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く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<アンビリバボー> 近代陶芸の巨匠・富本憲吉の〝殿堂〟がなくなる!

2013年10月29日 | アンビリバボー

【奈良県安堵町の記念館(現文化資料館)、来年2月末で閉館】

 奈良県が生んだ近代陶芸の巨匠で人間国宝の富本憲吉(1886~1963年)。その資料や作品を展示する奈良県安堵町の「富本憲吉文化資料館」が来年2月28日で閉館する。39年前の1974年に「富本憲吉記念館」として開館したが、創設者の死去や個人運営の限界もあって2012年5月にいったん閉館、その後は今年3月から文化資料館として週2日だけ(金曜と土曜)開館している。

  

 富本は安堵村(現安堵町)で生まれ、郡山中学(現郡山高校)を卒業後、東京美術学校(現東京芸大)図案科に進学。英国留学から帰国後、英国の陶芸家・バーナード・リーチとの交流がきっかけとなって陶芸の道に進んだ。その生涯は奈良に戻って窯を築いた「大和時代」、その後の「東京時代」と「京都時代」の3期に分かれる。1955年には色絵磁器で初の重要文化財保持者(人間国宝)の1人に選ばれた。

  

 記念館は富本と親交があった地元の実業家、辻本勇氏(1922~2008年)が生家を譲り受け、私費を投じて整備し開館した。辻本氏没後、遺族は奈良県や地元安堵町など各方面に運営の移管を打診したが、結局、受け入れ先は見つからなかった。所蔵していた主な陶磁器作品は現在、兵庫県陶芸美術館(篠山市)や大阪市立美術館に分蔵されている。

 記念館にはこれらの作品とは別に、リーチとの往復書簡や大和を代表する著名な文人で郡山中学時代の恩師・水木要太郎氏宛ての葉書をはじめ、多くの文書類や素描、図案などもあった。これらのうち約660点は富本が京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)に陶磁器専攻を創設し学長も務めた縁で、今年3月、京都芸大に寄贈された。

 

 文化資料館は古い土蔵を改造した陳列室に、長さ10mの「富本夫妻合作絵巻」、恩師や友人宛ての絵手紙、富本が愛用した茶碗や八角形の万年筆皿、リーチ作の菓子器などを展示している。夫婦合作絵巻は皿や壷、茶器、徳利、花瓶など30点の陶器が描かれたもの。妻一枝は平塚らいてうが創刊した「青鞜」の門人で、「尾竹紅吉」のペンネームで一時「新しい女」として注目を集めた。この他、輸出陶器図案集や婦人装身具、成城高等女学校の卒業記念ブローチなども並ぶ。

  

 本館入り口には富本が娘2人のために作ったという小さな机(上の写真㊧)。4本脚の下部には娘の成長に合わせて継ぎ足した跡があった。館内には衣装が展示され、富本の生涯をまとめたビデオが流れていた。廊下で結ぶ離れには自作の籐の椅子や屏風、絵皿などが飾られ、結婚式のパネル写真などもあった。

   

 辻本氏没後は義弟の山本茂雄氏が記念館・文化資料館の館長として支えながら、記念館継続のため引き受け先を求め奔走してきた。山本氏は富本研究の第一人者として執筆活動にも取り組んできた。ご夫婦で広い敷地(約3300㎡)の草むしりも「ボランティアのつもりでやってきた」。それだけに閉館に追い込まれてしまうのが残念でならないご様子だった。

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<アンビリバボー> 大阪市立大付属植物園でナラ枯れ被害が発生!

2013年10月18日 | アンビリバボー

【犯人は「カシノナガキクイムシ」。防除のためネットでぐるぐる巻きに】

 大阪府交野市私市にある大阪市立大学理学部付属植物園。最初は満蒙開拓団として満州(中国東北部)に渡る人たちの訓練施設として昭和16年(1941年)に開設された。以来約70年という長い歴史を持つだけに園内には巨大な樹木も多い。ところが、それらの巨木の一部がいま白いネットでぐるぐる巻きにされている。4カ月前に訪ねた時には見かけなかった光景。そのネットは近年各地で〝ナラ枯れ〟を引き起こしている「カシノナガキクイムシ」から樹木を守るためだった。

 

