【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

RYOHANA (世田谷区北沢2-34-8 北沢KMビル2F,TEL03-3468-6456)

2016-12-24 22:45:28 | 居酒屋&BAR/お酒

     

 今年は居酒屋に行く回数が激減しました。それでもいくつか訪れたなかで印象的だったのがここ「RYOHANA(両花)」です。

 井の頭線の「下北沢」の南口を出て3-400㍍ほどです。近いはずなのですが、わかりにくく迷いました。スマホで地図をさがしましたが、それでも見つかりませんでした。というのは、場所がビルの2Fで、店の名前が「RYOHANA」とローマ字で書かれていたからです。「両花」の漢字のイメージで探していたので目に入ってこなかったのです。
 
 それはともかく、すぐに気に入ったお店になりました。大将は、サーフィン(波乗り)をやっていたそうで、その「板」がすぐに目に入りました。あまり多くを語る人ではありませんが、信頼できる風格です。

 料理も、お酒もおいしいです。年末のいいひと時を過ごしました。

 

 



 

 


AJI ICHIBA[アジア フレンチ レストラン](蓮田市本町3-5,TEL048-765-0077 蓮田オークプラザ駅前温泉館1F)

2016-12-23 21:08:24 | グルメ

      

 クリスマス・ディナーコースというのがあったので、行ってきました。自宅から徒歩で25分ほどです。蓮田駅の西口からでると線路沿いに歩いて2-3分です。


 このメニューは、以下のようでした。

・食前酒
・ずわい蟹爪 鹿の子揚げ
・ふかひれスープ
・お刺身サラダ仕立て
・鰆のポワレ-生海苔バターソース-
・牛フィレ肉のステーキ 大根さっぱりソース
・海鮮粥
・チョコレートタルト

 ここに来たのは2回目です。家から近いのですが、外食はあまりしないので、めったにこないところでしたが、おいしかったです。蓮田の日本酒「神亀」とハイボールを追加注文して、納めました。


ヴィム・ベンダース監督「パリ、テキサス」(フランス・西独、147分、1984年)

2016-12-16 13:03:16 | 映画

   

 不思議な魅力をもった映画です。

 開巻、赤い帽子をかぶり、ひげ面の男、トラビス(ハリー・ディーン・スタントン)がトボトボ歩いています。放浪者のようです。みるからに無口そうですが、わけありの雰囲気です。ずっと黙りっぱなしです。

 ちょっとしたトラブルがあり、弟のウォルト(ディーン・ストックウェル)が呼び出されます。4年ぶりの再会です。しかし、会話がありません。

 そのうち、だんだん事情がわかってきます。この男は何かの事情があって夫婦別れし、7歳のひとり息子ハンター(ハンター・カーソン)はウォルトのところに引き取られています。すっかりなついて、(事情はわかっているにせよ)弟夫婦をパパ、ママと呼んでいます。しかし、弟は実際の父親があらわれたのだから、なつかせようとします。

 タイトルの「パリ、テキサス」の「パリ」はフランスの首都ではなく、テキサス州の片田舎の名前です。トラビスはそこに地所を買って、所収しているのです。

 トラビスとハンターは次第に打ち解けていき、そのうち本当のママを、ヒューストンまで車で探しに行きます。

 このあと、いろいろなことが明らかになっていき、最後は・・・・。結末も、これでハンターは大丈夫なのかな、と余韻が残ります。

 映像がきれいです。それをみているだけでも価値があります。また、弟の妻、アンを演じたオロール・クレマンがいいです。やさしさの気持ちが伝わってきます。そして、トラビスの元妻、ジェーンを演じたナスターシャ・キンスキーは不思議なオーラを醸し出しています。

     

 










 


ヘンリー・キング監督「シカゴ」(アメリカ、1937年)

2016-12-15 12:20:46 | 映画

        

  タイロン・パワー主演。その演技をまた観たくて、この映画(DVD)を手にとりました。元気なタイロン・パワーが全開です。


 話の筋はざっと次のようなものです。1854年アイルランドから米大陸へ移住したオリヤリー一家。ミシガン湖の近くで興隆しつつあったシカゴを、幌馬車で目指していた一家でしたが、目的地をまじかにして父親パトリックが疾走する馬車から落ちて急死します。残されたのは、幼い3人の息子と母親のモリーでした。

