【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

岡山、倉敷ふらり旅(2)

2014-11-27 20:55:44 | 旅行/温泉

  割烹、居酒屋だけでなく、せっかくあまり知らない岡山に来たので、いくつか観光をしました。岡山城、後楽園、そしてその後楽園に近い、林原美術館にも行きました。

        

 また市内では、旧日本銀行岡山支店の建物と禁酒会館を訪れ、写真をとってきました。これらは太田さんが番組(ふらりいい旅いい酒いい肴)で紹介していた建物です。禁酒会館は、いまは喫茶店になっているので、休憩をとりました。
          
 倉敷では大原美術館で美術鑑賞しました。以前にも来たことはあるのですが、周辺の風景に記憶はありません。美術館も別館を含め、ずいぶん広い敷地にありました。

      

  岡山は街全体がゆったりしています。わたしの育った札幌市とどこか共通項があります。エスカレータもほんのわずかですが、東京のそれより遅いし、信号の切り替えも東京とほんのわずか遅いです。この「ほんのわずか」が気持ちをおだやかにしてくれます。そして、市民が親切ですね。ちょっと立ち止まって地図を開いていると、「どこをおさがしですか」と声をかけてくれたりしました。

 市内には市電が走り、のどかです。

■ 以下は「ふらり旅いい酒いい肴」のHPからの引用です。
「今なお古き良き町並みが残る、いにしえの城下町「岡山」。
岡山藩の城下町として栄えた出石(いずし)町界隈は、モダンなレトロ建築など西洋の情緒も交えた見どころが多い町。城下筋を歩くと目にとまる「ルネスホール」は、大正11年の建築。もとは日本銀行岡山支店。古代ギリシャ様式の意匠が散りばめられている。正面の4本のエンタシス柱やコリント様式の柱頭飾り、壁の御影石など壮麗な外観だ。大正12年、禁酒運動のシンボル的存在として誕生したのが「岡山禁酒会館」。戦時中の空襲からも免れ大正ロマン建築は今も健在だ。でも禁酒か...。入りにくいな...(苦笑)。」


岡山、倉敷ふらり旅(1)

2014-11-26 22:31:10 | 居酒屋&BAR/お酒
  休日を利用して岡山、倉敷に行ってきました。最大の目的は太田和彦さんが「ふらり旅いい酒いい肴」(BS11)で紹介した、割烹、居酒屋を訪問することでした。
                      

  岡山の2軒(「小ぐり」と「さかぐち」)、倉敷の1軒(「新粋」)、都合3軒の暖簾をくぐりました。倉敷のもう一軒(「鬼の厨」)は予約がとれませんでした。満席のようでした。
  どのお店も個性的でよかったです。とくに岡山の「小ぐり」がよいです。メニューに並んでいるものが、みな絶品です。食材が新鮮で、プラス職人のワザ、そしてそれほど高くはありません(地方だからでしょうね)。注文したのは、お造り(剣先イカ、たこ、しめ鯖、鰆など)、黄ニラの卵とじ、しゃこ酢、ぎんなん焼き、うにと長いもの和え物、焼き魚(のどくろ)、季節野菜と木の芽、です。

「小ぐり」は、太田さんが「西日本のベストスリーに入る」と番組で語っていたとおりです。播磨灘の鰆の他、瀬戸内海の珍しいお魚が歓迎してくれました。お酒は「喜平」「鯨正宗」でした。 岡山は「黄ニラ」の産地で全国の8割を生産しているとか。


   続いて二次会は、この「小ぐり」のすぐ近くにある「割烹 さかぐち」です。二次会なので、もうあまり食べられず、黄にらのにぎり、かき酢ぐらいで終わりました。お店には、TVで放映されたときにもあった、川瀬把水の絵もかかっていました。いろいろな方がここには見えているようで、TVのケンミンショーの東京太郎さんとハルミさん夫妻、歌手の前川清さんなどたくさんの著名人の写真とサインなどが目立ちました。
                                 

  倉敷では、美観地区の近くにある「新粋」にお邪魔しました。ここでも鰆の刺身をすすめられました。ほかにおでんなど。おでんは、関東のものと全然違い、汁には醤油などは使っていないのではないでしょうか?

