山田洋次監督『母べえ』松竹、2007年、132分
昭和15年。どこにでもある普通の仲睦まじい家族。父の滋はドイツ文学者(坂東三津五郎)、その妻佳代(吉永小百合)。娘が二人いました。初子(志田未来)と照美(佐藤未来)です。家族はそれぞれを「父べえ」、「母べえ」、「初べえ」、「照べえ」と呼び合っていました。
深夜、特攻が野上家のドアを激しく叩きます。佳代がまず出ますが、代わって滋がおそるおそるドアをあけると特攻がズカズカと入り込んできて、彼に縄をかけます。滋は治安維持法違反の思想犯で逮捕されました。時代は日中戦争のさなかでした。
投獄された父。残された家族は、父を思いながら助け合って生きていきます。佳代は、紹介されて小学校の教員の職をえます。
山崎という書生で、滋の教え子だった青年(浅野忠信)が何かと家族のことを心配して、援助します。そんな佳代の家族のところに、父べえの妹のちゃこおばちゃん(檀れい)が手助けに来たり、叔父さんが転がり込んできたり・・・。
しかし、悲しいことが次々に起こります。拷問を繰り返し受け、衰弱した父は獄死します。そして山崎青年のところにも赤紙が・・・・。
戦禍のなかのなかの厳しい条件の下での家族の愛。人と人の結びつきの大切さ。そのことをこの映画は伝えています。
原作は黒澤監督のもとで長くスクリプターを努めた野上照代さんの「父のレクイエム」です。
昭和15年。どこにでもある普通の仲睦まじい家族。父の滋はドイツ文学者(坂東三津五郎)、その妻佳代(吉永小百合)。娘が二人いました。初子(志田未来)と照美(佐藤未来)です。家族はそれぞれを「父べえ」、「母べえ」、「初べえ」、「照べえ」と呼び合っていました。
深夜、特攻が野上家のドアを激しく叩きます。佳代がまず出ますが、代わって滋がおそるおそるドアをあけると特攻がズカズカと入り込んできて、彼に縄をかけます。滋は治安維持法違反の思想犯で逮捕されました。時代は日中戦争のさなかでした。
投獄された父。残された家族は、父を思いながら助け合って生きていきます。佳代は、紹介されて小学校の教員の職をえます。
山崎という書生で、滋の教え子だった青年(浅野忠信)が何かと家族のことを心配して、援助します。そんな佳代の家族のところに、父べえの妹のちゃこおばちゃん(檀れい)が手助けに来たり、叔父さんが転がり込んできたり・・・。
しかし、悲しいことが次々に起こります。拷問を繰り返し受け、衰弱した父は獄死します。そして山崎青年のところにも赤紙が・・・・。
戦禍のなかのなかの厳しい条件の下での家族の愛。人と人の結びつきの大切さ。そのことをこの映画は伝えています。
原作は黒澤監督のもとで長くスクリプターを努めた野上照代さんの「父のレクイエム」です。