祭りの後に

明日の午後、会社のクライアントが希望している中古物件を一緒に見学する。

クライアントは８０歳近くの善良な老人であるため、あっせん業者のペースに振り回される恐れがある。

そこで、私も助太刀として現場立ち合いすることを決意した。

クライアントから貴重な財産を会社に提供してもらうという、見返りを期待した現場立会であるから、もちろん仕事の延長ではある。

しかし、クライアントに特定の不動産情報を紹介することは、会社の立場上ご法度であり、宅建業法違反となる恐れすらある。

最悪の場合、会社にも迷惑をかけてしまいかねない。

そのため、明日午後休暇を取得し、一私人、クライアントのご近所さんという立場で、中古物件の現地説明に立会することとしたものである。

もちろん、職場の誰にも話していない。


今日は地方祭。職場の窓からも絶えずみこし音頭が流れ続けている。
祭りにかこつけて、我が課では半分近くの職員が１日の休暇を取得しているため、部屋全体がガランとしている。


なんだか・・・・・・