【600年続く夏の風物詩、台風の接近で2日目は中止に】
山口市の夏を彩る風物詩「山口七夕ちょうちんまつり」が8月6日、中心商店街などを舞台に繰り広げられた。室町時代に山口を拠点とした守護大名、大内盛見(もりはる、1377~1431年)が祖先の冥福を祈るため笹竹の高灯籠を灯したのが始まりといわれる。約600年の伝統を誇る盆行事として受け継がれ、地元では青森のねぶた、秋田の竿灯と並ぶ〝日本三大火祭り〟とPRしている。
まつりの開催日は毎年8月6~7日の2日間。例年なら中心商店街や湯田温泉街などに無数の「ちょうちん笹飾り」や「ミニちょうちんツリー」が飾られるほか、高さ8mの「ちょうちんツリー」の点灯、「提灯山笠」や「提灯神輿」3基の巡行などが行われる。だが、今年は台風5号の接近から初日の6日のみの開催となり、見どころの「ちょうちんツリー」なども残念ながら中止に追い込まれた。
このまつりの特徴は提灯の明かりが電球ではなくろうそくであること。「紅ちょうちん」と呼ばれており、笹飾りには約40個、背丈ほどのミニツリーには約20個の紅ちょうちんと願いを込めた短冊が飾られる。日没に合わせて灯が入ると、東西に伸びる中心商店街はまさに幻想的な光のトンネルに。ろうそくの灯が柔らかく温かい。アーケード内でのろうそくの提灯は全国的にも珍しいという。商店街北側の亀山公園ふれあい広場の特設ステージなどでは、よさこいやダンス、勇壮な太鼓の演奏なども行われ、浴衣姿の女性など大勢の観客が1日限りのちょうちんまつりを堪能していた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます