きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

どっこい生きている 都会のタヌキ① 目撃情報を集めると

2012-12-24 21:23:26 | 科学だいすき
どっこい生きている 都会のタヌキ① 目撃情報を集めると


東京タヌキ探検隊! 宮本拓海

東京都23区というと世界的な大都市です。
そんな所にタヌキがいるなんて信じられるでしょうか?
私が運営するホームページ「東京タヌキ探検隊!」では東京のタヌキ目撃情報を集めてきました。それらを分析すると23区には約1000頭のタヌキが生息しているらしいことが推計できます。



1000頭というととても数が多いようですが、面積からすると生息密度は薄いものです。また、23区内のタヌキの生息分布には偏りがあることも明らかになりました。分布は北西部に多く、荒川や江戸川が流れる東部では少なくなっています。
タヌキは都会でどうやって生きているのでしょうか。タヌキの食べ物は昆虫や果実が中心です。東京都23区でも公園や雑木林、畑などの緑地にはいろいろな昆虫がいますし、柿を植えている民家も、ギンナンを落とすイチョウもあります。また、フンを分析すると明らかに家庭ごみをあさったと思われる証拠も出てきました。豊富とは言えないものの、ある程度の数のタヌキを支えていくだけの食物はあるようです。
東京タヌキ探検隊!では東京に限らず全国の目撃情報も収集しています。東京以外での目撃情報はまだまだ少ないものの、横浜市・川崎市では、ほぼ全域にタヌキが分布していることが推測できます。
大阪市では繁華街の心斎橋での目撃情報があり、ここでもタヌキが都心部に広く分布しているのではないかと考えられます。意外にもタヌキは都市生活に適応した動物なのです。
都会にはタヌキだけではなく、姿、格好が似たハクビシンやアライグマも生息しています。東京タヌキ探検隊!ではこれらの野生動物の目撃情報も集めています。こういった動物を目撃されたら、ぜひ詳細をしらせてください。詳しくは東京タヌキ探検隊!のホームページをご覧ください。
(東京タヌキ探検隊!)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月7日付掲載


20年近く前の映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも、都会にタヌキがどっこい生きていると言っていました。
映画の世界だけでなく、実際に生きているんですね。映画に出てきた多摩ニュータウンだけでなく23区内にも生息とは驚きです。
コメント
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