 この植物園では2011年からコナラを中心にナラ枯れ被害が発生しているという。原因はキクイムシが運ぶ「ラファエレア・クエルキボーラ」(通称「ナラ菌」)という病原菌。この虫は円筒状で体長4~5ミリと小さいが、6月頃、羽化し樹木を飛び出して元気な木の幹に潜入、トンネルを掘って繁殖する。一夫一妻制でまず雄が穿孔した後に、雄よりやや大きい雌が入るそうだ。この虫の媒介によってナラ菌に感染した樹木は、樹液の流れがストップして急激に枯れ死してしまう。

 

(写真㊧は「ネットを巻かれているのはなぜ?」の説明書き、㊨は犯人「カシノナガキクイムシ」の雌と被害材の断面=森林総研のHPから)

 感染被害はコナラやクヌギ、ミズナラなど落葉樹のナラ類に多い。同園では昨年春、ナラ菌の繁殖を防ぐため殺菌剤を注入、その結果、一定の成果を上げた。ところが今年になって常緑樹(アラカシ、マテバシイなど)にも被害が及んだため、目の細かい防虫ネットで二重に覆ったという。ネットには虫の侵入を防ぐとともに、羽化した虫の脱出を防ぐ役割がある。

 樹木の集団枯れ死では古くからマツクイムシによる松枯れが有名。一方、ナラ枯れは近年になって目立ってきた。当初の被害地域は主に日本海側だったが、それが徐々に拡大しているようだ。数年前には京都・東山でのナラ枯れが話題になった。被害は高齢のナラ林ほど激しい。独立行政法人「森林総合研究所」では、その原因について気候変動による温暖化というよりも、「里山の放置等による樹木の大径木化などが原因ではないか」とみている。

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<アンビリバボー> 昆布お化け? その名も「キソウテンガイ(奇想天外)」

2013年10月04日 | アンビリバボー

【アフリカ・ナミブ砂漠原産、葉2枚だけで2000年の長生きも!】

 地面にへばりつくように伸びる昆布のような長くて大きい葉っぱ。終生、1対2枚の本葉だけしか出さない。長寿植物として知られ、推定なんと2000年というものもあるそうだ。ヴィルヴィッチア科の1科1属1種の裸子植物。その奇怪な姿や特徴から「キソウテンガイ(奇想天外)」という和名が付けられている。京都府立植物園でその珍奇な植物に初めてお目にかかった。

 原産地はアフリカ南西部。アンゴラからナミビアにかけてのナミブ砂漠に自生する。19世紀半ばにオーストリアの探検家ヴェルヴィッチアがアンゴラ南部で発見した。学名の「ヴェルヴィッチア・ミラビリス」も彼の名前にちなむ。「ミラビリス」は「脅威の」。和名キソウテンガイは1936年、原産地から初めて種子を輸入した園芸商・石田兼六氏が自ら名づけ園芸誌上で発表した。

 このグロテスクな植物の発見は植物学者にとっても衝撃的だったようだ。「種の起源」で知られるダーウィンも「植物界におけるカモノハシ」と驚きを隠さなかったという。砂漠の高温少雨の中で生き延びるため、葉の両面に気孔があり、そこから大気中の湿気を吸収する。ただ葉はやや厚めだが、サボテンのような多肉植物にも見えない。葉の基部に細胞分裂を活発に行う分裂組織がある。

 

 雌雄異株。京都府立植物園にある雌株は1973年、アンゴラの植物園から譲ってもらった種子から育てたもの。日本に現存するものとして最古という。その雌株が92年、国内で初めて開花した。その3年後に再び開花したため、日本新薬京都山科植物資料館が育てた雄株の花粉を使って人工授粉を試みた。(写真㊧=雌株、㊨=雄株の花)

 それがうまくいって結実、その種子からの実生栽培にも成功した。まさに世界的な快挙! ところが2004年夏、その実生株2株が温室から盗まれた。世の中、心無い人間がいるものだ。この植物園の開園は今から90年ほど前の1924年(大正13年)。日本で最初の公立植物園として誕生した。警察に被害届を出したのは開園以来、この時が初めてだったという。

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<アンビリバボー> ビルの前に美しい絵柄の陶器皿が縦3枚×横33列も!

