秋の日曜日、小林沙羅さんのコンサートを聴きにいきました。前日、NHKのEテレで沙羅さんが出演した番組を視聴していたので、期待が大きかったです。
期待にたがわぬコンサートでした。オペラ歌手というとがっちりした体の人が多いような気がしますが、沙羅さんは細身です。と言っても、体の軸はしっかりしているようで、それが見事な歌唱力を支えていました。
ひとつひとつ曲の説明をしてくれたので、理解が深まりました。この説明のときの声は普通の女性の声ですが、いざ歌となると圧倒的な声量と感情表現です。とくに感情移入がすばらしいと思いました。ソプラノ歌手としての魅力満点です。「ブラボー」があちこちから聞こえました。
曲目は下記のとおりでした。アンコールでは、自身で作ったかわいい日本語の歌をうたってくれました。
・モーツァルト:モテット≪踊れ喜べ幸いなる魂よ≫より「踊れ喜べ幸いなる魂よ」
・モーツァルト:「すみれ」
・シューベルト「野ばら」
・シューマン「献呈」
・モーツァルト:オペラ≪ドン・ジョバンニ≫より「ぶってよマゼット」
・モーツァルト::オペラ≪魔笛≫より「ああ、喜びは露と消え」
・ヘンデル:オペラ≪セルセ≫より「オンブラ・マイ・フ」
・ヘンデル:オペラ≪アルチーナ≫より「もう一度私を見つめて下さい」
・J.マルクス:「そして彼はきのう私にバラを持ってきた」「マリアの歌」「ノクターン」
・R.シュトラウス:「矢車菊」「あした」「献呈」
・グリーク:≪ペールギュント≫より「ソルヴェイグの歌」
・ストラヴィンスキー:オペラ≪放蕩者のなりゆき≫より「トムからは何の便りもない」