 男勝りの母親は亡き夫の遺志をつぎ、シカゴに入り、洗濯屋を開業して辛苦と闘い、子供たちの養育に心身を捧げます。

 成長した子供たちはそれぞれ各人の道を歩み始めます。法律家を志した長男のジャックは正義派の闘士として弁護士に、次男のディオンはボス政治の巨頭ギル・ワーレンの片腕となり、市政界の若手として台頭します。ワーレンを凌ぐ実力を持つとも評価されるまでになりました。このディオンをタイロン・パワーが演じています。三男のボッブは、早くに結婚し、母の業をつぎました。

 ワーレンの経営する酒場に、ニューヨークから来た唄姫ベル・フォーセットがいて、ディオンは彼女に恋心を抱くようになります。そして、ディオンの次の行動はワーレンの酒場からベルを引抜き、上院議員コルビーの支援を受け、酒場を経営し、ワーレンに戦いを挑むようになります。

 しかし辣腕のワーレンは正面からディオンと敵対せず、自分の酒場を閉鎖して、代りに市長に立候補するので応援をしてくれと、逆に支援を依頼してきます。しかし、ディオンはいち早く彼の腹を見抜きました。そこで表面的にはワーレンに味方すると見せかけ、秘かに部下を兄ジャックの許につかわし、市長候補に立つことを勧めます。弟のたくらみとは知らぬジャックは、これを受けてたちます。そして選挙情勢が兄に不利と見るや、選挙当日にことを仕掛けてワーレン派を総検挙にいらしめます。ジャックは、ここに市長となりました。

 ディオンは自分の利益のために兄を当選させたのですが、正義感あふれるジャックは市政改革に乗り出し、まずボス政治の巨頭たる弟ディオンを検挙の策にでます。彼の犯罪を証す証人としてジャックは、弟の愛人ベルを召喚します。彼女が兄の信念に同意したのをみたディオンは、改心したかのようによそおい、兄に謝罪をもとめ、彼の手でベルとの結婚をとりまとめてもらいます。しかし、それもディオンの画策で、「被告の妻は証人の資格なし」との法文があって、これを利用したのでした。

 事態を知ったジャックは、ディオンに怒りをぶつけます。母親モリーは以前から息子のディオンが酒場の女と結婚することに反対でした。牛小屋にいて仕事をしていたモリーはボッブに兄弟喧嘩を知らされ、2人の許へ向かおうとしました。その時、不幸にも、彼女は小屋にランプの灯を消し忘れ、それを偶然に牛が蹴って、出火してしまいます。火は遼遠に広がり、シカゴ全市を包む大火になりました。

 ワーレンは、これをオリヤリー兄弟が放火したと、群衆を扇動します。ディオンも兄が下町を焼払おうとしたのだと誤解しますが、出火は母の家から出た失火であることを知ります。ジャックは軍隊を指揮して消火に努めるなか、ワーレンによって射たれ、犠牲となります。

 母親モリーは猛火の中でベルに命を救われ、初めて彼女が息子の嫁に心を開きます。シカゴはこの大火によって灰燼に帰しました。生残ったディオン一家は、新規まき直しで新しいシカゴを建設する決意を固めるのでした。


「挽歌」(於:東京芸術劇場)

2016-12-05 00:04:00 | 演劇/バレエ/ミュージカル

     

  5年前の東日本大震災。原発をかかえる大熊町は、放射能に汚染され、避難地域に指定された。避難民の多くは会津若松市に逃れた。そこに、大熊町から逃れてきた、ホームレスの老人(高橋長英)がいた。津波で妻を失い、生きる意欲をなくし、乞食同然の生活をしている。暇つぶしに短歌を手帳に書いていた。


 会津若松市にはやはり大熊町から避難してきた佳織(安田成美)がいた。佳織はそこで小さな短歌のサークルを主宰していた。サークルといっても佳織を含めて3人しかいない。ようやく市の職員に採用された佳織の夫は、ある日、佳織に短歌を綴った一通の手紙をわたす。届いた手紙には、原発を批判する歌が数首書かれていた。佳織をはじめ、サークルのメンバーは謎の歌人に思いをつなぐ。

 原発を受け入れてきた大熊町。多くの金がおち、住人の感覚はマヒしていた。津波さえなければ・・。原発事故はいったい誰の責任なのか。大熊町を離れた人間はもう故郷に戻れないのか。彼らは今後どう生きていけばよいのか。

