CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

京都国立博物館  海北友松展

2017-05-04 22:18:11 | 陶磁器を探す旅と名物
物凄い久しぶりに京都国立博物館へ行ってきました
リニューアルしてから初だったので、
いったい何年ぶりだという感じであります
知り合いのすすめで、まったく予備知識なく見てきたのでありますが
とても素晴らしいというか、京都の寺社は、やっぱりあれこれ持ってるなと
改めて思い知らされた品が勢ぞろいだったと思うのであります

海北友松(かいほうゆうしょう)
桃山時代に、狩野永徳、長谷川等伯に並び尊ばれる絵師だそうで、
正直さっぱり知らなかったんですが、
建仁寺に、龍を書いたといえば、ああ、あの龍かと
思い起こされるそれこれの作者でありました
復元された天井絵のほうではなく、
今回は、建仁寺からちゃんと秘蔵の掛け軸として、
本物の龍が来ていて、凄まじい迫力だったので
それをまずメモっておくのでありました

一番の見所は、前述の通り、建仁寺の雲龍図であろうと思うのですが、
それ以外にも、様々な巨大絵を描いていまして、
いずれもお寺に奉納されていて、まずもって、見ることが叶わない名品ばかりであります
龍にまつわるシリーズが何点かありましたけども、
現在の建仁寺でさらっと見られる、コピーの襖絵の数々の元絵が
この人の作品だったようで、
ああ、見たことあるなと思うようなのが何点も出てきて
興味深いところでありました

もうひとつ、これはと思わされたのが猿図でありまして、
たしか、こんな感じの猿の絵って、南禅寺に長谷川等伯の筆でなかったかしらと
思わされるような猿の、大きな絵だったわけでありますが、
これが、よりコミカルというか、この作者は
全体的に動物がコミカルで、マンガというか戯画チックなところが
見所だと感じたのであります
平たくいうと、そんなに上手いとか思うようなそれとは
ちょっと路線が違うと感じたのであります

植物の絵も、ある種定型化しているようで、
今回展示はどれも似た構図で、決まっているようにも見えて
非常に興味深いところでありました
今回新たに発掘された新作というのも展示されていて、
追っかけている人には垂涎のそれだったのでありましょうけども、
私のような素人には、その妙がわかるはずもなく、
一点だけ展示されていた、ゆかりの品で、瀬戸肩衝の茶入が
非常に魅力的でよかったと思うのであります

秋には、国宝展をやるんだそうで
また見に行かないといけないねと思ったりしつつ
久しぶりに堪能したのでありましたとさ