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仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

走れ、ブルブル

2013-10-16 21:44:19 | 劇場の虎韜
やなせたかしが亡くなった。『アンパンマン』の自己犠牲称揚に背筋が寒くなっているぼくとしては、やはり『やさしいライオン』を挙げておきたい。しかし、実は原作の絵本は読んだことがなく、覚えているのはもっぱら手塚プロダクション製作のアニメーションの方だ。自治体が主催した野外映画会(いまはもうないよね、なかなか)で観たのだが、公開はぼくの生年と同じ1970年なので、恐らく映画鑑賞の記憶としてはもっとも古いものだろう(1972~73年頃か?)。母親のムクムクを助けに動物園から抜け出すブルブル、彼が走るバックに流れた、「走れブルブル 金色の風のように 走れブルブル 光る矢のように」という歌は、いまでもふと想い出すことがある。不死身のアンパンマンより、孤独に震えているブルブルのほうが好きだ。合掌。
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