CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】聖の青春

2016-12-01 20:51:09 | ドラマ映画テレビ感想
先日見てまいりました
昨今の将棋ブーム(個人的な)に煽られまして
原作未読なんだが、なんせ面白いと聞きかじり
松山ケンイチの熱演も久しぶりに見たいしなぁと
足を運んだ次第であります
以前にも映像化されていたそうなんですが
そっちはさっぱり知らないので
今回のとどうなのか、そもそも原作どおりなのか
それすらもわからないけども
なかなか興味深い一作だったと思うのであります

実話に基づいたお話で、
病気に倒れた天才棋士の生涯だったわけで
敵役というか、ライバルに羽生先生を置いて
1990年頃の将棋界隈を描いた作品でありました

当時の状況というか、リアルタイムで
まさにその時を知っている人は
もっと違う感想を抱いたのかもしれないと思わされるところで
正直、人を選ぶ作品だったと感じたところ
将棋に興味がないと意味不明じゃなかろうか

メインは王将戦だったかの
羽生さんとの戦いで、見事勝利をおさめて
二人で飲みに出るなんて
絶対そんなことしないだろうと思うんだが
それはそれとして、二人が心を通わせたという部分に
感動というか、熱量を感じたのであります
終始、先崎九段がモデルと思われる人物が
面白おかしいというか、好きだなぁと見ていたんだけども
このあたりは、やっぱり当時の情勢を知っていると
より面白く見られたのかもしれないと
感じたのでありました

結構な時間経過があるんだけども、
それが、えらいばさばさと進んでいく
テンポがいいというか、はしょりすぎじゃないかと
不安になるような展開もあって、
ちょっと病気に悩むくだりが、
自業自得によってという感じで
病気がどうしたというよりは、
天才が生きていたというのが主眼なんだと
終わり間際に気付いたくらいだったので
もうひとつ、しっかり楽しめなかったのが残念でありました

役者さんはみんないい演技でありまして
ドラマとして面白かったと思うんだが
もうひとつ突き抜けた楽しさみたいなのは感じられず
よかったという感想なものの
もやっとしているような次第なのでありました

一戦終わったあとに、唐突に感想戦が始まるシーンが
随所に出てきたんだけども、
NHK杯を見ている身分としては、
あんな大きな声で話さないよなぁなんて
ちょっと笑ってしまったんだが
説明台詞にも苦労が見て取れて
なかなか作るのが大変だったろうとしのばれたのであります

渋い、いい役者が多くて
特にリリーフランキーの仕事が抜群だったと
添えておきたいと思います