2013年08月18日 | アンビリバボー

【ふぐ料理宅配「ふく太郎本部」のふぐ刺し用の絵皿だった】

 この夏、北九州市に帰省し門司区を歩いていた時の話。暑さにたまりかねコンビニで清涼飲料を買って、店の前で周りを見渡しながら飲んでいると――。右手にアンビリバボーの光景。ビルの真正面に大きくてきれいなお皿のようなものがずら~と並んでいるのだ。

 近づいてみると、お皿の直径は30cmほどもあり、様々な図柄があってどれも美しい。それが縦に3枚、横に33列、合計99枚も並ぶ。まさに壮観! 見上げるとビルの側面に「ふく太郎本部」とあった。関門地域では「ふぐ」が「福」に通じるとして「ふく」と呼ぶ習慣がある。絵皿が並ぶのは来客用の駐車場の真ん前。「あっ、そうか。ふぐ料理店を展開する会社がPRのためにこんな奇抜なアイデアを思いついたのだろう」。そう心の中で納得した!

 後日、念のため電話でその狙いなどを伺ってみた。その結果、2007年にこの本部ビルができると同時に絵皿を展示したこと、発案者は創業者で現会長の古川順一さんだったことが分かった。さらに、絵皿展示の意外な理由も判明した。後ろに工場の室外機があり見映えが悪い。そのため室外機を隠すと同時に騒音で隣近所に迷惑をかけないための防音の役割も果たしているというのだ。

     

 HPによると「ふく太郎本部」は30年前の1983年に全国で初めてふぐ料理の宅配をシステム化した。ふぐの身がボタンの花びらのように美しく開く「古式引き」という独自の調理方法が売り物。工場は食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハセップ)」の認証を業界で初めて取得している。今ではアンテナショップも兼ねて小倉と東京・銀座にふぐ料理専門店を開いており、今年7月には「北九州オンリーワン企業」の特別賞を受賞した。

 絵皿はほぼ毎年、社内でデザインを検討し各地の焼き物産地に作ってもらっているという。展示されている絵皿は宅配用にこれまでに作った有田焼や美濃焼などだった。ふぐ料理のフルコースの注文があれば、絵皿にふぐ刺しを盛り付けて宅配する。絵皿は返却無用。購入したお客さんのものになる。見映えがいいことが受けて、自家需要のほか贈答需要も多いそうだ。

 それにしても宅配で本格的な焼き物を使うとは! 少々もったいないような気もするが、現社長・古川幸弘さんのブログのつぶやきで納得した。社内で検査した結果、ふぐ刺しをプラスチックの皿に盛るのに比べると、陶器皿の方が温度が安定して味が劣化しにくいという。焼き物の採用は単に見映えだけではなかったのだ。ふぐ料理の世界もなかなか奥が深い!

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<アンビリバボー> 見よ、この杉の生命力! 落雷と火災を乗り越えて

2013年07月20日 | アンビリバボー

【生駒市の往馬大社、焼け焦げた幹から葉が青々と!】

 勇壮な火祭りで有名な奈良県生駒市の往馬(いこま)大社。ここを初めて訪れる参拝客には、拝殿前の杉の無残な光景に目を奪われる人が多い。黒く焼け焦げた幹の姿が痛々しいからだ。だが、よく見ると上のほうの枝からは青々とした葉が茂る。その脅威の生命力には誰もが畏敬の念を抱くに違いない。

 

 往馬大社の歴史は古い。最も古い記述は「総国風土記」の雄略天皇3年(458年)というから、それから1550年を超える。正倉院文書の記載から、奈良時代には朝廷との関わりがあったことも知られる。鎮守の杜は奈良県指定の天然記念物。火祭りは2011年、県の無形民俗文化財に指定された。

 その杉は参道の階段を上ってすぐ右手、拝殿のほぼ正面にある。神職の方のお話によると、戦前に落雷に遭い、さらに40年ほど前には火災にも遭った。火事の原因は不審火とも。幹は目通り直径が1.5m近い。高さは13~14mといったところか。幹の下部は半割の竹で覆われ、高さ2mほどの所に注連縄が飾られている。根元の周りを赤い柱の絵馬掛けが取り囲む。説明書きにはこうあった。「災いに負けない強い生命力を持った御神木として参拝者の信仰を受けています」。

 

 本来の御神木はその杉から10mほど離れた所にある杉の大木という。その説明書きは「鎮守の杜の木々の中で最も背が高く、杜全体を眺めると1本だけ飛び出して見えます。このような木々を神籬(ひもろぎ)といい、神の宿る木として信仰されています」。ただ雷が落ちるということは、その時点では拝殿前の杉が最も高かったのかもしれない。それとも古くは2本の杉がセットで〝夫婦杉〟として御神木だったのだろうか。

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<アンビリバボー> えっ、本当? 朝定食A「20円」、カレー「100円」

