CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

光る君へ  月の下で

2024-08-18 20:43:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
まるで物語のはじめのような、そんな印象の一回で
これまでとずいぶん雰囲気の違う回だったと思うのである
これが第一回だったら、ちょっと新しすぎてダメだなとか思ってしまったような
ここまで積み重ねた物語からの、このはじまりというのが
凄い印象的で面白かったと思うのである

大半が、源氏物語への一歩に費やされたわけで、
その間、左大臣が通い詰めるというのはどうなんだと
暇なのか、なんて思わされるまひろサイドからの見え方だけだったが、
序盤にあった通り、あれこれ内裏の方もあり、かつ、道長が帰れないほど働いていてと
このあたりは、ミスリードを誘っているというか、
土御門でもなく、本宅でもなくというところの第三の場所として、まひろに通っていたと
そう思われそうな感じにしているのは、わざとなんだろうか
割と真面目に通ったし、ちゃんと仕事をさせるためだったのもわかるのだが
なかなか不思議な物語になっていたというか
わざと、まひろ側からの、物語っぽいつくりになってたのかとか
難しいことを考えたのであった
それにつけても、娘を抱える道長を見る、はらはらした感じが
まひろと、いとのまなざしが、なんというか、実によかったなと
知らぬは男ばかりなりといった感じがわざとらしく面白かった
そこまで含めても、通い詰めたという事実が、色々と重いな

相変わらず暗いままの、中宮様だったけども、
ひょうたんへの顔写生が見事すぎて、あれは誰を書いたのかしらないが
今まででてきた中で、一番出来が良かったなと
隠れた才能的なものを勝手に感じてしまったんだが、
あれはなんかの伏線になるんだろうか(ならないだろう)

ちょっとイメージ映像が多すぎてというか、
いよいよ、物語が湧き出てきたシーンとか、そこに至るまでの機微とかもあわせて、
完全に売れっ子作家になるデビュー時のそれみたいな描写が
滑稽といっていいのだろう、象徴につぐ象徴演出で面白かった
あのあたりは、もしかしたら、脚本家先生の実体験も混ざっているというか
そういう感じなのか、様々を含めたメタというやつだったのか
なんか、とても浮いているという感じが
むしろ面白くてよかったなと思うばかりでありました

とりあえず、いつから紫式部と名乗るのか、
名乗らないのかもわからないが、源氏物語がどのように連載されていくのか
新しい世界が面白そうと思いつつも、
月を見ながらの告白ともとれるそれが、これまた
あまりにも少女漫画で、とてもよかったなと満足したのである