 さまざま葛藤がそこにあり、利害関係もひとりひとり微妙である。

 佳織は匿名のホームレス歌人を追い、その来し方と今を問うが、老人はかたくなに口を閉ざす。

 セリフのひとつひとつが重い。俳優さんたちは言葉を咀嚼して、心をかよい合わせていく。

・作:古川健
・演出:日澤雄介

■出演
・安田成美
・高橋長英
・鳥山昌克
・岡本篤
・浅井伸治
・大鶴美仁音




 

 


ウィリアム・ワイラー監督「ベン・ハー」(アメリカ、1959年、226分)

2016-12-04 00:07:25 | 映画

      
        

 一大叙事詩です。スケールの大きさは、いま観ても、とてつもないものですから、公開されたときはみなどんなに驚いたことでしょう。


 久しぶりに観ました。前回観たのは、手元の記録では2000年5月ですから、16年前ほどのことです。

 騎馬戦車のシーンは圧巻で、これはどのように撮影したのでしょうか。映画史に欠かせない迫力のあるシーンです。

 あらためて観て、忘れていたことがたくさんありました。ベン・ハーがローマでつかまり、奴隷となってガレー船の漕ぎ手におとしめられたのは、妹がローマ軍の行進を屋上からながめていて、ふとさわった家屋の屋根瓦がおち、それが軍の行進をさまたげたことが切っ掛けで、ベン・ハーがメッサラの命令でいわば身代わりになって連行されたということだったのです。この時、母と妹も逮捕され、以後、4年間牢獄にとじこめられ、死病をわずらっていたのが、キリストの磔刑にとともに救われ、ふたりは蘇生するという結末も完全に失念していました。この映画のストーリーの重要なところを、忘れていたのです。

 ガレー船と海賊との戦闘シーンがあり、窮地におちいった司令官のアリアスをベン・ハーが助け、その縁でベン・ハーがアリアスの養子となり、ローマ市民の権利を得るという逸話も記憶からとんでいました。映画の記憶というのは、危ういものであることを思い知らされました。それ故に、何度も観る価値があるのかもしれませんが。


アン・リー監督「いつか晴れた日に」(イギリス、1995年、136分)

2016-12-01 00:59:40 | 映画

 

         
 

19世紀初頭、イングランド南西部はサセックス州という設定です。

 私園ノーランド・パークの主ヘンリー・ダッシュウッドは、先妻の息子の長男ジョン(ジェームズ・フリート)に、現在の妻ダッシュウッド夫人(ジェンマ・ジョーンズ)と3人の娘たちの世話を託して亡くなります。

 ジョンは誠実に彼女たちの世話をしようとしますが、強欲な妻のファニー(ハリエット・ウォルター)がそれを拒み、父の遺言は反故にされてしまいます。ファニーはノーランド・パークにおしかけ、ダッシュウッド夫人らを追いだそうとします。

 分別ある長女エリノア(エマ・トンプソン)は丁重に対応しますが、次女のマリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)はあからさまに嫌悪の情をあらわします。おてんばな三女マーガレット(エミリー・フランソワ)は、まだ幼くてなにもできません。

 ファニーの弟エドワード・フェラース(ヒュー・グラント)がパークにやってきます。礼儀正しい彼にエリノアは好意をもち、二人はやがて親しくつきあうようになります。二人の結婚を願うダッシュウッド夫人でしたが、ファニーは「貧乏娘が金持ちにたかろうとしている」と彼女をおとしめます。怒った夫人は従兄のジョン・ミドルトン卿(ロバート・バーティ)の提供された小さな別荘バートン・コテージに引っ越しました。

 バートン・パークでジョン卿とその義母ジェニングス夫人(エリザベス・スプリッグス)の歓待を受けた母娘は、質素ながら幸せな生活をはじめました。そこへジョン卿の親友で隣人のブランドン大佐(アラン・リックマン)がやってきました。大佐はマリアンヌを一目で好きになります。ところがその矢先、彼女の前に若くて魅力的な紳士ジョン・ウィロビー(グレッグ・ワイズ)があらわれ、マリアンヌは彼の虜になります。

 この後、人間関係、事実関係がやや錯綜して、結末を迎えます。