2013年07月09日 | アンビリバボー

【某大学の学生食堂、ただし「学生限定」の割引】

 学生食堂に入ろうとして、入り口の「朝食100円引きセール」の看板に目が釘付けになった。「朝定食A」がたったの20円、「朝カレー」も100円――。ただし「本学学生さん限定!」とあった。レジ係の女性によると2年前の春からこの価格で提供しているという。「朝食を抜かないでしっかり食べてほしい」――この割引にはそんな大学側の〝親心〟が込められているようだ。

 

 この大学では学食の運営を給食事業者に委託し、事業者側は収益を上げる狙いもあって大学関係者以外にも開放している。私もこれまで何度か利用させてもらっていた。が、看板は見過ごしていた。気づいていても割引の対象外だが……。看板の下側にも「学生証のご提示をお願いします」とあった。

 朝定食Aは「ご飯とみそ汁、味付け海苔又はふりかけ」。極めてシンプルな内容だが、それにしても20円とはほとんどタダ当然。おかずが1品付いた定食Bは180円が80円に、おかず2品の定食Cは250円が150円に。カレーライスは200円が100円という。200円でも割安だが、それが100円とは! その差額は大学側が補助しているらしく、毎日20人程度が利用しているそうだ。

 朝食を抜く若者の〝欠食〟が問題になっている。内閣府のネット調査(2009年)では、朝食を「ほとんど食べない」または「週4~5日食べない」大学生が19.4%とほぼ5人に1人に上った。その割合は女子より男子学生のほうが高く、自宅通学より下宿・アパート住まいの学生が高かった。また学年が上がるにつれて割合が高くなった。

 欠食理由のトップは「もっと寝ていたいから」。次いで「身支度などの準備で忙しい」「食べるのが面倒」「朝食の時間がもったいない」「食欲がない」などだった。欠食は栄養バランスの乱れ、疲労感の蓄積、記憶力や学業成績の低下などにつながるともいわれる。国も食育推進基本計画の中で「欠食する国民の割合の減少」を目標の1つに掲げている。

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<アンビリバボー> 水辺に膝こぶのようなものがニョキニョキと林立!

2013年07月05日 | アンビリバボー

【大阪市大理学部付属植物園、ラクウショウ(沼杉)の〝気根〟だった】

 大阪府交野市私市にある「大阪市立大学理学部付属植物園」の園内を歩いていると、池の周りに膝こぶのようなものが林立していた。初めて目にする異様な光景。数えてみると、およそ100本もあった。この得体の知れないものの正体は? 説明書きなどで「ラクウショウ(落羽松)」というスギ科の針葉樹の気根(呼吸根)と分かった。

 

 ラクウショウは北米原産で、沼地や水辺を好むことから和名では「ヌマスギ(沼杉)」とも呼ばれる。「生きた化石」といわれるメタセコイアの近縁で、恐竜時代の地層からしばしば化石が出土するという。この気根のそばには直径が1mほど、高さが20m前後とみられるラクウショウの大木が5本生えていた。「落羽松」の名は秋に葉を付けたまま側枝ごと落ちる形が鳥の羽根に似ていることによる。

  

 気根の役目は根に酸素を送ること。湿地では根による呼吸が難しいため、水面や地上に気根を伸ばす。先端が膝こぶのように円錐状になっていることから「膝根(しっこん)」とも呼ばれる。ただ、ラクウショウは湿地のほか普通の土壌でも育ち、土壌の通気性さえ良ければ気根は出てこないそうだ。

   

 気根は高さが10cm~60cmとさまざま。その形も1本ずつ違っていた。石仏のような形、人やウサギの顔に似た形、人の手のような形……。見ていて飽きない。気根を発達させることでその土地・土地に順応し、人類誕生前から今日まで生き抜いてきたラクウショウの生命力にはただ感服するしかない。

 大阪の植物園で目にした直後、奈良の馬見丘陵公園の池のそばでも同じような気根を偶然に見つけた。植物園ほどの大木ではないが、ラクウショウに間違いない。小枝の先に直径2cmほどの球形の緑色の実を付けていた。これまでラクウショウの存在に気づかなかったのは単なる無知と無関心からだったのかもしれない。

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<アンビリバボー> 全国47都道府県の〝ご当地カブリモノ〟がずら~り!

