カフネ 作:阿部暁子
ミステリかと思う出だしだったけど、
終わってみると、人の絆を描いたヒューマンドラマだった
「カフネ」というポルトガル語の日本語には存在しない言葉を冠に、
そういう職場の話しでもあったけど、
その意味であるところの「愛しい人の髪をなでる行為」というものを描いた小説だった
感動作だわ
年の離れた弟が、不審死した
実際はおかしなところなど何もないのだが、
あまりにも突然すぎたこと、
そして、なぜか遺言書が用意されていたこと
もしかしたら自殺かもしれないなどと不安に思いつつ、
遺言書にあった、弟の彼女のもとを訪れるというところから始まって
まぁ、なかなかここから、姉(40代)と弟の元カノ(30代)、女性二人がぶつかり合いながら
だんだんとその真相ともいうべきものに近づいていく
そういうお話なのだが、その途中で、様々な身近な困難のようなものもあり、
愛すること、家族であること、将来のことなどなどで、
様々な思いと傷が明らかになって、お互いの真相にも触れていく
日常を描いているから、身近なようでもあるが、
起きている事態は特殊なもので、だけど、そこで明らかになる人情ともいうべきものが
「カフネ」なのかもしれないと思いながら読んでいた
捉えられないものや感情を描くのが文章、小説のだいご味だと思うのだけど
日本語にはないが、多国語に存在するそれを描くというのが
実に素晴らしいことだなと感動したのでありました
良い話しだったとまとめられてしまう内容なのだけど、
じゃぁ何がどう良かったかというと、うまく言い表せない
こういうのは名作だなと改めて感じたのだけども、
軽妙な女性同士の会話とか、キャラクタの立ち方が、コメディ要素もしっかり含んでいて
重い話しだけど面白く読めるのがよかった
多様性を描いたそれであるのだけど、誰にでもありそうな、
あるいは、みんなが違うという意味の多様性に近づく内容だったと思う
ミステリかと思う出だしだったけど、
終わってみると、人の絆を描いたヒューマンドラマだった
「カフネ」というポルトガル語の日本語には存在しない言葉を冠に、
そういう職場の話しでもあったけど、
その意味であるところの「愛しい人の髪をなでる行為」というものを描いた小説だった
感動作だわ
年の離れた弟が、不審死した
実際はおかしなところなど何もないのだが、
あまりにも突然すぎたこと、
そして、なぜか遺言書が用意されていたこと
もしかしたら自殺かもしれないなどと不安に思いつつ、
遺言書にあった、弟の彼女のもとを訪れるというところから始まって
まぁ、なかなかここから、姉(40代)と弟の元カノ(30代)、女性二人がぶつかり合いながら
だんだんとその真相ともいうべきものに近づいていく
そういうお話なのだが、その途中で、様々な身近な困難のようなものもあり、
愛すること、家族であること、将来のことなどなどで、
様々な思いと傷が明らかになって、お互いの真相にも触れていく
日常を描いているから、身近なようでもあるが、
起きている事態は特殊なもので、だけど、そこで明らかになる人情ともいうべきものが
「カフネ」なのかもしれないと思いながら読んでいた
捉えられないものや感情を描くのが文章、小説のだいご味だと思うのだけど
日本語にはないが、多国語に存在するそれを描くというのが
実に素晴らしいことだなと感動したのでありました
良い話しだったとまとめられてしまう内容なのだけど、
じゃぁ何がどう良かったかというと、うまく言い表せない
こういうのは名作だなと改めて感じたのだけども、
軽妙な女性同士の会話とか、キャラクタの立ち方が、コメディ要素もしっかり含んでいて
重い話しだけど面白く読めるのがよかった
多様性を描いたそれであるのだけど、誰にでもありそうな、
あるいは、みんなが違うという意味の多様性に近づく内容だったと思う
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