黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『世界の涯まで犬たちと』アーサー・ブラッドフォード(角川書店)

2007-10-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
ルームメイトを探していたぼくは、結局、猫顔のキャットフェイスとの同居を決める。そんなある日、三本足の犬を連れて散歩していると、ミュータント犬を飼うクリスティンと出会い……『キャットフェイス』、
友人・ケネスとともに大きなナメクジを拾ったぼく。ケネスの妻・テレサは夫にあきれ果て、彼女に思いを寄せていたぼくはこの機会に近づくが……『軟体動物』、
視覚と聴覚に障害をもつ少年・マーヴィンを担当することになったぼくだったが……『テキサス盲学校』、
冬を南で過ごそうと、盲目の友人・エリックから無断で車を借りて出発したぼくは……『冬を南で』、
50ドルでマットレスとボックススプリングを売る、という新聞広告を見たぼくは、早速受け取りに。ところが運んでいる途中でマットレスだけが消え……『マットレス』、
友人アラン・マシューズの部屋に行ったぼくは、彼の部屋の壁の奥からドシンドシンと大きな音が響くのを聞き……『アラン・マシューズの家』、
トロイからの子犬の死体を預かったぼくは、それを冷蔵庫に保管した後、結局、穴を掘って埋めてやることに。後からやってきたトロイは怒り……『六匹の犬のクリスマス』、
ゴリラのような体格の大男ビル・マクウィル。そんな彼を友人に持つぼく。ある日、ビルと二人で線路を歩いていると死にかけの2匹の犬を発見して…『ビル・マクウィル』、
よそでは適応できない人たちのための居場所である、グレースの農場に身を寄せるぼく。いちばんの新入り・エリザベスは卵を使ったトリックを実践しようと、卵を丸呑して、ヒヨコに孵した。ある日、トムとぼくは半透明の膜に覆われた物体を見つけ……『スノウ・フロッグ』、
隣人カーラ・ブラウンに思いを寄せるぼく。彼女が恋人と短い旅行に出かける間、彼女の犬ロドニーを預ることに。ところがその犬が逃亡、ぼくは探し回り……『リトル・ロドニー』、
エリザベスと、彼女の飼犬・ウィリスと共に海に遊びにきていたぼく。熱射病にかかったウィリスの為にもらった熱さましを2人で飲んで……『ビーチ・トリップ』、
チェインソーでりんごに字を書く芸を披露しようとしていたぼく。サクラに用意していたロバートではない女性ベッツィ・スミスが名乗り出て……『チェインソー・アップル』、
恋人の飼犬・エルイーズと関係を持ったぼく。やがてエルイーズに子供ができるが、その中にひとりだけ人間の形をした赤ちゃんが生まれた為、川に流した。恋人と別れしばらく後、ぼくの前に歌うジャコウネズミが現れた。実はそれはネズミの皮を被った、彼の子供で……『ドッグス』、
ロズリンが飼っていた犬が、出して欲しいという声を聞いたぼく。希望通りに出してやったぼくに犬はかみつき……『ロズリンの犬』の14編収録の作品集。

犬が盛りだくさんな、掌編や短編の作品集。
どれもちょっとおかしみのある、ちょっと不思議な作品ばかりです。
……特に『ドッグス』の設定のおかしさ加減がすごいです(笑)。

<07/10/9>