図書館で発見したものです。メニューインが校訂した楽譜が出版され、日の目をみました。メンデルスゾーンがこの曲を書いたのは、彼がライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団の主席指揮者だった1838年ということがわかっています。

 バッハの「ヴァイオリンとチェンバロためのソナタ」は全部で6曲残されていますが、それらはバッハの死後に出版されたもので、完全な自筆譜は現存しません。今回の2番は、6曲中もっとも広く知られたものです。教会ソナタのスタイルによる4楽章からなり、チェンバロの輝かしさと、明るく喜ばしい曲想が特徴です。

 ビーバーはバッロック中期のヴァイオリニスト。代表作「聖母マリアの生涯からの15の秘蹟」の副題をもつこの作品は、この時代のヴァイオリン芸術の百科全書と呼ばれています。「スコルダトゥーラ調弦法」(曲ごとに調弦を変える手法)を駆使して、多彩なテクニックが盛り込まれた15のソナタとパッサカイリア1曲からなっています。無伴奏ヴァイオリンによる壮大なはのちにバッハの影響を与えました。G-F-Es-Dの4音による音型を延々と繰り返しながら多彩な変奏が作られています。

 ドヴォルザーク「4つのロマンティックな小品」は、ヴァイオリンの名手でもあった彼が、折に触れて仲間と合奏を楽しんだそうですが、そのような目的のために作った弦楽三重奏曲をヴァイオリンとピアノ用に編曲したものです。ドヴォルザークらしい魅力的な作品に仕上がっています。

 イザイはベルギー出身のヴァイオリンの名手。6曲のは、その代表作です。このは、1892~93年に作曲され、フォーレに献呈された作品です。この曲ではG線を1音低くFの音に調弦する「スコルダトゥーラ調弦」が指示され、途中そのG線で弾く個所はヴィオラのようなくすんだ音色に変わります。
 

・J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロためのソナタ 第2番 イ長調 BWV1015
    J.S.Bach:Sonata No.2 for Violin and Harpsichord on A Major, BWV 1015
・ビーバー:パッサカリア ト長調(「ロザリオのソナタ」より)
    H.Biber:Passacaglia in G Major (from "The Rosary Sonatas")
・ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 op.75
    A.Dvorek:4 Romantic Pieces, op.75 
・イザイ:悲劇的な詩 op.12
    E.Yasye:Poeme elegiaque, op.12
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
    F.Mendelssohn: Violin Sonata in F Minor


瑠璃光寺(山口市香山町7-1)

2014-07-22 21:19:05 | 旅行/温泉

 田温泉街ではあちこちで足湯があります。路地の間とか、駅の横とか、観光所のあたりとか、公園とか。そこで老いも若きも、ゆったりと足を湯につけておしゃべりしています。時間がゆっくり流れています。

       

 湯田温泉付近にはまた国宝があります。瑠璃光寺です。瑠璃光寺は、香山町にある曹洞宗の寺院です。山号は保寧山、本尊は薬師如来。傍に森林につつまれるように国宝の五重塔がたています。端正で美しい、質実剛健な五重塔です。境内は香山公園と呼ばれ、桜や梅の名所です。大内氏全盛期の大内文化を伝える寺院です。

瑠璃光寺の御本堂と参道

 室町時代。大内氏25代の大内義弘が香積寺を建立しました。義弘は応永6年(1399年)に応仁の乱を起こしますが、足利義満に敗れ、戦死しました。義弘の弟である26代大内盛見が兄の弔いのためにここに五重塔の建設を開始しましたが、盛見自身も九州の少弐氏・大友氏との合戦で戦死。五重塔はその後、嘉吉2年(1442年)頃、完成したといわれています。

 国宝の五重塔は、大内文化の最高傑作です。屋外にある五重塔としては日本で10番目に古く、京都の醍醐寺・奈良の法隆寺のものとならんで、日本三名塔の一つです。(高さ 31.2m)


中原中也記念館(山口市湯田温泉1-11-21)

