仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

新番組

2005-10-08 22:32:17 | テレビの龍韜
この1週間で、アニメーションの新番組(主に深夜)はだいたい出揃いましたね。
一応、ざっと観てみましたが、あまり引っかかるものはありませんでした。ぼくの場合、決め手はオリジナリティ(つまり新鮮さ)で、あとは絵・動きがちゃんとアニメーションとして成立しているかということですが、今クールは(番組数は多い割に)かなり酷い気がします。やはり人材不足、でしょうか。来週も観てみようかな、と思わせるのは、『クラスター・エッジ』くらいしかありませんでしたね。

そのなかで、今クールの目玉のひとつ、『BLOOD+』は及第点。新鮮味はありませんけど、絵・動き・ドラマはしっかりしています。米軍との関係という設定も、ちゃんとオリジナルから受け継いでいる。沖縄が舞台というのも面白い。でも、タツノコは途中で失速するからなあ……。今後、どう繋げるかですね。主人公の日常に、一話完結的にヴァンパイアが介入してくる、なんて枠組みでは保たないでしょう。

それと、これはアニメじゃないですが、まったく注意していない方向から変なものが現れました。雨宮慶太原作・監督の特撮ドラマ『牙狼(GARO)』です。魔界の獣を狩る騎士の話ということで、ま、『デビルマン』か『スポーン』か『コンスタンティン』という、まるでオリジナリティはない作品なんですけど(相変わらずリアリティもない。それは追求していないのか)。深夜のテレビ番組にしてはけっこうお金をかけて作り込んでいて、CGもバリバリに使っています。でも雨宮慶太って、なんで芝居のできないイケメンを主人公にしたがるのかなあ……。『ハカイダー』の悪夢を思い出してしまう。『未来忍者』以来の横山誠のアクションも、相変わらずやぼったい(演出のせい?)。ハリウッドで修行してきたと、最近もっぱらの話題だけど、『マトリックス』をリスペクト(ものまね?)するより、日本の刀剣にあった新しいアクションを研究した方がよいのでは。
文句ばっかり書きましたが、でも来週も観ちゃうんだよね、きっと。
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