2013年07月03日 | アンビリバボー

【奈良県立図書情報館でチャッピー岡本の「世界スマイル計画5」展】

 たまたま行った奈良県立図書情報館(奈良市)で開かれていた催しにビックリ! 2階エントランスホールに全国47都道府県の祭りや名物、観光地などをテーマに、紙で立体的に作った〝ご当地カブリモノ〟が所狭しとずら~り。「世界スマイル計画5 チャッピー岡本のカブリモノとダンボール家具展」という催事で、ちょうど2日に始まったばかりだった(15日まで)。

    

 チャッピー岡本(写真㊨)は自称「カブリモノセラピスト」で世界唯一のカブリモノ作家とか。展示作品は奈良芸術短期大学デザインコースの学生の協力も得て製作したという。近畿各府県のデザインは大阪=ビリケン、奈良=大仏、京都=妖怪、兵庫=明石城、和歌山=パンダ、滋賀=井伊直孝(彦根藩2代藩主)。その他に北海道=ヒクマ、青森=ねぶた、東京=雷門、富山=チューリップ、岐阜=さるぼぼ、愛知=シャチホコ、徳島=阿波踊り、山口=鷺舞……。カブリモノの数々がホールを埋め尽くす様はまさに壮観。その中央にはダンボール製の机や本棚、椅子なども並んでいた。

 カブリモノはいずれも1シート1パーツで組み立てられるようにしているという。その見事な出来栄えに見学者も感心しきり。ニコニコしながら「これは○○」と言い当てっこをしている若い男女もいた。タイトルの〝世界スマイル計画〟も「カブリモノで日本を元気に! みんなを笑顔に!」という願いが込められているそうだ。

 チャッピー岡本は「カブリモノづくりを通して、自分自身を解放しストレスを発散してほしい」と全国各地でワークショップ「カブリモノ変身塾」を開いてきた。これまでの参加者は1万人を超えるという。今回も会期中の13~15日に開催の予定で、参加者を募っている。参加費は材料費込みで1人1000円。

 ところでチャッピー岡本って、どんな人? HPによると1966年岡山県生まれで、京都市立芸大美術学部(彫刻専攻)を卒業後、企画・デザイン会社に就職。その後、会社倒産を機に2001年から長年の夢だったカブリモノ作家に。03年には阪神タイガースの応援グッズとして作ったカブリモノが大きな話題を呼んだそうだ。

 これまでの受賞歴は世界パッケージコンテストでワールドスター賞、奈良県アイデアくふう作品展で知事賞など数知れず。著書に「カブリモノdeへ~んしん!」「おりがみで作る季節のカブリモノ」など。テレビなどメディアの取材・出演は100回を超えるという。そんな有名人だったとは知らなかった!

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<アンビリバボー> 根は大根、葉はキャベツ その名は「キャベコン」!

2013年06月09日 | アンビリバボー

【奈良県馬見丘陵公園館で展示中】

 「な、なに? これ」。奈良県馬見丘陵公園(広陵町・河合町)の公園館に入ってすぐの所に、その奇妙な〝合体植物〟が並んでいた。葉がキャベツ、根は大根で、名付けて「キャベコン」。キャベツとコンビーフの炒め物料理「キャベコン」と同じ名前が付けられている。

 

 説明書きで作り方を紹介していた。「本葉が出始める小さな時期に、お互いに水平に切り、大根を下に、キャベツを上に載せて接ぎ木したもの」。大根が台木、キャベツが接ぎ穂というわけだ。合体後、ビニールで密閉して真っ暗にし、少しずつ外気に慣らしていくと10日ぐらいで活着する。だが、成功率は10%以下という。「キャベコン」を作り出す技術はもともとキャベツの根こぶ病対策として、病気に強い大根に着目して開発された。

    

 「このようなことができるのは同じアブラナ科植物だから」とも書かれていた。ということは、大根やカブ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワーなどとの組み合わせも可能ということ? キャベツ抽出成分を利用した「キャベジンコーワ」という胃腸薬があるけど、キャベツを科が違うニンジン(セリ科)に接ぎ木して「キャベジン」を作るのは無理ということ?