2014-07-21 23:54:14 | 旅行/温泉

           

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる 

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘(かわごろも)
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる 

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む 

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気(おじけ)づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

 山口県の湯田温泉に行ってきました。東京からですと、新幹線で新山口まで行き、そこでローカル線に乗り換えると20分ほどです。


 「山羊の歌」「在りし日の歌」で知られる詩人中原中也の記念館がここにあります。今年は記念館開館20周年で、特別の企画をいろいろ行っています。記念館には中也の年表、子どもの頃の習字、そしてもちろん詩の原稿、書簡など多数、陳列されています。

 子どもの頃は大変成績がよかったのに、文学にのめりこむのと逆比例的に成績がおちていったこと、最初の恋人だった女優長谷川泰子との出会い、上京、小林秀雄との出会い、泰子が秀雄のもとに奔った経緯、上野孝子との結婚、子供の死、そして自身が病にとりつかれ、故郷に帰ろうという矢先の死、中也の文学と人生が手にとるようにわかる記念館でした。


ブロードウェイ・ミュージカル ”BRING IT ON" (東急シアター・オーブ)

2014-07-15 23:06:30 | 演劇/バレエ/ミュージカル

          

 東急シアター・オーブは、渋谷ヒカリエの11階にあります。ここでミュージカル「BRING IT ON」が公演中です。ブロードウエイのエンターテイメントが楽しめます。”BRING IT ON"は、「かかってこい」「負けるものか」といった意味合いの言葉です。

 ミュージカルは、人生の単純な真理を、心から歌い上げるので感動します。そして躍動する肉体。鍛えられた構成。思わず歓声と拍手がわきあがります。

 主人公はスポーツの名門「トルーマン」高校の生徒で、チアリーディング競技に青春のすべてをかけるキャンベル。チームの中心として全米チアリーディング選手権連覇を目指していた彼女は、ある日突然、トルーマン高校から別学区のジャクソン高校へ転出させられるハメになった。

 ジャクソン高校には、チアリーディング部がなかった。キャンベルはジャクソン高校の人気者でヒップホップダンスグループのリーダー、ダニエルと組んで、チアリーディング部をたちあげた。新米チームは一丸となって全国大会を目指し、決勝に進出!

 常勝トルーマン高校と新進気鋭のジャクソン高校。どちらが全米NO.1の地位を勝ち取るのか? 

 夢を諦めない心。友達を大切に思う気持ち。勝利の意味が物語のテーマ。

  脚本はジェームス・ウィッティ。作曲はリン・」マニュエル・ミランダとトム・キット。出演は以下のとおりです。

 ・ナディア・バイナスキー(キャンベル)
 ・ズリ・ワシントン(ダニエル)
 ・タイラー・バートロン(ランドール)
 ・エミリー・ミッチェル(エヴァ)
 ・メイジー・サリンジャー(ブリジット)
 ・ジェニファー・ゲラー(ナティガ)
 ・アンディ・ホワイト(スティーヴン)


フランス国立リヨン管弦楽団+五嶋龍(川口総合文化センター「リリア」・コンサートホール)

2014-07-11 21:46:32 | 音楽/CDの紹介

       

 フランス国立リヨン管弦楽団+五嶋龍(川口総合文化センター「リリア」・コンサートホール)に行きました。五嶋龍さんは、五嶋みどりさんの弟で、天才的バイオリニストと言われています。一度、是非、聴きたいと思っていたのですが、川口に来るということで、だいぶ前からチケットを手配していました。11列15番というチケットでしたが、なんとこの11列が最前席でした。コンサートの場合、最前列が一番いいとは必ずしも言えませんが、龍さんの演奏が本当に目の前で、表情も、演奏のテクニックも手に取るようにわかり、大変満足しました。


