【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」(於:「MOVIXさいたま」)

2018-05-30 09:07:06 | 映画
        

封切りされたばかりの、「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」を、「MOVIXさいたま」で観ました。

 今回は、主婦の家事、育児が評価されないなか、平田家の長男・幸之助(西村まさ彦)の妻・史枝(夏川結衣)が家出をし、彼女に家事万端をまかせきっていた家族がおおよわりするという設定です。

  ことの発端は、史枝が義理の父母である周造と富子の部屋を掃除していた折に、疲れでうっかりうたたね、その一瞬のすきに空き巣に入られ、冷蔵庫にかくしてあった史枝の「へそくり」が盗まれたことです。丁度、そのとき、香港での出張から帰ってきた幸之助の知るところとなり、彼の逆鱗にふれます。「おれが営業で苦労していた時に、うたたねで盗まれたのか?」と。史枝はひらあやまりしますが、幸之助の怒りはおさまりません。

 ついに史枝は黙って家出します。背景に彼女の日々の家事・育児労働をみなあやりまえと認めてくれないやるせなさ、がありました。彼女は若いころフラメンコを踊っていて、それをまた始めたいという願いもありました。幸之助はそれを小ばかにしています。

 史枝にすべてをまかせていた平田家の面々は、彼女の家出でおおよわり。幸之助の兄弟夫婦もあつまって大騒ぎになります。台所で炊事をしていた周造のうっかりで火事にもなります。幸い「ぼや」でおさまりましたが。

 さて、この顛末は??? 


                 

伊那ばら祭り(伊那町政記念公園)

2018-05-19 20:57:44 | イベント(祭り・展示会・催事)
 伊那のばら祭りに行きました。自宅から車で20分ほどの近さなので、この3年ほど毎年、出かけています。今年は早めに花が開花しているのではと心配しましたが、いまがまっさかりでした。












ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン監督「踊る大紐育(On The Town)」(アメリカ,1949年)

2018-05-18 21:25:08 | 映画


アメリカ,あるいはアメリカ人の良い面での明るさが全編に横溢したミュージカル,ダンス映画の傑作である。「雨に唄えば」(Singin’ in The Rain)(アメリカ,1952)に先だって作られた完成度の高い作品である。

 水兵の三人,ゲイビー(ジーン・ケリー),チップ(フランク・シナトラ),オジー(ジュールズ・マンシン)はニューヨークで二四時間の休暇をもらい観光に出掛けつつ,それぞれが三人の女性,アイビィ・スミス(ヴェラ・エレン),ヒルディ(ベティ・ギャレット),クレア(アン・ミラー)と恋に落ちるという設定である。主人公ゲイブが地下鉄のポスターで見つけた「今月のミス地下鉄」とどのような愛を展開させていくのかが物語の骨子で,チップとオジーは相手の女性陣におしまくられながらも愛の花を咲かせる。そして,もうひとつ。オジーが博物館で恐竜の模型を壊したかどで,警察に追われる話しが絡んでいて,最後まで追跡がつきまとう。時刻の進行が,テロップで流れ,これも一興である。

 ゲイビーは地下鉄でアイビィに逢ったが,すぐに見失ってしまった。水兵三人は協力して彼女を懸命に捜すが,見つからない。この間,チップはタクシー運転手ヒルディに捕まり,オジーは博物館で女性人類学者のクレアを見初めた。ゲイブはダンス練習所で漸くアイビィを探し当て,夜八時半にエンパイア・ステート・ビルで逢う約束をとりつけた。他の二組のカップルもここで合流。その勢いで街の飲み屋に行くが,アイビィは踊り小屋での夜の仕事があって,ゲイビーに黙ってこっそりと途中退席。ゲイビーは慌てた。ゲイビーはあまり器量のよくないルーシーというヒルディのルーム・メートをあてがわれ,彼の愛の末路は危うくなるが,漸くコニー・アイランド遊園地の舞台でアイビィと再会。警官に見つかり再び,追われたが難局をきりぬけ,三つのカップルは幸せな結末を向かえた。

 ニューヨークの波止場,午前5時50分。太った港湾労働者がバリトンで I Feel Like I'm Not Out of Bed Yet 唄って出勤。そして六時。水兵たちが一斉に上陸。主人公三人の「ニューヨーク,ニューヨーク」の歌がここではじまる。以後,全編,物語展開の要所に多くの歌と踊りが挿入され,楽しい。アイビィが男の子たちを相手に,六つのスタイルに早替わりして,自己紹介しながら踊る場面は出色,衣装と背景との色の調和も見事というほかはない。クレアが自然博物館で踊る Prehistoric Man,ヒルディがチップを口説く場面での Come Up to My Place,ゲイビーがバレエ教室でアイビィに故郷の町を紹介する時に歌う Main Street,エンパイア・ステイト・ビルディングの頂上で六人が歌い踊るOn The Townは,いずれも見ごたえがある。

