CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

おんな城主 直虎  この玄関の片隅で

2017-10-15 20:45:01 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
視聴完了であります
今日のは、ぴりっと決まった一回だったと
個人的にあたりだと感じた次第であります
面白かった、歴史モノとか度外視して
ドラマとして凄い面白かったと思う

そんなわけで、血気はやる奉公先の息子を
手紙で躾るという直虎の姿が描かれていたわけで、
流れるように話が決まって素晴らしく面白かったのでありました
それでいて、井伊谷と近藤の根回しを見事に終わらせて
さらにはそこに、六左の居場所まで作るという仕事まで終わらせるとか
あの深謀素晴らしいことこの上ないじゃないかと
直虎を物凄く見直してしまったのでありました
見事すぎる、これが仕事かとあっけにとられるほどでありました

と、まぁそんなことを思ったのでありますが、
まさかの、草履番に本多正信が就任するとかどうかした内容で
なかなか驚きの展開でありました
あれが、昨年までは近藤正臣さんだったとか、
もうちょっと、なんだろうな
史実の年齢ではこちらのほうが正しいと思われるので
いいと思うんだが、違和感が凄いなとも思ってしまったのであります
それでも、草履番の仕事について、
いかにも正信らしいといえばいいか、道理にかなった内容で
あの策というでもない、仕事への取り組み姿勢で
キャラが見えるというのにも感心してしまったのであります
凄い、よくできた一回だったな
今回のは、鶴が死んだ時以来、あるいはあれを越えたんじゃないかと
勝手に感じた次第でありました

きこりのシーンについては、
なんとなし、衝撃的だったお頭との出会いを思い出すようで
それはそれで楽しい思い出とも感じたわけでありましたが
とりあえず、よい母親となっている直虎に
凄い納得感を覚えて楽しんだのであります
来週も面白そうだ、そして、やっぱり朝ドラっぽい

【アニメ】ザ・リフレクション

2017-10-14 21:26:08 | ドラマ映画テレビ感想
さっぱりわからん

そんな感想で終わってしまった、
なんで見てたんだという感じになってしまいそうであるが、
なんだろうか、これがアメコミという世界観なのか、
このテンポがそうなのかと、
素人なりに、最近流行だし乗っておこうと見たんだけども
おじさんには大分苦しい内容でありました
面白かったかというと、どう楽しめばよかったかわからないというか
なんだろうな

と、そんなわけで、NHKでやってるからという理由だけで
作業BGMにしながら見ていたという次第であります
個人的に、劇中曲であったSky-Showという歌が
なんかしらんが凄く気に入ってしまって
それだけのために見続けていたといっても過言ではない感じなんだけども
あれ、本当に古い歌だと思ってたら、
この物語用に書き下ろされた、現代の歌なんでありますね
凄いな、あれが80年代とかにあったといわれたら信じてしまいそうな
絶妙なシンセサイザーと歌声だと感じたのでありました
なんといったらいいか、洋楽に疎いけどよかった、

そして、そのよかった曲をひっさげてヒーローを気取っていた
I-Guyがまた、かっこよかったように思うのであります
彼だけは、バットマンみたいだなと思いながら見ていたんだが
途中で仲間が殺されるというイベントによって
ヒーローとしてレベルが上がったというか
かっこよさが増したように思えて、なかなかステキでありました
彼だけに絞った物語のほうが面白かったんじゃないかなどと
ちょと思ってしまうくらいでありました

しかし、なぜ彼が顔を出せなかったのか、酔っ払って歌うことができなかったのか
その謎がさっぱりわからなかったのでありますが、
最終回になって、唄うと顔が光るというとんでもない能力だったと判明して
そういうことだったのかと驚いたのであります
唄うことで、謎の光が出て、それが電池みたいになって
あのスーツが動いているとか、なかなか凄い仕掛けだな
やっぱりかっこいいじゃないか、あのヒーローと
ちょっと思うのであります