 公園館の担当者によると「キャベコン」は大根、キャベツそれぞれの味がするが、市販のものに比べると「とてもかなわない」そうだ。しかも接ぎ木などに手間ひまがかかる。このため市場で流通することはまず考えられないという。仮に品質が良くなって大量栽培に成功したとしよう。でも、合体したままの姿で野菜売り場に並ぶ光景は、想像するだけでもぞっとするなあ。

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<アンビリバボー>「ギョ! 何これ?」…ギンリョウソウ(銀竜草)の花だった

2013年05月08日 | アンビリバボー

【奈良県馬見丘陵公園の雑木林の中にひっそりと】

 7日午後、奈良県馬見丘陵公園(広陵町・河合町)内を歩いていると、雑木林の中に透き通るような白い小さなものが林立していた。高さ7~8cmのものが10本ほど。近づいて見ると、その形はタツノオトシゴのようにもヤギかウマの顔のようにも見えた。目にするのは初めて。そばに「ギンリョウソウ」と書いた小さな立て札があった。

 

 この植物が生えていたのは「アジサイの小径」内。「毒蛇に注意」と書いた立て看板を横目に小径を進むと、奥に今が盛りと薄紫色の花をいっぱい付けたツツジが見えた。そのツツジに向かって坂道を少し登っていくと、小径から少し入ったツツジの手前の枯葉の間から顔を出していた。雌しべだろうか、筒状の先端から丸く青っぽいものが少し顔を出していた。立て札は誤って踏んだり抜き取ったりしないように、注意喚起の意味も込めて急遽設けたのだろう。

  

 帰宅後、早速調べた。漢字では「銀竜草」。薄暗い中での真っ白な立ち姿から「ユウレイタケ(幽霊茸)」の異名も。ギンリョウソウは「腐生植物」の代表格の1つという。植物に一般的な光合成をする能力がない代わりに、必要な養分は地中の菌類からもらう。全体が真っ白なのは葉緑体を持たないためだった。採取して植木鉢で栽培しようとしても、その特殊な生態からまず不可能という。地上に顔を出すのは花が咲く時だけ。その奇妙で神秘的な姿を見ることができてラッキーだった。

 

 公園では桜もハナミズキも終わり、バラやアジサイ、花ショウブなどはまだこれから。園内は〝端境期〟のような状態だが、通称「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるヒトツバタゴはちょうど満開だった。モクセイ科の落葉高木で絶滅危惧種に指定されている。花びらはユニークなプロペラ形。遠くから見ると木全体が純白で、まるで雪が降り積もったようだった。(「ヒトツバタゴ」は昨年5月8日付のブログでも取り上げています)

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<アンビリバボー> 仰天! 電話ボックスの中に大量の金魚

2013年04月04日 | アンビリバボー

【大和郡山お城まつりの「時代行列」当日、郡山城跡に出現】

 奈良県大和郡山市で開催中の「お城まつり」(12日まで)で、メーン行事の1つ「時代行列」が行われた3月31日、郡山城跡の一角に「アンビリバボー!」な光景が出現した。なんと電話ボックスの中で大量の金魚が泳いでいたのだ。さすが、全国に誇る金魚のまち! その周りには多くの人が群がり、覗き込んだり写真に収めたりしていた。でも、なぜ電話ボックスが金魚の大水槽に?

    

 「第53回お城まつり」というゲートをくぐって満開の桜をめでながら進む。追手門の手前まで来ると、そこにそれがあった。遠目には何の変哲もない電話ボックスだが、近づくと下から泡が噴き出し、無数の赤い金魚が元気に泳いでいた。金魚すくいでよく見かける〝小赤〟だろうか? 電話は設置されたままで、受話器が台から浮き上がって浮遊していた。

 

 「テレ金2013」というタイトルが付いた説明板によると、企画したのは京都造形芸術大学の学生6人でつくる〝金魚部〟で、メディアアーティスト銅金裕司氏をコラボレーターとして迎えて製作した。今回の展示は1日限りで、郡山金魚資料館や大和郡山青年会議所などの協力もあって実現したそうだ。

 この「テレ金」、金魚を通じて地域と自然を考える「K-Poolプロジェクト」の一環。その志は高い。「日本伝統文化としての金魚の復興、そして使い捨てとしての金魚経済・産業の見直しを掲げ、関西から日本へ、さらに世界で金魚一大ブームを興すことを指針としている」。これまでに金魚をモチーフにした作家約20人のアート作品を展示する〝大金魚博覧会〟や大和郡山を舞台にした映画の上映支援などに取り組んできたという。

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<アンビリバボー> 大木ムクロジの幹から竹が5本林立!

