【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

氷川女体神社

2018-12-31 17:17:26 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 通船掘りとは反対側になりますが、氷川女体神社は東浦和駅から徒歩で1時間20分ほどです。 
 氷川女体神社は、大宮氷川神社とともに、武蔵国一宮と称し、武蔵国では有数の古社です。氷川女体神社は「女体社」、大宮の氷川神社は「男体社」、中山神社は「王子社」とされ、これら三社は見沼を見下ろす台地上にほぼ一直線上に並び、もともと三位一体のものです。

 境内は樹齢300年を超す杉の大木をはじめ、クスノキ、シラカシなどの樹々で覆われ、敬虔な気持ちにさせてくれる空間です。
 

  

  

  
 

見沼通船堀公園(3)

2018-12-28 14:22:11 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 通船掘沿いの小径が芝川につきあたり、そこを右折して車道に出ます。鈴木家住宅はその右手にあります。なんとも質実剛健な住宅です。国の史跡に指定されています。

 この家は見沼通船掘が出来たときから、幕府によって差配役をつかさどっていました。




 

見沼通船掘公園(2)

2018-12-27 14:47:25 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 見沼田んぼの中央を流れる芝川は、河口で荒川と合流し、東京へ通じています。この芝川の東西から挟んでいるのが見沼代用水です。見沼通船掘はこの3つの流れを結ぶ働きをしています。

 その場所は3本の流れが最も接近する八丁提の北側です。芝川は低地を流れ、代用水はその3メートルほど高いところを流れ、そのままでは急流となって舟は通過できません。そこで、閘門を設置し、水量を調節することで、舟が通過できるようにしました。これが「閘門式運河」です。


  

  
  
  
  

  
  

 

見沼通船堀公園(1)

2018-12-26 18:00:36 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 見沼代用水は江戸時代、8代吉宗将軍の時代に、新田開発のために作られたものですが、年貢、農業生産物、肥料などを運搬する船の往還にも使われました。輸送はこの代用水と近くを流れる芝川の両方を利用して(つないで)行われたのですが、用水と川との間には落差が3メートルほどあり、船の航行には落差が難題で、何らかの方法でこれを解消する方法が必要でした。そのために工夫されたのが、通船堀です。

 通船掘りはいまでも残っていて、重要文化財に指定されています。JR東浦和駅を降りて右方向に3分ほど歩くと、通船掘り公園があり、「見沼通船掘歴史の道」がそこにあります。下記画像は、その入り口にある案内板と公園内部です。自然のままの竹林が続きます。

  

  

  

原武史『松本清張の「遺言」』文春文庫、2018年

2018-12-23 20:17:01 | 文学
  

本書は松本清張の遺作『神々の乱心』を読み解いたもの。『神々の乱心』は清張の最後の長編推理小説です。『週刊文春』の1990年3月29日号から1992年5月21日号までに掲載され、未完のまま、清張の死によって断絶となりました。清張はあと10回分もあれば十分と生前に編集者に語っていたそうです。

『神々の乱心』は、本来、天皇につかなくてはいけない神々が、「乱心」をおこして、天皇以外の人物についてしまうという意味のようです。皇室を乗っ取ろうとする新興宗教の教祖の野望です。

 主人公は平田有信、吉屋謙介、萩園康之です。平田は月振会という謎の宗教団体の教祖で、埼玉警察部特攻警部の吉屋と、子爵の兄、高等女官の姉をもつ萩園が月振会に接近を試みますが、警察に睨みをきかせる枢密院顧問の江東茂代治が萩園家の外戚であるために、吉屋の内偵がうまくすすみません。他方、萩園は奈良県吉野の倉内坐(くらうちます)春日神社禰宜の北村友一を月振会に潜入させ、内部情報を得ようとします。

 「神々の乱心」を読み進めると、教祖の平田は、その妻の静子とともに、三種の神器を準備し、皇室ののっとりを図ろうとしていることがわかります。

 この小説は一見、途方もない荒唐無稽なフィクションのように読めます。しかし、清張は昭和史発掘や2・26事件に関する膨大な資料収集、聞き取り調査をすすめるうちに、実際、皇室内部に確執(貞明皇后と昭和天皇との確執)、秩父宮の擁立構想があったことに気が付いたようです。しかも、高松宮を昭和天皇と挿げ替えることを画策した島津ハルの事件(1936年)が宮中であり、清張はこの事件にヒントを得て、小説の構想を得たようです。

 そもそも三種の神器などは誰もそれをセットにしてみたことがなく、本物などありえない摩訶不思議なことにつけこんで、旧満州で暗躍していた人物が新興宗教をたちあげ、偽の三種の神器をかかげて皇室の内部の人間と連絡をとりつつ、その転覆を狙うというのですから、清張でなくては書けえなかった題材です。圧巻の推理小説です。残念ながら未完ですが、著者はこの小説の顛末を予想し、最後にいくつかの可能性を掲げています。

 『松本清張の「遺言」』の著者、原武史さんは、この小説とかかわる皇居、秩父、吉野、足利、満州を選び、そこから謎をといていく手法で、清張の意図と問題意識を解き明かしています。

わたしはこの本に触発されて、原書の『神々の乱心(上巻・下巻)』を読了しました。

さいたま新都心→土呂(見沼代用水沿い)

2018-12-22 10:54:06 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 さいたま新都心駅から土呂駅まで歩きました。以前、このコースを文字通りJR新宿湘南ラインに沿って歩きましたが、今回は少し大回りをし、地図でみれば東のほうに膨らんで、大宮第三公園をめざし、そこを経由して大宮第二公園、市民の森、そして土呂駅です。所要時間は1時間と少しです。

