黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(07/10) †

2007-10-31 | 新刊情報
<10月>
10/1
椹野道流『貴族探偵エドワード 瑠璃の涙を流すもの』角川書店(文庫:ビーンズ)

竹下文子『ドルフィン・エクスプレス 光のカケラ』岩崎書店

10/2
今野緒雪『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』集英社(文庫:コバルト)

谷瑞恵『伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます』集英社(文庫:コバルト)

前田珠子『聖石の使徒 狩人の爪』集英社(文庫:コバルト)

10/3
米澤穂信『遠まわりする雛』角川書店

10/6
中西智明『消失! 綾辻・有栖川 復刊セレクション』講談社(ノベルス)

皆川博子『聖女の島 綾辻・有栖川 復刊セレクション』講談社(ノベルス)

10/上
西尾維新『不気味で素朴な囲われた世界』講談社(BOXピース)

10/10
長野まゆみ『よろづ春夏冬中』文藝春秋(文庫)

10/11
光原百合『最後の願い』光文社(文庫)

10/12
香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常 7』講談社(YA! ENTERTAINMENT)

10/16
綾辻行人『暗黒館の殺人 一・二』講談社(文庫)

10/18
首藤瓜於『差し手の顔 脳男2 上・下』講談社 

10/22
森福都『楽昌珠』講談社

10/24
海堂尊『夢見る黄金地球儀』東京創元社

10/25
橋本紡『彩乃ちゃんのお告げ』講談社

奥森すがり『ねこ鍋』二見書房

10/30
近藤史恵『タルト・タタンの夢』東京創元社

門井慶喜『人形の部屋』東京創元社

菅浩江『プリズムの瞳』東京創元社

ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』文藝春秋

10/31
恒川光太郎『秋の牢獄』角川書店

10/下
桜庭一樹『私の男』文藝春秋

森博嗣『少し変わった子あります』 文藝春秋(ノベルス)






『臍の緒は妙薬』河野多惠子(新潮社)

2007-10-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
日中戦争が始まった頃の尋常小学校。日常に戦争の色が溶け込みつつも、変わりない生活を送っていた子供たちの姿……『月光の曲』、
50代なかばになるまで占いに関心のなかった史子は、ふと女子大のクラス会で噂を聞いた有名な占星術師に、今は亡き夫のことを(亡くなった事実を伏せて)占ってもらおうと考え……『星辰』、
知人からコーンスターチを使って像を作る方法を聞いたM子。夫の留守中に、生まれ得たかもしれない自分たちの子供の姿を想像しながら、密かにその顔を作ってみることに……『魔』、
以前、小説で臍の緒が大病の薬となる話を読んだ峰子。しかもその話を裏付けるように、兄弟たちの臍の緒の中で二度の大病をした峰子の物だけが開封され、短くなっている。母は病を治す為に、薬として飲ませたのだろうか……『臍の緒は妙薬』の4編収録の短編集。

装丁が素敵で、本屋さんで見かけて気になっていたので図書館に入ったら借りようと思っていたのですが、なかなか見かけず;……入っていたのですが、箱(?)が取られていた為真っ白になっていて、気づかなかっただけでした(笑)。
淡々と綴られた言葉の陰に、昏さが潜んでいるような作品たちでした。

<07/10/31>