2013年03月23日 | アンビリバボー

【春日大社一の鳥居の参道脇に異様な光景】

 松や杉、楠などの巨樹が立ち並ぶ奈良市の春日大社参道。一の鳥居からまっすぐ東に延びる参道を進むうち、左手奥にある風変わりな巨木の幹が目に留まった。木肌がやや赤茶け凸凹に盛り上がっている。そばの立て札によると「ムクロジ」という落葉高木で高さ15.5m、幹周り(地上1.3m)4.6m。これまで何度も通った参道だが、その存在に気づかなかったのは中元の〝万燈籠〟など日が落ちて来ることが多かったからか。

  

 「果皮には大量のサポニンが含まれ、かつて石鹸として利用されてきた。種子は正月の羽根突きの球や数珠に使われた」と立て札にあった。近づいて木肌を見た後、見上げたところ「アンビリバボー!」。ムクロジが2つに枝分かれした高さ5mほどの所から、なんと竹が5本林立しているのだ。その高さは優に5m以上あり、青々とした葉っぱを茂らせていた。しかも5本の竹とは別に、ムクロジの片方の幹の上部も竹の葉で覆われている(下の写真㊨)。なぜ、どうして? 周りを見渡しても竹は見当たらない。そばにあったもう1本のムクロジにも別に異常はなかった。もちろん立て札にも竹のことに触れていない。

 

 5本の竹はいずれも直径が10cmぐらいありそう。竹の節の環は1本に見える。ということは環が2本のマダケ(真竹)ではなくて、モウソウチク(孟宗竹)だろうか。モウソウチクなら、もっと大きく成長するはず。4月になるとタケノコが出てくるかもしれない。栄養分を吸い上げられるムクロジは、果たして今年も元気に新緑を見せてくれるのだろうか。

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<長谷寺塔頭・法起院> タラヨウの木、見上げれば葉っぱに願い事の数々!

2013年02月21日 | アンビリバボー

【「はがき」の語源となった木、「よく叶うと古くから言い伝え」】

 神社仏閣で願い事を形にするには絵馬が一般的だが、長谷寺(奈良県桜井市)の塔頭・法起院(西国三十三所番外札所)では立ち木の葉っぱに書き記すこともできる。その木はタラヨウ(多羅葉)。別名「ハガキノキ」とも呼ばれる。見上げると「アンビリバボー」の光景が広がっていた。無数の葉の裏に「家内安全」「健康長寿」「大願成就」など願い事がくっきりと書かれているのだ。

  

 この法起院は西国観音巡礼の元祖で長谷寺を開いた徳道上人が晩年に隠棲したところ。タラヨウは上人御廟(下の写真㊧)の左奥にあった。高さは10mほど、葉っぱは肉厚で長さ15cmほどの楕円形。「葉の裏に願い事を書くと叶うと古くから言い伝えられている」という説明書きに続いて、赤字で「願いを成就させるため葉は取らないで」。爪楊枝で書くと、その部分が黒く浮かび上がってきた。

 

 驚いたことに到底手が届きそうもない3m以上の高さにある葉っぱにも願い事が書かれていた。肩車してもらったのだろうか。「心穏やかに暮らせますように」「娘の良縁を願います」「祈願 家族の健康と私の結婚」……。中には「ロト6大当り」「老後ぼけずに長生きしますように」「良い転職ができますように」といったものもあった。このお寺は絵馬も葉の形。

 

 タラヨウは「はがき」の語源の木ということで郵便局のシンボルツリーになっている。タラヨウの「多羅」はインドで経文を書く紙の原料になった「多羅樹」に由来するという。そんな経緯からお寺や神社にもよく植えられる。例えば、京都では下鴨神社や上賀茂神社、宗像神社など。以前、宗像神社で試してみようと思ったが、残念ながら葉っぱまで手が届かなかった。ちなみにタラヨウの葉の表に宛て先と切手を貼ると郵便局で配達してくれるそうだ。

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<満足稲荷神社のクロガネモチ> 1本の大幹から8本が枝分かれして直立!

2013年02月13日 | アンビリバボー

【樹齢400年の御神木、縁起のいい末広がり?】

 クロガネモチは赤い実が美しい常緑高木。1本の幹が素直にまっすぐ伸びる落ち着いた樹形から、庭木のほか街路樹や公園樹としても人気がある。ところが、この木の樹形はなんとも「アンビリバボー!」。高さ2mほどのところから8本に枝分かれ、しかも8本とも直立しているのだ。

 この木があるのは京都市左京区の東大路通りに面した「満足稲荷神社」の境内。樹齢は推定約400年で御神木になっている。「苦労して金持ちになる」の語呂合わせから、クロガネモチはもともと縁起がいい木といわれる。が、この木はさらに末広がりになっており、もっと目出度い。説明書きによると「京阪神沿線の百銘木の1つ」。2005年に京都市指定保存樹になっている。根元のそばには黒い岩の「岩神さん」。この岩をさすって頭をなでると頭が良くなり、体の痛いところなどをさすると治るそうだ。