 ラストシーンでは,港湾労働者が歌いながら再登場,水兵たちが艦に戻ると代わって別のグループの水兵たちが上陸して来るという場面設定の着想は工夫されている。


フレッド・ジンネマン監督「地上(ここ)より永遠(とわ)に(From Here to Eternity)」アメリカ,1953年

2018-05-17 21:04:29 | 映画


第二次世界大戦の最中,軍隊の階級制度と個人との関係をとおして,アメリカの軍隊生活の過酷な生活の告発をテーマとし,軍隊内部の非人間性を暴いた作品。

 ジェームス・ジョーンズのベスト・セラー小説の映画化。この映画化は「アメリカ人がアメリカの『聖戦』に複雑に相反する感情を示していた朝鮮戦争のさなかに行なわれたこともあって,軍隊機構の非人間的な愚劣さを批判的に描いた内容が大きな反響をよんだ」。波に洗われて,浜辺で抱き合う水着姿の男女の熱いラブシーンも話題になった。

 舞台は太平洋戦争直前(1941年)のハワイ・スコフィード兵営。転属されたラッパの名手であるプルーことリー・プリューイット(モンゴメリー・クリフト)は,ボクシングの練習中に友達を失明させた過去をもち,二度とボクシングをしないと決めていた。兵営の中隊長であるホームズ大尉はボクシング狂で,ボクシングは精神教育に効果的であり,自分のチーム強化のためにプルーにも誘いの声をかけた。しかし,彼は過去の経緯があるので,これに応じない。

 隊内のまとめ役で小銃隊のウォーデン曹長(バート・ランカスター)は厳しいが公明正大に物事を判断する人と慕われているが,プルーは彼のボクシングへの勧誘をも頑なに拒否した。訓練中のプルーの気心が分かり,味方となってくれるのはアンジェロ二等兵(フランク・シナトラ)だけであった。

 中隊長のご機嫌取りの分隊長ガロヴィッチ軍曹は,言うことをきかないプルーを徹底的にしごいた。アンジェロは営倉主任シャドソン(アーネスト・ボーグナイン)にからまれ,ある日,衛兵義務を怠り,職務放棄をしたとの口実で営倉にぶち込まれた。上官の思い通りにならない少数派に対しては,陰湿な徹底的したヤキが入る,それが軍隊であった。

 プルーに対するガロヴィッチの苛めは続いたが,ある日,作業中の故意の邪魔だてに怒ったプルーは彼と殴り合いの喧嘩になり,大騒ぎとなった。毎日のように主任シャドソンに殴られているアンジェロは,脱走を計画。最終的に彼はトラックで脱走に成功したが,荷台のドアが開いて転落し,息絶えた。このとき,プルーはアンジェロを追悼するラッパを涙しながら吹くが,ここはラッパの音色とともに美しい場面である。

 プルーはアンジェロに徹底的な暴力をはたらいたシャドソンに果し合いを挑み,彼をナイフで殺してしまったが自分も大ケガをし,恋人であるロリーン(ドナ・リード)の家に身を隠した。これら一連の不祥事件を理由として,検閲総監部はホームズ大尉に対して,プルーにボクシングを無理じいし,不当に虐待したとして有罪と審判し,解任した(実際には軍の規定にしたがって辞表を書き軍隊を離れる)。ガロヴィッチは,軍曹から上等兵に格下げ措置がとられた。

 中隊長には女性関係があり,妻カリン(デボラ・カー)とは冷えた関係にあった。結婚して二年間だまされ続け,妊娠で希望を持ったが子どもを死産,今はもう子どもを産めない体になっていた彼女は,夫婦関係の不満から何人かの男との付き合いがあった。そんな彼女は,現在はウォーデン曹長と密通していた。過去をうちあけ,悩みを語り,心をひらいた彼女は,曹長に将校になってもらって,夫と別れ,本土で結婚したいと考えていた。しかし,曹長には軍隊を離れる気もちはなく,別れがくる。

 一方,プルーはアンジェロに紹介されたクラブでロリーンという女性を知り,恋に落ちた。クラブで働くロリーンは,プルーに惹かれ,彼のプロポーズを受けるが,「軍人とは結婚したくない。貯金をため,家をたて,母と住む」ことを夢見ていた。「マトモな職業の,マトモな人と結婚し,マトモな妻になって,マトモな家庭を築きたい」,それが彼女の願いであった。プルーは結局,自分が軍隊で働くしかできないと考えていて,ロリーンの夢との間に矛盾を感じるのであった。

