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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

森友・加計疑惑を追う⑥ 決裁文書改ざん 原因は

2018-05-13 11:11:46 | 政治・社会問題について
森友・加計疑惑を追う⑥ 決裁文書改ざん 原因は

学校法人「森友学園」(大阪市)との国有地取引に関する決裁文書の改ざんが大問題になっていた3月7日。財務省近畿財務局の職員が自ら命を絶ちました。
「彼は国鉄の民営化にともない財務省にうつってきた。非常にまじめな職員やった。上の命令で改ざんに関与させられたのではないか…」
亡くなった職員と一緒に仕事をしたことがある財務局関係者は、そう憤ります。
改ざんを指示した疑いがもたれているのは当時、財務省理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官。佐川氏は国税庁長官辞任の会見(3月9日)で職員の自殺について聞かれ、表情を変えず「ニュースで知った。残念だ」とだけ答えました。



籠池泰典被告夫妻と懇談し記念写真をとった安倍昭恵氏=2014年3月15日(昭恵氏のフェイスブックから)

政治家ではない
そんな事態まで引き起こした改ざんで何を隠ぺいしたのか―。
国有地は売却が原則です。学園とは当初、10年間貸し付け、その間に売却するという特例の取引が結ばれました。
特例取引の決裁文書に記されていた政界関係者は、すべて削除されていました。
その中に政治家ではない人物がいます。安倍晋三首相の妻、昭恵氏です。改ざん前の決裁文書には、昭恵氏の名前が5回出てきます。
―2014年4月28日に学園理事長だった籠池泰典被告=詐欺罪で起訴=が財務局に、昭恵氏が小学校用地を視察し「いい土地ですから、前に進めてください」と語ったと伝えた
―15年1月8日、ネット記事に、昭恵氏が学園を訪問し、「学園の教育方針に感涙した」と記載された1学園への「議員等来訪状況」として、14年4月に「安倍昭恵総理夫人講演・視察」とかかれていた安倍首相は「妻は私人」と繰り返し釈明してきました。「私人」を公文書に書いた理由について太田充理財局長は、日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)の質問にこう答えました。
「総理夫人だ(から)ということだ」(3月19日、参院予算委)

影響力を認める
安倍首相も「私の妻でなければ、当然載らない」と自身の影響力を認めました。
小池氏は「特例承認に当たって、森友学園に安倍昭恵総理夫人が関わっていることが極めて重大な要素だったということだ。だから書いた」と指摘しました。
安倍首相は、「私や妻が関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」(昨年2月17日、衆院予算委)と答弁しました。
改ざんで昭恵氏と学園の関係を隠ぺいしたのは、この答弁が原因だった疑いが濃厚なのです。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年5月12日付掲載


国有地の取引に政治家以上の影響力をもつ人物。それは昭恵氏の存在。許されることではない。
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