日赤病院で胃カメラ再検査。
2ケ月近くの投薬治療の結果、潰瘍は良くなったため、今後通院も薬も不要であるとのこと。
ひとまず安心。
しかし、通院を通じて、「死」を彼岸のことと考えられなくなってしまった。
廊下での待合時間に、土色の顔をした無表情の老人を乗せた寝台が、看護士や身内とともに、猛スピードで目の前を通過していく。
中央処置室で検査の効果測定をしていると、交通事故にあった急患が隣のベッドにドヤドヤと運び込まれ、うめき声を出しているだけのその人に(具体的な描写はあまりに生々しくなるので差し控える)、「自分の名前は言えますか?」「今日は何月何日ですか」と救命士が胴間声で何度も尋ねる。
職場や家庭に平凡な日常があるとともに、病院には病院の日常がある。
2ケ月近くの投薬治療の結果、潰瘍は良くなったため、今後通院も薬も不要であるとのこと。
ひとまず安心。
しかし、通院を通じて、「死」を彼岸のことと考えられなくなってしまった。
廊下での待合時間に、土色の顔をした無表情の老人を乗せた寝台が、看護士や身内とともに、猛スピードで目の前を通過していく。
中央処置室で検査の効果測定をしていると、交通事故にあった急患が隣のベッドにドヤドヤと運び込まれ、うめき声を出しているだけのその人に(具体的な描写はあまりに生々しくなるので差し控える)、「自分の名前は言えますか?」「今日は何月何日ですか」と救命士が胴間声で何度も尋ねる。
職場や家庭に平凡な日常があるとともに、病院には病院の日常がある。