あとは、アメコミ的なお約束とかがあったのか
そういうのもよくわからないままでありましたが、
日本から来た女子高生が半分くらい関西弁だったのが気になって仕方なかったんだけど
まさか、魔法少女になるとも思わずに、世界観て難しいなと感じたのであります
ああいうのもありなんだなアメコミって
女子高生たちが出てきたときの音楽が
これまた、古きよきエロゲーの楽曲みたいで微笑ましかったというか
ある意味、懐かしい日本のステレオ的な見せ方だったんだろうかなと
ちょっと感じたりしたのであります
なんだかんだ、音楽がよかったんじゃないか
そう思う作品でありましたとさ

【読書】骨董

2017-10-13 21:00:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
骨董  作:津田 博司

駄目だ、まったくわからん
思わず途中で断念しそうになってしまった
純文学だったのか、随筆、私小説だったのか、
その区別すらつかないといった具合で、
連綿と難しい日本語が並ぶと
そういう印象しかもてなかったのでありまして、
私の能力では処理しきれない本でありました
小説だったんだろうと思うのだがなぁ

タイトルに引かれてつい借りてしまったわけで、
短編集だったのはいいんだが、それぞれが、
台詞とか、他人との何彼というのではなく、ただただ、
自問自答を繰り返しているかのような
内面描写といえばいいのか、素描といえばいいのか、
風景や、季節について綿密に書き連ねて、
そこに思いや、過去、生き方なんていう哲学めいたものが彩られると
それだけ聞いているとなんだか楽しそうなんだが
これがまた、非常に難しいというか、
結局なんなのか、自分ではつかみきれなかったのでありました

タイトル作である、骨董については、ちょとだけ
思いがいたるというか、そういうことあるなぁと
共感めいたものを覚えることができたのでありまして、
骨董というものをどう定義するか、
あるとき、これは私に出会わされたみたいな、超然としたものからの来意というか、
なんか超絶的な出会いといったものを催すそれ、
それを骨董と呼ぶのは、よろしいのではないかという話に始まり、
これがまた、ずっと毎日眺めて、いいなと思っていたのに
あるとき、それが無くなったと、驚いて騒いでみると
元の場所にあるじゃないですかと他人に言われて、
それが、確かにそれなんだが、昨日までのそれとは異なるという気持ち

これが、骨董を愛するということであったり、
生涯か、身代かが滅びるまで続くという骨董という病を
非常に言い当てているようで、面白く思ったのでありました

その他については、死生観というか、
生き方めいたところへの感想、追想が書かれていて
そうなのかなと思ったりさせられるんだけども
いかんせん、そんなに長く生きていない自分には
まだまだわからない感覚なのではないかと
とりあえず、わかったふりだけして、書いておこうと思うのである

ともかく、読んだのだが、
本当にただ読んだだけになって、非常によろしくない読書をしてしまった
難しい本を久しぶりに読んだが、なんとも後味が悪い
物語や、本のせいではないのだから、よりたちが悪いなぁ

【読書】A

2017-10-12 21:06:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
A  作:中村 文則

短編集でした
しかも半分くらい、いや、おそらくは全部が
純文学でありました、疲れた、読むのに頭を使いすぎる
そんな風にも感じたのですが、
文学的官能というとかっこよくなる、官能小説っぽいものも掲載されていて、
非常に面白い短編集だったと思うのであります

本気か、どうか、
正気を疑うような内容もしばしば見受けられつつ、
わざとらしい文章運びを軽妙に見せてくれたりと
一回読んだだけだと、よくわかんない、で終わるところが
二回読んだら、ちょっと面白い気がしてきたと
そういう読書になったのであります
そう、珍しく二回読んだのである

どれがよかったかというと、非常に難しいというか、
官能小説は、やっぱり自分にはわかりやすかったと
文学で迫るエロチシズムというのは、
なんか、高尚ぶりながら、むらむらしてよろしいですなと
おっさんみたいに感じながら読めたので
好きだったお話であります
蛇の話よりも、教会で説教をしながら盛り上がっちゃう話というのが
オチも含めてステキだった、ただのエロ話ではない気がしてしまう
そんな仕舞いがステキでありました

その他にも、多分に純文学に対する罵倒といえばいいか、
なんか、偏った愛情みたいなのが、隠れもしないで
だだ漏れになっているような文章が面白くて、
これは笑うところだよなと、自分に確認しながら
読むようなところもあって、なかなかどうして、
理解とは違うところで楽しい読書になったと思えたのでありました

とはいえ、なかなかこういうのばっかり読むというのは
精神的に疲れるなと感じたのも確かなところで
面白かったが、まぁ、もう一回読みたいかというと
しばらく置いておきたいと
そんな気分になりつつも、面白おかしく読み終えたのであります
純文学なのに、無闇に暗くならないのがよかったのかもしれない
ということは、やっぱり
純文学ではないのかもしれない

【読書】アリエリー教授の人生相談室

2017-10-11 20:00:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
アリエリー教授の人生相談室  著:ダン・アリエリー

合理的な行動という研究をなしている教授が、
人生相談をするというものをまとめた
非常に面白い本でした
よくある、質問に対する答えがのっているだけなんだが
流石教授というべきなのか、これがウイットに富むということかと
膝を打つような面白い回答が載っていて
楽しく読み終えたのであります

読み終えて、何か残るかといえば
ひとつも残っていないという読み方になったけども、
それぞれのエピソードを覚えておくよりは、
そこにいたる思考ルーチンを覚えておくべきだなと
ある種、ジョークの教科書みたいな読み方もできて
そっちのほうが好みの内容であったように思いました

なんだかんだ、若干の下ネタを交えつつというのが
一番面白かったのでありますが、
イタリアで男性器の長さが年々短くなっているのはどうしてかという質問に、
正直者が増えているということではないかというのが
非常に軽快で、しかもその通りではないかしらと
まぁ、ともかく面白くて仕方なかったのでありました
また、こういう下品なのは覚えていてしまうから
我ながら参ったことであるが仕方ない

ジョークを交えつつ、それでいて
論旨を整理して、正しいと思われる考え方を示す
この論理的思考の見本が本当に見事で、
何か困ったときは、そういう考え方をすれば
少し落ち着いて対処できるのかもなと思わされたのでありました

もともと人間は不合理を行うものだし、
目先の利益に惑わされまくるということが
行動の仕方ない部分として認めているので、
どうしてそうなるのかは、仕方ないとしか言いようが無いが、
こうすれば、少し軽減できると
時折エキセントリックな仕掛けを披露してくれたりするのも
非常に興味深いのでありました

久しぶりに、肩の力を抜いて面白く読めた本であります

【読書】武士道セブンティーン

2017-10-10 21:00:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
武士道セブンティーン  作:誉田 哲也

随分前に、シックスティーンを読んだけども
続編であるこれを読んで、すぐにあのテンションといえばいいか、
不思議な楽しさを思いだした
つまるところ、非常によろしい、あの楽しさのままの続編でありました

ちょっと変わった剣道女子高生の青春物語なわけだけども、
ふんだんに男性目線というか、もうこれは、
男女が入れ替わっている世界観なんじゃないかと
ふと気付かされそうな、男子スポ根めいたストーリーが
非常に小気味よくて楽しい
分かれた親友が、それぞれの地で成長していく
そういう物語のようでもあったけども、
まぁ、確かに成長したけど、その方向性はだいぶ違ったなと
シリアスになりすぎない感じが、
また、非常に読後感よく楽しめたのでありました

今回のひとつのテーマとして、剣道をスポーツととらえるか、武道ととらえるか、
そんな感じの内容も盛り込まれていまして、
このあたりはまったく素養がないので、どっちだか
よくわかりませんなと思ったんだが、
柔道に当てはめてみると、なるほどなとも思わされる内容であります
実際に、テレビで剣道の試合とか見てて、
首を振って面をよけるという仕草に違和感を覚えたこともあるので
そういうものかもなぁとちょっと感じたのであります

剣道がスポーツ化すると、正しい打点というのが評価基準になるので
相手が首を振ってよけてたら、当たらないとなれば
打点に、有効打をどう当てるかといった点取りになって
これはこれで、スポーツとして魅力的なんだが
大切なものがなくなるんじゃないかと
そういうところの葛藤というか、それを自分の剣風として
問いかけていくというのが、なかなか楽しかったのであります
でも、主人公女子高生なんだけどもね
たぶん、こんな風じゃないだろうと感じて、
男だったらすっきりするが、それだとこの面白さもないよなぁと
なかなか考えさせられるのであります
エンタメは難しい

さておき、二人のヒロインの成長が微笑ましく
それぞれが、さほどに肩肘はったわけでもない生き方で
各々もがいているという様が、まさに青春という感じで
微笑ましく読めたので、大変楽しく終えられたと
読後に爽やかさを覚えたのでありました

【読書】本屋稼業

2017-10-09 19:30:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
本屋稼業  作:波多野聖

紀伊国屋書店について書いた小説でした
その成り立ち、一代でなしえた偉業について
昭和のそれこれと二人の創業者について描いていました
ちょっと、時代が前後しすぎて、
よくわからんなという印象になってしまったのだけども、
天才肌の社長と、しっかりものの副社長という
まるでホンダを見るような組み合わせの創業者により
あの大きな本屋が作られたというのが
なかなか楽しく読めたのでありました

実際は、もうちょっと泥臭いというか
嫌な話もあったんだろうなと、ちょっと思わされたのでありますが、
戦前に、作家、本屋、なんだかんだと手を出しては失敗してと
そんな道楽息子が、戦争で何もかもを失い、
それでも、有り余る精力をもてあまして
女に狂ってみたいな感じなんだが、それはそれとしつつ
本を商うということへの執着というか
夢へのアプローチが続き、気付けば、革新的な本屋として
紀伊国屋書店を立ち上げたと
そういうお話でありました

一方で、まったく経営や商売について学も興味もないために
すったもんだで、潰れそうになることも何度かというところ
戦争帰りの官僚肌な副社長を迎え入れて、
その難事を切り抜けていくという筋なわけでありますけども
一番大きな難問が、銀座の一等地を不当に占拠されていて
それをお金で解決したというところ
さらり、小説の内容に即してというか
カラーを大切にして、すらっと描かれていたのでありますが
これは、結構えげつないことがあったんじゃないかなと
ちょっと思わされたりしたんだが、
このシーンにおいて

お金で解決できるんだろ

という感じで、お金の多寡は度外視にして、
金があればなんとかなるなら、どうにかできるという
素晴らしい判断をするというのがステキというか
経営者の鑑のようだなと思わされたところでありました
実際は、どの程度近しいのかさっぱりわかりませんが
なかなか興味深い、なによりも、
人は本を読みたがるものなんだなと
それに感心というか、感動したのでありましたとさ

本屋というか、本というものは滅びないのだろうかと
思ったりするのである

おんな城主 直虎  天正の草履番

2017-10-08 21:11:53 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
無事視聴完了いたしました
とりあえず面白パートがしばらく続きそうだけども
なかなか楽しく見終えたという印象であります

本当に草履番として出世するという話になって、
それによって、後任ができないというジレンマは
なかなか考えさせられるというか、そうか、
そういうこともあるよなぁと、ちょっと目から鱗だったのでありますけども
それもどうなっていくのか楽しみであります
ただ、草履投げるというのはいかがなものかと
ちょっと思わされたんだが、みんな喜んでいたし
それでいいのかしらね

なんだかなし崩しで松下の話も終わってしまったし
ちょっと、急いでいる印象を受けたんだが
それはそれとして、直政のほうはひとつずつ
そのキャラクタを見せつけながら、成長していけば
それでよいかと思っておきつつ、
衝撃でもないが、近藤殿が生きていたのは意外でありまして、
まったく変わらない感じで統治もしているのが
まぁ、それはそれでいいのか悪いのか、ともかく楽しそうであります
あれはあれで、徳川の与力として立派な地位なんだよなきっと

個人的には、今川が楽しそうで仕方ないのが
なんというか、羨ましいと思えてならないのでありまして、
あのシーンだけで、今回よかったなと思わされたのでありました
なんだかんだ、信長に誘われて、嬉しそうにしているという
思慮の浅さというか、なんというか、
あれで長生きするし、風流人として生きていけるんだから
ずるいよなぁ、長益とかに通ずるものを感じる(偏見)

