CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】小説 創業社長死す

2023-04-03 20:53:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説 創業社長死す  作:高杉良

経済小説と思って読んだんだけど、どうも勝手が違ったようで
昭和から平成にかけて、一代で会社を興した社長が
妾と本妻の間でうろうろすることがメインで展開する
ある意味、この時代を象徴する社長の姿なのか、
今もって、こういう社長が存在するかわからないけども
不思議な読み応えの小説でした

大半が会話劇なんだが、どうも人物がつかみにくくて、
誰のセリフで、どういう人がどんな気持ちでしゃべってるのか
このあたりが、しっかりつかめないというか、
連綿と続いて行く感じで、派閥の輪郭みたいなのが見えると
もうちょっと楽しめたのかもと思ったりしてしまったのである
誰が味方で敵で、どれが正しいとか、そうではないとか
そういうレベルの話でもなかった気がするから
なんとも感想を抱きづらいところなんだが
ぶっちゃけ、あんまりおもしろくなかったのである

ただ、モーレツといって差し支えないほど働いてきたワンマン社長が
突然死した後、妾と本妻の間をちゃんとしてなかったために、
会社自体が路頭に迷うというか、ぐだぐだになっていくというのが
ある意味リアルなのかもしれないなと思わされたのであります
とはいえ、どうも人物への感情移入がしづらいキャラばっかりで、
なんとも閉口したというか、こういうジジイいるよなという感じで読んでしまって
どうにも楽しめなかったのである
社内政治の闘争劇にしては、なんというか、規模が小さいというか
盛り上がりに欠けるなと思ったりしたんだが
実話をベースにしてそうな風もあるので、実際こんなもんなのかしらと
考えたりしたのであった


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