 運命の12月7日未明(日本では8日)。日本の真珠湾攻撃。ロリーンのところで隠れていたプルーは,軍隊に戻らないように懇願する彼女をふりきり,決意して隊に戻ろうとしたが,その途中で彼を不審に思った味方の兵隊に射たれ,あっけなく死んでしまった。駆けつけたウェーデン曹長は死んだプルーに「要領の悪い奴だった,ボクシングさえすればよかったのに。皮肉にも今年は試合が中止になったんだが」と語りかけた。

 最後のシーン,ハワイから本土への船の甲板でアロハ・オエのメロディの流れるなか,お互いに面識のないカリンとロリーンが並び,短い会話をかわした。ロリーンは十二月七日に亡くなったプルーの名前を口にし,その時カリンは彼女が誰であるかということに気づくのだった。
 第26回(1953年度)アカデミー賞作品賞,監督賞。助演男優賞を受賞したフランク・シナトラは最初からこの役の獲得に強い執念を燃やし,受賞したことで人気を回復した。


川井郁子ヴァイオリン・コンサート

2018-05-12 20:26:12 | 音楽/CDの紹介

川井郁子Violin Concert                                  

 川井さんのヴァイオリン・コンサート(於:川口総合文化センター・リリア音楽ホール)に行きました。円熟しつつある彼女の演奏に堪能しました。

 プログラムは以下のとおりです。
<Part1>
①リベル。タンゴ(アストル・ピアソル)

②水風景(川井郁子)
③パッション・イン・ブルー(川井郁子)
④亡き王女のためのパヴァーヌ(モーリス・ラヴェル)
⑤チャルダッシュ(ヴァイットリオ・モンティ)
⑥序奏とロンド・カプリチオーゾ(カミーユ・サン=サーンス)
<Part2>
①花音ーかのんー(川井郁子)
②夕顔(川井郁子)
③エル・チョクロ(アンヘル・ヴィッジョルド)
④ラ・クンパルシータ(マトス・ロドリゲス)
⑤レッド・バイオリン(ロドリーゴ/アランフェス協奏曲より)

*以上の他に数曲オリジナル曲が入りました。

 曲目はタンゴあり、自作の曲あり、クラシックのアレンジがあり、バラエティーにとんでいました。「花音」は最近生まれたお子さん(1歳3か月)の娘さんの名前です。ヴァイオリニストでありながら女性として、母として演奏に、作曲に精力的にとりくんでいます。ピアノにフェビアン・レザ・パネさん、ギターに天野清継さんが付いていました。

 川井さんの特徴は自分で作曲したものがかなり入っていること、ラテン系の官能的な演奏に魅力があること、そしてクラシックからの編曲がプログラムに入っていることです。この日は、これら3つの要素が如何なく発揮されて、バイオリンの音色は多彩でに、秋の冷気に響いてさえわたっていました。

 第一部は白いドレス、第二部は青のドレス、演出効果もありました。

 10月からは朝のラジオ番組にレギュラー出演とのこと、また近々ニューヨークのカーネギーホールの演奏も決まっているそうです。何故、こんなことを知っているかというと、演奏は軽いトークを挟みながら進んだからです。

 アンコール曲は「浜辺の歌」でした。情感のこもった演奏でした。

おしまい。


自由が丘(散歩道18)

2018-05-03 21:51:40 | 散歩
  

GWの一日、おしゃれな街との評価が高い「自由が丘」を散歩しました。蓮田からは湘南新宿線で渋谷まででて、そこから東急東横線にのって「自由が丘」でおります。もうすこしで「スイーツフェスタ」があるようで、そのための地図をもらって、それを頼りに歩きました。確かにスイーツのお店が多いです。おいしそうなものばかりです。バッグのお店、喫茶店、中華店など、どれもこれも概念が変わるようなデザインです。当然ながら、若い人の往来が目立ちました。
 

近畿大学水産研究所・銀座店(中央区銀座6-2)

2018-05-01 20:40:21 | 居酒屋&BAR/お酒
  

 「近畿大学水産研究所」といっても、居酒屋の名前です。否、居酒屋といっては問題があるかもしれません。近畿大学水産研究所で世界で初めてマグロの養殖に成功して話題になったのは記憶にあたらしいことと思います。そこで生産されたマグロを提供する海鮮料理のお店です。

 以前はいつも混んでいてなかなか入れませんでしたが、一昨日その前をたまたま歩いていたので、のぞくと席があいていました。偶然です。

 6点盛りの刺身を注文。赤身、中とろ、大トロが入っています。これを注文すると「卒業証明書」をくれます。名刺大のものです。お酒は、和歌山のものをいただきました。バイトで働いている若いウェイターは、尋ねたところ、近大の学生ではありませんでした。当たり前です。