ともあれ、次回はもう長篠の戦になるのか
武田を叩き潰すところになるようで、楽しみにしておくのであります

【読書】路

2017-10-07 09:53:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
路  作:吉田 修一

台湾新幹線開通に向けてのプロジェクト、
それに関わった人や、その周辺の生活といったものを描いた
企業、経済モノではない、人間味あふれる小説でありました
舞台装置として、台湾新幹線があるだけで、
日台の交流といえばいいか、もっというと、
日台という枠組みもあまり関係のない、
つまるところの、男女、あるいは、人生という話が
緩やかな起伏の物語で描かれていて
しんみりでもないが、静かな感動を覚えた作品でありました
読んでよかった

いくつかの、人間関係を少しずつ描きながら、
それぞれが、台湾新幹線に引かれるように重なってきて、
全員が、それぞれの次の道へと進みだすと
そういった群像劇のような印象の小説でありました
日本からの導入にも、相当のすったもんだがあったんだなと
それをうかがわせる内容もあったりして、
当時の関係者の喜びもさることながら、
日欧合作という荒業となった、きわめて難しい開発状況も
少しずつ、じっくりと改善しているといった
現地スタッフの大変さが滲み出てくるようで興味深いところ

そこにかかわりつつ、何かしら、台湾への思いいれがある
あるいは、台湾に馴染んでくる人なんかが出てきたり
逆に、台湾新幹線によって、高雄の田舎が発展しだしたり、
それによって職を得たりといったことも
当然、あったのだろうし、このような風景だったのかもと
思わせるような物語で、なんとも感動的に思えてならないのでありました

開通の頃には、まだまだ、湾生の人も数多くいたと思われて、
その一人が、ずっと帰ることのできなかった台灣へ
この機会に戻るといったドキュメンタリめいたものもあったりして、
これがまた、凄い感動的で、わけもなく泣かされてしまったのであります
想像力がたくましすぎて、別段泣かせる場面じゃないのに、
大いに泣いてしまうのが、自分の弱いところである
でも、相当の年月が過ぎて、今やっとという
その感激は、ひとしおであろうと、やっぱり思ってしまうのだなぁ

この人も、人生の終末に思うところが昇華されたかのようで
素晴らしいなぁと、羨ましいとは違うけども
本当によかったなんて、思わされるところに落ち着いたり
で、読後感よろしく、感動していたのでありました

このほかにも、ゆったりと関係が進んだり戻ったりする男女があったり、
綺麗な別れが描かれていたりと、ともかく、大きな事件ではないけども
ひとつひとつが、人生の岐路だと思われるシーンに思えて
自分もこういうのの積み重ねに生きてるだろうかと
考えさせられたりしたのでありました

ともかく、よかった、なんだか、ただただ感動したのである
台湾というだけで、贔屓にしすぎている感は否めないけど、いいのだ

【ドラマ】ひよっこ

2017-10-06 21:04:24 | ドラマ映画テレビ感想
連続テレビ小説「ひよっこ」
もうすっかり、この朝ドラを欠かせなくなった身分ですので
当然のように見終えたのであります
先日最終回を迎えて、なかなか楽しかった
これわという物凄い盛り上がりはなかったのに
全体的にとても楽しめたと、そういう気持ちで見終えたのでありました

見所がどこだったか、
考えてみると思い出せないくらいなんだけども、
ななろうか、全体的に本当にほんわかしているというか、
暗くならない、さほどでないといっては失礼なんだが
いや、実際は結構あれこれ事件が起きていたんだけども
身近とも違う、大きな蠢きみたいなのはないのに
積み重なっていってというのが
ぐっとくるというか、あまり肩肘はらずに見られたので
朝に最適と、そう思えたのかもしれないのであります
特に最近、仕事で疲れているので癒されるといっても
過言ではなかった
たぬき顔にしか見えなかったのに、
たぬき押しになった後半から、メイク変えたのか女優力なのか、
有村さんが凄い可愛いと思えてしまったので、
なんだろう、やられていたのだろうと思い返すのでありました
イノッチじゃなくても、あのベタなカメラ目線での告白は
なんか、ぐっとくるものがあったと
感じたのであります、ただ俺がおっさんになっただけのようにも思う

