きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

大阪市住民投票 市民の選択① 変革の思い 皆同じ

2020-11-05 08:09:11 | 政治・社会問題について
大阪市住民投票 市民の選択① 変革の思い 皆同じ
「よし、やった」「大阪市を守った」「市民の良識の勝利だ」。1日午後10時44分ごろ、「反対多数確実」の速報がテレビ画面に流れると大阪市内の家庭、商店街、事務所で歓声が上がりました。大阪市存続が決まった瞬間です。
思わず泣き崩れた日本共産党の山中智子大阪市議団長。「大阪市をよくする会」と「明るい民主大阪府政をつくる会」の人たちに支えられるようにして喜びをかみしめました。
「制度いじりではなく、政令市を残して良かったと思っていただけるよう市民と一緒に市政を進めたい」と山中氏。日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長は「賛成に投票された方も大阪市をより良くしたい思いは同じ」として命、暮らし、営業を守るために力を合わせることを呼びかけました。



大阪市存続が決まり喜び合う市民キャンペーン「残そう、大阪」の有志=11月1日、大阪市中央区

重大な選択
大阪市をなくすかどうかという重大な選択を、コロナ禍の下で市民に迫った大阪維新の会(代表・松井一郎大阪市長)。
「おっちゃん、一回やらしてみたらええやんか。あかんかったら、元に戻したらええ」
「それが、元にもどせへんのや」
こんな会話になったと、ある連合振興会の会長は言います。
「大阪都」構想といいながら、「都」にはならず、大阪市をなくしたら元に戻す法律もない片道切符…。基本的な情報も市民に伝わらないまま。維新は市役所を「賛成誘導」の出先機関のように扱い、都合の悪い試算が明るみに出ると「大誤報だ」「ねつ造だ」と“恫喝(どうかつ)”しました。
正確な情報を知った人の方が「反対」が多いという研究者グループの調査結果も。大阪市廃止に反対する市民は手づくりビラ、ボスター、SNSなどを通じて「正確な情報で判断してください」と発信。世論調査で9月の「賛成多数」から「賛否拮抗(きっこう)」「賛否伯仲」に持ち込み、ついに逆転しました。

衝撃の強さ
一方、市民に対立と分断を持ち込んだ維新は2度目の市廃止否決を受け松井代表は任期満了で政界を引退すると表明。代表代行の吉村洋文府知事は「僕たちが掲げてきた『大阪都』構想はやはり間違っていたんだろうと思う」と述べた上で「僕は必要だといまでも思っていますが」と悔しさをにじませました。そして「僕自身が『大阪都』構想に政治家として挑戦することはもうありません」と言い切りました。
維新の東徹参院議員は「絶対に諦めることはできません。成功するまで挑戦し続けましょう」とツイート。逆に一枚看板の「大阪都」構想が二度も否決されたことの衝撃の強さを物語っています。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年11月3日付掲載


「制度いじりではなく、政令市を残して良かったと思っていただけるよう市民と一緒に市政を進めたい」と日本共産党大阪市議団の山中智子団長。日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長は「賛成に投票された方も大阪市をより良くしたい思いは同じ」
一方、大阪維新の会は、一枚看板の「大阪都」構想が二度も否決されたことの衝撃の強さがあります。
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