きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

どっこい生きている 都会のタヌキ③ ハクビシンとアライグマ

2012-12-27 19:33:51 | 科学だいすき
どっこい生きている 都会のタヌキ③ ハクビシンとアライグマ

タヌキの目撃情報を集めていると、その中に明らかにタヌキではない別の動物の目撃が時々混じっていることがわかってきました。
尾が長く、屋根に登ったりする動物はタヌキではありません。その正体はハクビシンでした。ハクビシンはジャコウネコ科の動物です。「ネコ」とついていますが私たちのまわりにいるネコとは別物で、マングースに近い動物です。顔の真ん中に白い線があること、胴長短足で尾がとても長いことが特徴です。



ハクビシン(上)とアライグマ

本物のタヌキを見た事が少ないせいか、ハクビシンをタヌキだと思ってしまう例はよくあります。
驚くことに東京都23区ではタヌキよりもハクビシンの方が目撃情報が多くあります。単純計算するとハクビシンは2000頭規模で生息しているのではないかと推測されます。
生息分布の傾向もタヌキとはやや異なり、薄く広く分布しているようです。
ハクビシンは運動能力が優れていて、塀や樹木を登ることができるだけではなく、なんと電線を歩くこともできます。タヌキにはまねできない軽業です。
都会にいるのはハクビシンだけではありません。東京都23区にはアライグマも確実に生息しています。目撃情報数が少ないため正確な動向はつかめませんが、数十頭から100頭程度が生息しているようです。
アライグマは、本来はアメリカ大陸にだけ生息する動物です。ペットとして輸入されたアライグマが捨てられたり脱走したりした結果、日本のあちこちで繁殖し、定住することになってしまったのです。現在は外来生物法によりアライグマの飼育は禁止されており、駆除の対象にもなっていますが、生き残ったアライグマは今でも全国各地に分布を広げています。皇居でも捕獲されたことがあり、都会には関係ないこと、と無視できる状況ではありません。
(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月21日付掲載



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