そんなわけで、全体的にラブコメといっていいのか、
そういうシーンが、しょーもないのに面白いと
ずっと続いていくのがステキでステキで、
そうかと思うと、宗男おじさんがインパール帰りだったりとか
これが、作中もっとも衝撃的だったと個人的に思うんだが
戦後、あの時代だからこそある、戦中世代と同居というか
同じくして生きている感覚が、なんとも
魅力的に写ったのであります、あの時代に生きたいというのではなく、
そういうものがあったと、このドラマがそれを描いているというのが
凄いと思った、そういう意味で、魅力的だと感じたのだ

と、えらい言い訳くさいような、よくわからない感想文でありますが、
自分の両親の世代の話だよなと思えば、自然、それを見ている父母と
さりげなくこの話題ができたりして、
実際はどうだったか、あんな田舎でもなかったし、
東京の都会感もなかったという話なんか聞いたりして
なかなか楽しめた、あれこれ家族の会話を促してくれた
そういう物語だったんじゃないかと思ったんだが
そもそもテレビ見るのが、私くらいの世代以上になっていると思うと
これもまた、隔絶を感じるのでありますが

ドラマはとても面白かったと思うのであります
本当に、何もないのだけども、いいドラマだった
そういう気持ちになれる物語だった

【ドラマ】土曜時代ドラマ 悦っちゃん

2017-10-05 20:20:34 | ドラマ映画テレビ感想
感想書くほど見入ったかといわれると
さほどではなかったのでありますが、
なんか調べてみると、随分と有名な長編小説だそうで、
過去に何度か映像化されているそれだった模様
まったくそうだとは思わなかったんだが、
言われてみれば、どことなし、夫婦善哉みたいな雰囲気よなと
思ったりもして、昭和の小説風景を
見事に映像化していたといえば、その通りであると
納得の一作でありました

特段に、これが面白かった、よかった
そういう感じではなかったんだが、
全体的にふわっとしつつ、てんやわんやして
昭和っぽい人情があって、しょーもないといえばしょーもない
色恋があってという物語で
肩の力を抜いて、ぼやっと見て、なんとなし
楽しい気分に浸れたとそういう気持ちで見終わった次第であります

演技が全体的にわざとらしいというのが
癖になる感じでありまして、個人的には西村雅彦さんの
昭和の親父っぷりが見事というか、そうそうこういう感じの人
昔なんかのドラマで見たことあると、
あれが、当時のスタンダートだったんじゃねぇかと
錯覚させられるほどの「親父」っぷりに
感嘆だったのでありました、面白かった、もうあれは理屈じゃないな
そういう現象だとしかいい得ないような見事さでありました

内容も、昭和ならではと言うとなんでもそれで片付いてしまいそうだが、
縁組や、家と家とか、人間模様なんかの濃厚さというか
現代では考えづらいけども、聞いたことがあるという関係性が
さらっと描かれていて凄い面白かったのでありました
だいたい、良く考えてみるとああいう狭い部屋で一家揃って寝てたんだよなぁと
思ったりもするわけである、
あと居候みたいなのがいたりとか、そういうお話もなぁ

自分の親世代ですら、あれはないというくらいの昔でありながらも
なんかそうであったと納得させられそうな感じが
朝ドラとは違う意味でしっくりときて面白かったのでありました

物語としてはめでたしめでたしながら、個人的に満足なのは、
ご令嬢と作曲家が最終的にくっついたというのが
もう、ご都合きわまれる感じながらも嫌いじゃないというか
大好きな展開で、あれだけでこの物語よかったというか
丸く収まってたんじゃねぇかと思わされるようなそれこれで
新しいお母さんが、そもそも嫁ぐ先以外はみんな幸せになって
よかったねなんて、思ったのでありました

あまり難しく考えてはいけないのであろうと
そういうことにしておく

【読書】岩窟姫

2017-10-04 22:00:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
岩窟姫  作:近藤 史恵

