この休み中、白川静、クリフォード・ギアーツの訃報に接しました。お二人とも、拙稿で引用し、また概念を検討したことのある研究者です。謹んで哀悼の意を表します。しかし…サイードやブルデューの件で9月にも書きましたが、彼らが流行として見向きもされなくなる日はいつのことか。ま、白川氏については甲骨卜辞や金文の文法に関する研究は捨象されて漢字の解釈だけが、ギアーツ氏については認識論や叙述のあり方への省察は無視されて〈劇場国家論〉だけが、それぞれ独り歩きしてゆくことは目にみえていますが…(今だってそうなんだから。『字統』なんてもはやサブ・カル化しているし…)。そうそう、ポール・モーリアも亡くなったんですね。自分も過去のものになってゆく気がするなあ。
最新の画像[もっと見る]