 演奏したのラロ「スペイン交響曲」です。正直のところ、この曲はバイオリンの魅力を十二分に引き出している作品とは思っていませんでしたが、龍さんの演奏でその認識が間違っていたことがわりました。カデンツアの部分も多く、ヴァイオリンが独壇場でひかっています。龍さんは表情豊かで、ちからづよさも、力をむくところも心得ていた、何よりも体全体で演奏していました。それが伝わってきました。目じりに涙があふれました。めったにないことです。アンコールに応え、龍さんはヴィニアフスキの「創作主題による変奏曲 OP.15」を演奏しました。この曲は無伴奏です。

 フランス国立リヨン交響楽団のバックも素晴らしかったです。第一バイオリンの方々が目の前でしたが、フランスの香りもたたえていました。指揮者は、レナード・スラットキンさん。軽妙でめりはりのあるタクトだったと感じました。第一部が上記のラロの交響曲とバーーンスタイン「キャンデード」、第二部はベルリオーズの「幻想交響曲」でした。

 7月17日には、サントリーホールでもあるようです。(上記画像)


ブラーチエ・エ・ヴィーノ・ジジーノ(中央区銀座3-11-6:TEL03-6264-1129)

2014-07-06 21:05:17 | グルメ

     
  いい店を見つけました。東銀座のあたり(歌舞伎座のあたり)をぶらぶら歩いていたら、小さな路地で、地味な入り口があり、メニューがかかげてあったのがこのお店です。ブラーチエ・エ・ヴィーノ・ジジーノ。


 夕食をとる場所をさがし続け、少々、疲れてきていたので、「エイヤー」で決めたのですが、これが大正解。

 イタリアンでワインの豊富なお店。炭火焼の肉と野菜がメインです。

 注文した炭焼き野菜のおいいしいこと。丁寧に焼いていること、きっと素材が新鮮なこと。みんな野菜の甘さをほどよくかもしだしているのです。

 肉は尾崎牛がメインのようですが、今回は店員さんお勧めのものにしました。これが絶品なのです。

 スパークリングワインから入り、ワインはきどってピノ・ノワール系を注文したところ、3本もってきたので、純粋のフランスのものにしました。何とここは地下にワイナリーがあり、希望すればお客はカンテラをもって地下にいき自分で鍵で倉庫をあけ、好みのものをもってこられるのです。これは珍しい趣向です。

 お店はあまり大きくなく、こじんまり。若い女性、カップルが目立ちました。


藤原歌劇団80周年記念公演:プッチーニ「蝶々夫人」(於:新国立劇場オペラパレス)

2014-07-05 20:50:50 | 演劇/バレエ/ミュージカル

            
                     (上記画像の蝶々さん役は、佐藤康子さんです)

 オペラは1年に1度くらいしか行きません。


 藤原歌劇団という伝統ある劇団があります。その藤原歌劇団の舞台を一度観たいと思っていて、さがしたところプッチーニの「蝶々夫人」があったので、出かけました。

 「蝶々夫人」はあまりにも有名です。アリアの「ある晴れた日に」は中学校の音楽の時間に「鑑賞」で習います(今はどうか知りませんが)。ストーリーは日本の20歳より少し前の蝶々夫人の悲劇です。舞台は長崎。蝶々さんは武家の生まれでしたが、家が没落し芸者になって過ごす毎日。結婚斡旋人のはからいでアメリカの海軍士官ピンカートンと結ばれます。
 蝶々さんは心から純粋にピンカートンを愛していましたが、そのピンカートンは蝶々さんを現地妻としてしか考えてなく、本国に帰ってしまいます。蝶々さんにはお腹に子供ができていました。数年待てばかえってくるものと信じて、蝶々さんはピンカートンを長崎で待ち続けます。

 しかし、ピンカートンは本国アメリカで、アメリカ人女性と結婚していました。3年後、ピンカートンは再び長崎に立ち寄ります。婦人のケイトを連れて。ひたすら信じてピンカートンを待っていた蝶々さんは、事実を知って、自害します。それが武家に生まれた女性の道でした。

 藤原歌劇団創立80周年の記念公園。主演の蝶々夫人に清水知子さん、ピンカートンにはステファノ・セッコさん。荘厳な舞台での堂々たる歌唱力。オペラは総合芸術です。