黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『大江戸妖怪かわら版 封印の娘』香月日輪(理論社)

2007-10-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
妖怪たちが住まう都市・大江戸に落ちてきた、現代日本の少年・雀。
かわら版屋で記者として東奔西走する彼は、2年目の冬を迎えていた。
年を越し、新春興業の取材に出かけた雀は、そこで演じられていた話がシンデレラに似ていたことから興味を持ち、役者・菊五郎の娘で、その芝居の脚本を書いた雪消と知り合う。
彼女の本性は、人を喰らうという白鬼だという。それ故に、封印された座敷牢の中で静かに暮らしている彼女の元を、何度となく訪れては心を通わせていく雀。
しかし、その矢先、彼女の力を手に入れようとする旗本・保坂家の三男から縁談が持ち上がる。話は断ったが、無理矢理、封印を破り雪消を連れ去ってしまい……

大江戸妖怪かわら版、第2作目。
雀に恋の予感?…と思いましたが、そこまでは至らず(笑)。
雪消という存在を通して、“大江戸”についてひとつ学んだ雀のお話でした。

<07/10/25>