goo blog サービス終了のお知らせ 

く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<キバナカタクリ(黄花片栗)> 北米原産のカタクリの仲間

2019年03月11日 | 花の四季

【花も葉もやや大型、「西洋カタクリ」とも】

 カタクリはユリ科カタクリ属(エリスロニウム属)の多年草で、可憐な姿から〝スプリング・エフェメラル(春の妖精)〟とも形容される。北半球に20種余りが分布しており、日本産のカタクリ(学名「Erythronium・japonicum(エリスロニウム・ヤポニクム)」もその一つ。日本に自生するのはこの1種だけだが、北米には多くのカタクリの仲間が分布する。花の色は日本産が薄紫や桃色なのに対し、白や黄色のものが多い。その中の黄花が通称「キバナカタクリ」と呼ばれ目にする機会も増えてきた。

 キバナカタクリの名前は本来アメリカやカナダ南部の亜高山帯に自生するカタクリの1種「E・frandiflorum(グランディフロルム)」に対する和名。ただ国内の園芸界では黄花の原種を交配し作り出された園芸品種が広くキバナカタクリとして流通している。「セイヨウ(西洋)カタクリ」や「ヨウシュ(洋種)カタクリ」という呼び名も。小さく清楚な佇まいの日本のカタクリに比べると、草丈が高く花や葉も大きいものが多い。暑さ、寒さにも比較的強いため、日本でも栽培しやすいといわれる。

 よく出回っている代表的なものがカリフォルニア原産の「E・tuolumnense(トゥオルムネンセ)」の交配・改良品種「Pagoda(パゴダ)」。草丈が30~40cmで、日本のカタクリが1茎1花なのに対し1本の茎に花を数輪付ける。種小名は「トゥオルミ産の」を意味し、ヨセミテ国立公園内の地名に由来する。品種名のパゴダは東洋の仏塔のこと。花弁が外側に大きく反り返る様子が仏塔の屋根を連想させることから名付けられたそうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする