く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<奈良県大和郡山市> 第31代女王卑弥呼に大学生の田渕三香子さん(19)

2012年10月15日 | メモ

【準女王2人も19歳大学生、今後1年間「金魚が泳ぐ城下町」をPR】

 奈良県大和郡山市の「第31回女王卑弥呼コンテスト」が14日、やまと郡山城ホールで開かれた。大阪教育大学名誉教授だった故鳥越憲三郎氏が著書「大いなる邪馬台国」の中で、邪馬台国は大和郡山市北西部の矢田地区にあったと主張。この学説を基に同市がまち起こしの一環として1982年に卑弥呼コンテストを始めた。出場資格は県内在住・在学・在勤の18歳以上の女性で、今回は書類選考を通過した25人が参加、新女王に大学生の田渕三香子さん(19)が選ばれた。

  

 出場者は高校3年生から50歳までと幅広く、地元郡山高校で英語を教える来日1年目という外国の女性も含まれていた。審査はまず1分間自己PR。得意のフルートやバイオリンを演奏する人、筆で大書した「大和撫子」を掲げる人、バレー衣装で踊りを披露する人、ホワイトボードに絵を描きながら歌う人……。中には180度開脚し胸を床に付けて般若心経を唱える女性もいて、会場の笑いを誘っていた。

 

 審査はこの自己PRで25人を10人に絞り込んだ後、審査員と一問一答オーディションを行って、女王1人と準女王2人を選んだ。準女王2人には女王と同じ19歳で大学生の植田純加さんと鈴木沙也香さんが選出された。3人は今後1年間、大和郡山市や観光協会が行う行事に観光キャンペーンレディーとして参加、「平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町」大和郡山をPRする。審査の合間には国立奈良工業高専吹奏楽部の演奏などがあった。

【厳しい経済環境を反映? 副賞の中身も次第に変化】

 このコンテストも始まってから早30回を超え、今や大和郡山の秋の風物詩にもなっている。今回の第31回では新女王に副賞として10万円相当の旅行券、準女王には5万円相当の旅行券が贈られた。女王には協賛企業から液晶テレビや美容チケットなども。その他の出場者全員にも協賛企業の製品詰め合わせなどが贈られた。

 毎秋このコンテストを楽しみに見てきたが、その副賞の中身をたどると興味深いことが分かった。国内景気が低迷する中で副賞の中身も次第に変わってきたのだ。第20回の2001年までは女王にハワイ旅行、準女王4人にシンガポール旅行がプレゼントされていた。だが第21回には女王に20万円相当の海外旅行券、準女王に10万円相当となる。

 その後、第25回の2006年の時点では女王が15万円相当に。準女王4人に10万円相当は変わらないが、翌年の第26回には初めて準女王の人数が4人から2人に削減された。そして今では女王が10万円相当の旅行券、準女王は5万円相当に……。協賛企業もひところに比べ減っているようだ。企業を取り巻く環境の厳しさを反映しているといえよう。同時に副賞の変化から主催する市観光協会の担当者のご苦労もしのばれる。


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