【清酒のプレゼントや樽酒の振る舞いも】
酒造りの神様、大物主大神と少彦名神を祀る大神神社(奈良県桜井市)で14日、醸造安全祈願祭(通称「酒まつり」)が行われた。全国の酒造家や杜氏が参列して、仕込みを前に新酒の無事醸造と業界の発展を祈願。境内では参拝者に瓶詰めの清酒がプレゼントされたり、樽酒が振る舞われたりした。
拝殿正面の向拝天井には直径1.5メートル、重さ250キロもある巨大な杉玉。ご神体・三輪山の杉の葉を使い、6人がかりで丸2日かけて作り前日に掛け替えられた。祈願祭は午前10時半から始まった。神饌や祝詞奏上に続いて4人の巫女による神楽「うま酒みわの舞」が奉納された。
拝殿の両脇には全国各地の清酒の酒樽。境内を挟んで拝殿向かいのテント内にも北海道から沖縄まで全国の清酒、焼酎、泡盛の一升瓶が勢ぞろい。これだけ酒樽や一升瓶がずらりと並ぶと、まさに壮観そのもの。拝殿前のテントでは次々に四斗樽(36リットル入り)が開けられ、1合枡で参拝者に次々と振る舞われた。銘柄は地元の「三諸杉」をはじめ「ねのひ」「加賀鳶」「月桂冠」など。
境内には早速、あちこちに枡を手にした人たちの輪ができた。外国の方の姿も見られ、一緒に「かんぱ~い」「チア~ズ}と枡を上げていた。中にはおつまみ持参の方も。「お1人様1杯」と書かれていたが、多くの人がいろいろな樽酒を飲み比べていた。ただ顔を真っ赤にして係員に「もう終わり」とたしなめられる人も。樽酒の振る舞いは16日と17日にも行われる。
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