【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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立教大学交響楽団第99回定期演奏会

2008-11-09 23:32:37 | 音楽/CDの紹介

立教大学交響楽団第99回定期演奏会
         
 クラリネットを吹いている団員のM君を知っているので演奏会に行きました。場所は「すみだトリフォニーホール」です。

 演奏曲目は次のとおりでした。

 ① ベルリオーズ 序曲「海賊」
      (Hector Berlioz, Overtune"Le Corsaire",op.21

 ② リスト 交響詩「前奏曲」
      (Franz List, Poem symphonique"Le Preleudes)
 ③ サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付」
     (Saint-Saens 3e Symphonie en ut mineur,op.78     "avec orgue"

 「ベルリオーズ序曲「海賊」}は、初めて聴く曲です。8分ほどの短い曲です。リズム感があり躍動的です。しだいに盛り上がり、終りに近づくと大音響が鳴り響きます。バイロンの『海賊』に着想を得て書かれたのでこの名があります。
 
  リスト「交響詩(前奏曲)」では、交響詩の作曲家としての面目を示しています。リストと言えばピアニスト、ピアノ曲の作曲家という印象がありますが、その印象を覆してくれました。
   言うまでもなく、「交響詩」はリストが創始した管弦楽曲で、表題として掲げた文学や歴史などの事象を音楽で表現しようとするものです。フランスの詩人ラマルティーヌの「詩的瞑想録」にもとづいています。
 フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが牧歌的な旋律をかなで、最後のクライマックスで一気にもりあがり、壮大な終幕となります。シンバルが効果的に入ります。

 サン=サーンス「交響曲第3番(オルガン付)」も華やかです。オルガン、ピアノも入っています。楽器の音のバランスが良い曲です。オーケストレーションの魅力をいかんなく発揮してみせてくれます。第一楽章の2部は瞑想的です。第2楽章の第2部は荘厳なオルガンの和音で始まり、音の波紋が静かにひろがり、これもフィナーレに向かってオーケスラが全体で唸ります。

 指揮者は田村俊文さん。学生さんたちの能力を最大限に引き出したよい指揮でした。コンサートミストレスの女子学生は相当な実力者と思いました。M君もがんばっていました。学生のオーケストラとは思えない立派な交響楽団です。