面白い小説だった
本歌である岩窟王を知らないので、どれくらいオマージュされてるのか
それはまったくわからないのでありますけども、
ある種の復讐劇が描かれていて、わくわくするというか
ミステリを楽しみながら、生き方について考えさせられる
いい小説だったように思うのであります
いくつか、読み飛ばしたのか、回収されなかったフラグが
あるようにも思うんだが、まぁそれはそれ
芸能界の裏というでもないが、暗い部分を描いた
人間臭い小説でありました

序盤は、主人公が苦難を過ごすという内容ながら
その苦難の根幹に触れていくにつれて、
導かれるように、ある暗闇に近づいていくと
まぁ、そういうあらすじで十分でないかと
そういう物語でありまして、
あれこれ、ここがよかった、あれがどうだと
書いてしまうと、とたんにネタバレになってしまいそうで
おいそれと、感想書けない感じなのであります

とはいえ、その拙い推理と行動が
ほどよいというか、手が届く感じがして、
少しずつ近づいていくこと、そして、唐突に
自分以外の力によって進捗するという恐怖みたいなのが
とても楽しく読めて、次はどうなってしまう、
どうするつもりなんだと、わくわくして
あっという間に読み終えてしまったのでありました

納得とはいわないものの大団円で終わるし、
悪いやつは報いを受け、そうでないものは少しだけ気が晴れると
そんな按配なんだけども、いいところでオチたように思うし
ひとつの目的が済み、次へという気持ちになる
そういう最後がステキだと感じたのでありました

心に凄く残ったというのではないけども
ミステリ小説を気持ちよく楽しめたと
そういう感想を残しておくのである

【読書】銀座ミツバチ奮闘記

2017-10-03 21:44:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
銀座ミツバチ奮闘記  著:高安 和夫

銀座ミツバチのもう一冊を読みました
こちらは、より広範な活動を記した一冊で
2011年くらいまでの内容を包含していて、
ミツバチ生産だけでなく、地域をつなぐ活動を活性化していた
その数々を紹介している内容であります
そう、もう養蜂の本と関係ない(言いすぎ)
もっとも、こういうアプローチから農業を見直すという
非常に興味深い試みを続けておられて
これが、地域活性を産むことになっているそうで
凄いなと、プロジェクトというものについて
感動というべきか、感心させられたのでありました

ファームエイドという活動の根幹を表すものがありまして、
農業や地域を応援するキャラバンのようなもので
農産物を通して、その地域の活性をはかると
まぁ、そういったものなんだそうで、
色々イベントとか催して、そこにその地域特産物等々を売り出すと
よくある催事のような気もするが、
これを銀座と名づけて大々的にやる、そしてその銀座は
ミツバチの銀座だというのが旗印になったと
そういうお話でありました

この活動が、広範囲に広がっていて、新潟、福島、ロシア、タイなどなど
日本だけでなく海外まで活動、ネットワークを広げて
様々な交流や、協業を行っているという
実に壮大なお話なのであります、プロジェクトというのは
小さくまとまるのではなく、こういう大きさになっていく
この意思というか、強さがないと成功しないんだろうなと
思わされたりしたわけでありました

ミツバチを飼うことが根幹にある組織であるため、
減農薬についての理解や、その啓蒙活動についても
押し付けがましい反対を行うそれこれではなく、
実際そっちのほうがいいよねと思われるような内容で
ゆったりではないが、説得するようにアプローチしていく
この行動規範ともいうべきものがステキであるなと
感じ入ったりした次第であります

循環する農業の可能性を現実に落とし込んで
どうにかできていけないかと考える
それを目的、目標として、高価値のものを売るという戦略も
ひとつあるのは間違いないが、それは希少で難しいニッチで、
そうではないもっと大きく、全体で変わることができないか
そんな取り組みに現在とりかかっていると
そういうお話なのでありました
全国にその名が知れ渡り、様々な地域とも交流を深めているようで
そのうち、近所でこのプロジェクトに関わることもできそうじゃないかしらと
思わされるほどなのでありましたが、
ともかく、農業を主体とした、社会活動を紹介している
そういうものとしての、銀座ミツバチがわかる本でありました

