仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

再評価?

2011-06-08 19:05:14 | 書物の文韜
このところ、なぜかブログをむやみに更新し続けているが、今日ももうひとネタ書いておこう。
哲学・環境思想史の浜野喬士さんが、twitterで『環境と心性の文化史』について触れてくださっている。「知られざる名著」とのご評価をいただいた。「知られざる」という形容が悲しいところだが、当時、企画・編集・執筆に全精力をつぎ込んだ本なので、やはり嬉しい。文学方面からはさまざまにお誉めの言葉をいただいたのだが、歴史学関係者からは大いに無視された。最近になって、なぜか想い出したようにこの本の書名を聞くことが多くなったので、何か、ずっと背負い続けていた荷物がやや軽くなった気がする(だって、微々たる原稿料〈勉誠さん、ごめんなさい!〉で協力してくださった皆さんに、本当に申し訳ないと思っていたのだ。ちなみに、一般にあまり読まれなかったのは、ぼくの「理解されることを拒否している」〈飯泉健司氏談〉総論のせいだといわれている…)。
浜野さんとはお会いしたことがないが、中村生雄さんのお仕事にも関心をお持ちのようだ。いずれ機会をみつけて、ぜひお話をしてみたい(つぶやいてくださったのが、なんと偶然にもぼくの誕生日。人間というのは、こうした符合に特別な意味を付したがるものなのだ)。
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