 この神社、ちょっと変わった社名だが、実は豊臣秀吉の崇敬が篤かったという由緒ある神社。「満足」の2文字は太閤秀吉が「大神のご加護を蒙りすこぶる満足した」ところに由来するという。もともと伏見桃山城に守護神として鎮座していたが、元禄6年(1694年)に徳川綱吉が今の地に移した。出世や戦勝祈願など秀吉の願いをなんでもかなえてくれたことから、霊験あらたかであらゆるご利益があるそうだ。看板にも商売繁盛から厄除け、家内安全、良縁、合格、交通安全、病気治癒まで、考えられるもの全てが書き連ねられていた。

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<アンビリバボー> あっちにも包丁、こっちにも包丁 どうしてこんな所に?

2012年10月23日 | アンビリバボー

【初めての110番、「事件性はないですね」とお巡りさん】

 1日中家から一歩も出ていないことに気づき、運動がてらに夕方になって散歩に出かけた。昨日22日のこと。しばらく歩くと、右手にスーバー銭湯の駐車場、左側は幅2mほどの用水路。その水路の向こうの土手をふと見ると、何か光るものが……。包丁だ! 周りを見回すと、その下にも、あっちにも。少なくとも3本あった。車がすれ違うのもやっとという狭い道路だが、結構人も車もよく通る所。そのそばになんで包丁が散らばっているの? それこそ「アンビリバボー!」。

 

   

 物騒~。写真を撮った後、携帯に登録している最寄りの交番に電話した。が、呼び出し音が長く続いた後、ファクス案内のような音。切ると通話料20円の表示。(えっ、有料なの~)。仕方なしに110番。119番は何回か掛けたことがあるが110番は初体験。「緊急通報電話です。何がありました?」。「包丁がいくつも落ちているんです。場所はスーパー銭湯の……」「そばに2階建ての△△マンションがありますね。すぐ向かいますので、気づいたら手を振って知らせてください」(さっすが~。携帯でかけると、その場所をすぐ特定できるんだ!)

 110番したのは午後5時半。目の前を何台もの車が通りすぎるが、パトカーはなかなかやって来ない。(こんな時、パトカーはサイレンを鳴らして来るのかなあ? いや、そんな大げさなことはしないだろう) 時計を見ると5時45分すぎ。すでに15分たっている。念のためにもう1回110番すると「××署からまだ来てませんか」。そこにちょうどやって来た。優に100キロはありそうな恰幅のいいお巡りさん。しかもパトカーじゃなく、銀行員や郵便局員が乗るのと同じような2輪車だった。

 辺りはもうすっかり暗くなっていた。お巡りさんは私が指さす方向に懐中電灯を向けながら周りを見渡す。「草を刈り取ったら(誰かが捨てた包丁が)出てきたんでしょう。そばの草を刈るともっと出てくるかもしれないですね。事件性はないようですが、危ないので回収しておきます」。

 そう言えば、周りには背丈の高いススキなどが生い茂っていたが、その場所は刈り取られていた。(さっすが~、お巡りさんは判断が速い!)「ではお願いします」と散歩の続き。だが、しばらく歩いたところで「あれっ」と気づいた。草刈りをした時に見つかった包丁を、そのままにしておく人が果たしているだろうか。

 用水路は幅が2mほどあるうえ壁面の高さも1.5mほどある。しかも土手はかなりの急勾配。お相撲さんのようなあのお巡りさんは、どんなふうにして包丁を回収するのだろうか。そんなことを考えながら、30分後の6時15分ごろ、再び現場近くを通りかかった。お巡りさんと2輪車の姿はもうなかった。(さっすが~、手際がいいなあ!)

 と、水路の向こう側を目を凝らして見ると、鈍く光るものがあった! 包丁は3本とも最初に見つけた時と寸分も移動していなかった。お巡りさんは多分、水路を渡る道具を調達するため警察署にいったん戻ったのだろう。それとも夜が明け明るくなってから、取りに来ることにしたのだろうか。いや、凶器にもなる物騒なものをやりっ放しにしておくはずがない。つい最近にもJR博多駅で包丁通り魔事件が起きたばかりだし……。昨晩は遅くまで包丁の〝その後〟が気になって落ち着かなかった。

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