ちょっと事例紹介ばかりなので、読むのにくたびれてしまうのでありますが
理念と進捗は凄いなと素直に感心感激なのでありました

【読書】チェーン・ピープル

2017-10-02 21:13:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
チェーン・ピープル  作:三崎 亜記

なんとも後味の悪い小説でありました
面白いかといわれると、興味深い内容なんだけども
どうにも、説教ではないが、何か重苦しい高説めいた印象を受けて
鼻白んでしまうと、いうほどでもないんだが、
この、いかんともし難いものを見事に描いていて
この感想を抱かされた時点で、
この小説は凄い物語だったんだろうかなと
考えさせられたのでありました

テーマは一貫していて、でも、一言では言い表せないことで、
虚像とか、二面性とか、うわさとか、真実とか
そういうものに翻弄される、その様子がルポの体裁で語られて
なんともいえない気持ちにさせられたのでありました
実際に、こういうことはあるよなぁと
虚像について、それを作り出すものの正体について
考えるきっかけになる物語だったわけでありまして
やっぱり、説教臭いのだろうかな、
どういえばいいんだろうか

嘘をついているというのとは違うんだが、
本当という主体とは別の事象について
それがどう生み出されるか、虚像や妄想みたいなものが
本当であったかのように言いつくろうことだとかが、
よく考えるとありえないと思える出来事で綴られて
でも、読んでいるうちは、その嘘に気付かないというか
そういうこともあるかなぁと思わされるような
これもまた、テーマと同じ事象なんだと
なんだか、やっぱり難しく考えさせられる内容だったのでありました

タイトル作のチェーン・ピープルというのが、
チェーン店の人間版というもので、
ある架空の人物像を全員で共有し、それを演じるという
実に不思議なんだけども、ちょっと考えてみると
ビジネス書で出てくるペルソナっぽいそれだよなとか
思ったりなんだったりしたんだが、
ありそうな、でもありえないお話を読んで
煩悶でもないが、なかなか興味深く読み進めた
そういう読書になったのでした

おんな城主 直虎  虎松の野望

2017-10-01 21:02:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
視聴完了であります
とうとう、後半の鍵を握る虎松が大きくなって出てきました
この月日がナレーションで進む感じと、
新しい世代が出てくる感じが、やっぱり朝ドラっぽいよなと
当初から感じている何かを揺さぶられるようであります
いや、悪いことじゃないんだけども
朝ドラっぽいよなぁと思うと、大河っぽくないなぁなんて
勝手なことを感じてしまうわけで

と、そんなことを思っていましたが、
とりあえず、ぞうりとりから出世するという話になって、
この展開も、ある種序盤の踏襲、直虎の四苦八苦っぷりと
似たところがあるなと、たぶんそれは狙ってやってんだろうと
そう思ったりするんだが、この後半で、また
一休さんみたいな展開は、ちょっとやだなと思ってしまったのである
先週くらいまでの、大河っぽさというのを
とっとと二週くらいで取り戻してほしいんだが
とりあえず、どうやって成り上がっていくかは
見守っていきたいのであります

信康はまだ生きているようなので、
そこがどうなるか、そもそも松下の家ってどうなってしまうんだろうかと
枝葉が凄い気になってしまうところなんだけども
松下の人も、何気にたくさん出るようになったなと
役者さんの名前は知らないけども
知っているというそんな感じで見ているのであります
ごちそうさんで、詐欺師やってた人だよな
ちょこちょこ見るんだが、どの劇団の人だろうか

さておいて、中身としては虎松がどうしても井伊を復帰させたい
そして、あらぶる心と、誰かから引き継いだ粘り強さと、
何気に賢いというところが丁寧に紹介されて
これを使って、今後どうなっていくかが
楽しみでありますなとそういうお話なのでありまして
特につっこみどころでもないが、
何という話もないまま、でも、六左の扱いが
旧来のままであるというのがステキでありまして
本当に、これまで主役級に扱われてきた
様々人物たちの集大成となっているんだなと
そのあたりは、割と楽しみな見せ方だとわくわくしたのでありました

ともあれ、一発目なのでこれからじっと見ていくにして
まずは、楽しみが増えていると思うのであります