  どのお店もカウンターに座ったのですが、どちらからお見えですか? と声かけもよく、お人柄もおだやかで、居心地のよい時間を過ごすことができました。

■  以下は、「ふらり旅いい酒いい肴」のHPからの引用です。
「夕暮れとともに居酒屋へ。「割烹さかぐち」は、昭和43年創業の郷土料理店。主人は、"岡山郷土料理研究会"も運営している。岡山名物の"ままかり"は生酢漬けと焼酢漬けで。圧倒的に具の多い"ばら寿司"は、サワラ・ままかり・穴子・ベイカなど新鮮な魚介類と旬の野菜が17種類も乗り、おだやかな瀬戸内の恵みと豊饒なる大地の恵みを象徴する。オランダ通りの一画に佇む「小ぐり」は、岡山の名割烹「美禄」や大阪で修業した主人が自分の名前を冠して開いた割烹料理店。箸を置いて並べた"長角盆"にその意気込みがうかがえる。長い巻紙に達筆な字で書かれたお品書きは毎日書く。旬のあらゆるものが並び目移りして困るのも愉しみのひとつか...。岡山銘酒とともに今夜もお酒談義に花が咲く。」

Singin' inThe Rain(雨に唄えば) (於:東急シアターオーブ)

2014-11-22 14:55:36 | 演劇/バレエ/ミュージカル

   

  映画で有名なミュージカル「雨に唄えば」が渋谷「ヒカリエ」の「シアターオーブ」に来ています。映画は1952年に製作され、監督はジーー・ケリーとスタンリー・ドーネン。出演はジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オーコナーが見事な演技で映画ファンを圧倒しました。映画史上に残る不朽の名作です。
  今回は、クラシックバレエ・ダンサーのアダム・クーパー主演です。
  よく知られた,主役のドンが雨の中を傘をさし、ダンスするシーンは、実際にステージの上方から雨が降り注ぎ、すごく迫力のあるダンスが見られました。降り注ぐ雨で、ステージは水浸し。水たまりができ、そのなかをバシャバシャとステップします。水しぶきは観客席まで飛び散り、お客さんたちはあらかじめ配られていたビニールシートをかぶってキャーキャーの悲鳴。

  この映画、しっかりストーリがあります。そのストーリは映画の歴史にかかわること。時代は無声映画からトーキーにうつる、1927年という設定です。この頃、「ジャズ・シンガー」というやはりトーキーへ移行する時代を象徴する映画がありました。その「ジャズ・シンガー」のタイトルが何度も会話に出てきます。

いまが絶頂の名コンビ、大スターといわれる男優のドン・ロックウッドと女優のリナ・ラモント。ふたりのことはマスコミでその仲を取り沙汰されていますがドンは リナのことをなんとも思っていません。共演するだけの、友達的存在。結婚など毛頭考えていません。ドンは偶然出会った舞台女優のキャシー・セルガンに惹かれていたのです。リナは、ドンと結ばれたくてうずうずしています。このリナは声が非常に高く、すっとんきょーの金切り声で、無声映画だから通用しているようなものです。映画会社の社長は「ジャズ・シンガー」に対すべく「闘う騎士」を撮影していましたが、ミュージカルに仕立てることに方針を変更。

  ところがこのミュージカルは、試写会で酷評されます。リナの声がひどすぎるのです。そこでドンの親友コズモが思いついたのは、リナの吹き替えにキャシーを使うことでした。これが見事にあたります。リナもまんざらでなく、キャシーを契約機関の5年間を吹き替えに使おうとします。この策略が功を奏して、映画は拍手喝采。

  お調子者のリナは鼻高々。観客の拍手にこたえて、キャシーの吹き替えで歌いますが、後景の幕が落ちて、そこには背後で歌っていたキャシーが・・・。観客席には失笑か巻き起こります。ドンとキャシーはめでたく結ばれます。

 
 


立教大学交響楽団創部95周年 第105回定期演奏会(於:サントリーホール)

2014-11-10 20:43:58 | 音楽/CDの紹介

  今年は立教大学交響楽団創部95周年だそうです。それを記念する演奏会がありました。場所は、溜池山王にあるサントリーホールでした。
        


 演奏曲目は、以下のとおりです。指揮者の現田茂夫さんの若々しい溌剌とした演奏が光り、学生たちもの演奏はよくまとまっていました。
 ・ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲
 ・チャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」
 ・マーラー「交響曲第1番 巨人」

 「『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第一幕への前奏曲」は短い曲ですが、オーケストレーションがよく、久しぶりに聴いたこともあり、懐かしく涙腺が緩みました。ワーグナーが54歳のときの作品。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は通して演奏すると4時間に及ぶ大作ですが、この劇の内容をこの前奏曲に結晶化させています。

 チャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」ではピアノは清水和音さんで、こぼれる宝石のような音色に驚かされました。何回も聴いた曲ですが、ロシアの雄大な大地を思わせるスケールの大きい曲です。何カ所もあるピアノのカデンツアの部分を楽しみました。学生の演奏のバランスもよく、いい演奏でした。

 マーラー「交響曲第1番 巨人」はやや長い4楽章の曲ですが、聴衆を飽きさせることなく、華やかな部分、勇壮なファンファーレの部分、静かなおさえた演奏の部分ありで、曲想が豊かな音楽です。「巨人」という主題は、マーラー自身の愛読書だったジャン・パウルの「巨人」によるそうですが、のちに本人はその主題を破棄したそうです。個性的な音楽です。いまも、この曲を聴きながらブログを書いています。