CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】3月のライオン 後編

2017-05-06 19:25:58 | ドラマ映画テレビ感想
先日の前編に続いて、後編も見てきました
予告では、暗い話ばっかりになるじゃないかと
不安で不安で仕方なかったのでありますけど
見終わってみると、凄く綺麗にまとまっていて
ちょっと驚いたというか、感動感激してしまったのであります
いい映画だったと思うのだ

零くんの成長と挫折が、とてつもなく丁寧に描かれていて
後藤との対決やら、様々に起こる事件が
すべて綺麗に詰み筋に入ったように片付いていって
なんというか、ちょっとしたカタルシスがあったというか
完結してないマンガなのに、よくこんなに綺麗にまとまったなと
拍手喝采の気分なのであります

詳細はネタバレに抵触しそうなので割愛しますけども
相変わらずどの役者さんも気合が入ってて素敵でステキで、
ちょっと驚きだったのが、あのクズ親父が
まさか、伊勢谷が演じていると最初気付かなくてびっくり
絶妙な胡散臭さが出てて、いい当てっぷりだと
珍しい役どころをこなしている姿に感動したのであります
もっとかっこよくない役をどんどんやってほしいんだがなぁ

いじめ、父親、香田家と、
それぞれの問題が同時進行的にやってきて、
最後は大団円という感じでおさまっていくのでありますが、
その都度、それぞれで零くんの奮闘があったり成長があったり
挫折も、なんもかんも全部一気に経験していくようで
なんとも面白い物語だったと思うのであります
前編は正直ちょっとダレるななんて思ってたんだが
後編はまったく息をつく暇がないというでもないが、
じっと見入ってしまったのでありました

ちょっと身構えていたいじめのシーンは、
やっぱり悲惨というか、やだなぁと思ってみていたんだけども
そこの描き方と消化の仕方が、凄い綺麗というか、
原作のあの感じではなく、さりとて陰惨さは残しつつと
絶妙なさじ加減で見せてくれまして、
まぁ、その反動でもないんだけど、物語上仕方ないとはいえ、
マンガだとわりとすきっとしてた、父親関係が悪手にはまるという感じで
やっぱり原作知らないで見てるほうが楽しめる映画だったのかなと
ちょっと思ったりしたわけでありますけども
香子や、歩の扱いなんかがさらりと、でもきっちり回収されていって
満足だったのであります

マンガではまだ描かれていない何かが、この映画では描かれてしまったと思うわけで、
固唾を呑んだというか、なるほどなというおとしどころを見たように感じたのですが
主演の神木くんはじめ、暑苦しい男や人生論がうまく見せられて
大満足だったと、記しておきたい一作でありました

何気に島田兄貴のところのサボテンが、よりグレードアップしてたように見えて
あれはあれで素晴らしいなと、小道具に目を奪われたりしたのであります
そういや、ひなちゃん家にファミコンとディスクシステムが置いてあったように見えたんだが
あれはなんだったんだろうか、妙に気になるのだけども
瑣末なことはさておき、よいマンガ原作映画だったと想いました