 この間、見沼代用水が道案内です。徳川幕府8代吉宗の新田開発にむけてつくられたこの用水、現在も健在で(用水としては使われていないようです)、用水の際には補装された散歩道が延々と続いています。下の画像は、その一部です。


  

  

見沼代用水 標識

2018-12-21 12:09:26 | 見沼散策(たんぼ・代用水・通船掘)
 2日に一回は見沼たんぼ界隈を、健康維持のために散歩しています。見沼はかつて「三沼」(「御沼」「神沼」)と呼ばれたこともあり、3つの地域にひろがっています。まだ、表面的にしか歩いてませんが、標識があちこちにあるのでカメラにおさめました。

 下の画像は上から、蓮田御前橋付近の標識、大宮第二公園あたりの標識、蓮田坂下橋の標識、第三公園入り口前の道路を挟んだ向かい側の標識、です。


  

  

  

  

  

龍宮窟(沼津・伊豆小旅行)

2018-12-16 15:30:29 | 旅行/温泉
南伊豆の田牛(とうじ)には龍宮窟(りゅうぐうくつ)があります。これは海食洞(かいしょくどう)で、波が海岸の波にうちつけ崖の弱い部分が削られてできます。

龍宮窟はおおきな海食洞の天井が一部崩れ、直径50メートルほどの天窓なくなって出来上がりました。道路沿いの入口から洞窟を通って天窓の下に立つこともできます。洞窟の壁には、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、天窓の底を満たす青い海水と神秘的なコントラストになっています。


  

  

  

高足カニ(沼津・伊豆小旅行)

2018-12-15 16:33:52 | 旅行/温泉
 実は、今回の旅行の一番の目的は、下の画像の高足ガニを食べたいと思っていたところ、下田の「おか田」という店で賞味できることがわかったからです。そして、高足ガニをなぜ知ったかというと、映画、中野量太監督「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)で、宮沢りえさん、オダギリジョーさんの家族にこのカニが毎年、届けられ、子どもたちと一緒においしそうに食べているシーンを観たからです。

 高足ガニは駿河湾に生息する世界最大のカニです。水深200-300㍍のところにいることもあって、生態はほどんどわかっていないようです。「おか田」では調査用のカニがふるまわれるということでした。味は淡白で、おいしいです。何分にも大変大きいので、これだけでおなか一杯になりました。金目鯛の煮つけも付いていて、別腹でこれもいい味でした。


  
 

修禅寺界隈(沼津・伊豆小旅行)

2018-12-14 21:53:15 | 旅行/温泉
  

  

  
 
 下記画像は、修善寺温泉(「善」の字が使われています)のあたりの風景です。上から、修禅寺、竹林の小径、桂川にかかる桂橋です。

 修禅寺は(「禅」の字で「善」ではありません)弘法大師空海が大同2年(807年)に開基したと伝えられるもの。鎌倉時代の源氏一族興亡の舞台となりました。

 竹林の小径は、桂川に沿う遊歩道の左右に広がる見事な竹林のなかの小径です。桂川には5つの朱塗りの橋がかかっていますが、その一つが桂橋(結ばれ橋)です。

城ケ崎海岸(沼津・伊豆小旅行)

2018-12-14 11:44:33 | 旅行/温泉
 柿田川流水の次は、城ケ崎海岸です。久しぶりに海を見ました。この海岸は大室山が約4000年前に噴火したときに、溶岩が海に流れ出し、その後、波の浸食作用でできました。約9キロに長さの溶岩岩石海岸です。

 下の画像の「ボラ納屋」のあたりからのゆるい登坂を歩いていきます。かつてボラがかなり獲れ、漁師たちのたまり場がありました。それが「ボラ納屋」と呼ばれています。ボラは獲れなくなり、昔日の繁栄を今につたえるこの納屋だけがのこっています。

 ここは「城ケ崎ブルース」でも有名です。つり橋があり、大勢の観光客がわたっていました。カップルが目立ちました。



  

  

柿田川湧水(沼津・伊豆小旅行)

2018-12-13 15:02:54 | 旅行/温泉
沼津、伊豆のほうに出かけました。途中で柿田川湧水のある公園に寄りました。柿田川は、静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川です。全長は約1.2kmです。大量の湧水を水源とする日本でも稀有な川です。

 本河川は、長良川・四万十川と並んで日本三大清流に数えられています。1985年(昭和60年)柿田川湧水群として名水百選に選定されました。日本の秘境100選にも選定されています。富士山麓から20年以上かけてろ過された水がわきでています。その量は一日100トンとも言われています


  

  
  

盆栽美術館

2018-12-08 11:10:42 | イベント(祭り・展示会・催事)
土呂にある盆栽美術館です。このあたりは盆栽町といわれています。関東大震災で千駄木にあった盆栽村がこのあたりに移転したとか。落ち着いたたたづまいです。盆栽の趣味はないですが、几帳面に手入れされた盆栽は「芸術」的です。

  

  

  

  
  

新白岡→白岡→蓮田(沿線散歩)

2018-12-06 00:17:50 | 散歩
 新白岡駅から蓮田駅まで宇都宮沿線を歩きました。まず、新白岡から白岡駅へ。ここまでは比較的経路がわかりやすく、スムースに進みました。

 問題は白岡駅から蓮田駅まで。道が入りくんで難儀しました。Googlemapは使ったのですが、一部、方向をまちがい、予定の時間を大幅に超えてしまいました。蓮田市に入っても歩いたことのないところでは、人に道を聞き、ようやくたどり着きました。全体の行程、2時間かかりました。

これで、新白岡⇒白岡⇒蓮田⇒東大宮⇒土呂⇒大宮⇒さいたま新都心⇒浦和⇒川口⇒赤羽⇒十条、まで歩いたことになります


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