映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」

2015年04月18日 | 日記

   

     「恋の門」(2004)以来、10年ぶりに松尾スズキ監督と松田龍平がタッグを組み、
     いがらしみきお原作の人気コミック「かむろば村へ」を実写映画化したもので、
     タイトルの「ジヌ」は、東北地方の方言で「銭」(お金)の意味です。

     銀行員なのにお金アレルギーになり、銀行を辞めるハメになった高見武晴(松
     田龍平)は、お金を1円も使わずに生活しようと決心、東北の寒村「かむろば村」
     にやってきます。

     そこで彼は、隠された過去を持つ世話好きな村長・与三郎(阿部サダヲ)とその
     美人妻(松たか子)、自ら神様を名乗る老人(西田敏行)など、曲者揃いの村人た
     ちと出会って慣れ親しんで行き、彼女(二階堂ふみ)も出来ますが、ある日、与三
     郎の過去を知るというヤクザ(松尾スズキ)が現れて村は大騒ぎとなり・・・。

     ユニークな作品を撮ろうとした気持ちは判りますので、あまり辛口な感想は書き
     たくないのですが、それにしてもあまりにも出来が良くありません。
     これだけのキャストを揃えているにも関わらず、それを生かしきれずにいるし、脚
     本・演出が最低で、しかも一人よがりですから面白味に欠ける作品になってしま
     いました。お金を燃やすラストなど、何を考えているのか判りません。
     いくら素晴らしい配役でも脚本・監督が駄目だと、いい作品が出来る筈がないの
     見本みたいな映画です。




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映画 「マッド・ガンズ」

2015年04月17日 | 日記

   

     「X-MEN:フューチャー&パスト」のニコラス・ホルト、「マレフィセント」のエル・フ
     ァニング、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のコディ・スミット=マクフィーという
     ハリウッド注目の若手3人が共演した近未来サバイバルアクションです。

     物語は想像を絶した旱魃の影響で、水をめぐる争いが絶えない近未来が舞台
     です。
     荒野の一軒家でメアリー(エル・ファニング)とジェローム(コディ・スミット=マクフ
     ィー)という2人の子の父親アーネスト(マイケル・シャノン)は、いつか水源を探し
     当てて豊穣な土地をよみがえらせようと夢見ていましたが、志半ばで謎の死を
     遂げてしまいます。

     メアリーは隣家の青年フレム(ニコラス・ホルト)と結婚しますが、フレムはいつか
     農場を復活させるというアーネストの遺志を継ぐような素振りを見せているもの
     の、胸の内には恐るべき野心を隠していることに彼女が気付きます・・・。監督は、
     「恋愛上手になるために」などのジェイク・パルトロー。

     肝心な筋立てそのものには新味が薄いのですが、水が無くなった地球という特
     別な環境の設定と、場面場面の演出と共に中々面白いです。
     映像がいいし、食器洗いを砂でやったり、牛のロボットが出てくるなどアイデァも
     買います。
     インディペンデント作品でなければお目にかかれない特異作品で、一見の価値
     ありです。



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楽しかった旅の一コマ (66) ニューヨークの五番街

2015年04月16日 | 日記

 

  
                        
  
                              ↑ビルの向こうの森がセントラルパーク


     今月に入ってタイムズスクエアを書いたばかりですが、私の好きなニューヨー
     クですから、続いて「五番街」をアップします。

     ニューヨークはアメリカ映画の多くに登場する街です。都会的で洗練されたド
     ラマにピッタリのこの街は、特に映画のロケ撮影に協力的で、ある程度のお
     金を払えば、市が積極的にロケの応援をしてくれるのだそうです。
     映画のロケとして絵になるマンハッタンでの撮影は星の数ほどありますが、
     その中でなんと言っても一番は「ティファニーで朝食を」でしょう。主題歌ムー
     ン・リバーも大ヒットしましたね。
     オードリー・ヘップバーン扮する主人公が憧れる宝石店ティファニーは、現在
     でも五番街で威光を放っていて、まさしく五番街の象徴です。

     
      ↑左手前のビルがルイビトン、道路を越えて奥がティファニー
   
                 ↑映画でお馴染みのティファニー店
             

     そもそも五番街には世界の一流ブランド店がずらりと勢揃いしていて、特に59
     丁目から49丁目に集中。華やかなウインドウ・ディスプレーを見るだけでも心
     が弾みますが、ほかにも個性的なデパートや、常に話題をふりまくレストラン
     などが目白押しなのです。

     前回も書きましたが、思っていたより治安がいいのが嬉しいことで、私はいつ
     も一人歩きです。しかも道路が碁盤の目のようになっていて判りやすく、しか
     も各交差点には通り名が、そして各建物には番地が表示されているので、私
     は一度も迷子になったことはありません。南北に走るアベニュー(街)は東から
     一番街、二番街~で、東西に走るのはストリート(丁目)で南から42丁目、43丁
     目~といった具合に数字が増えます。簡単でしょう・・・。因みに「五番街のマリ
     ーへ」は私の持ち歌です。

           

  

  

  

  

           

           

  

  

  

  

   

            
               ↑五番街のど真ん中にある教会
      

 

 

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映画 「君が生きた証」

2015年04月15日 | 日記

   

     「ファーゴ」(1996)などの名優ウィリアム・H・メイシーが初めて監督を務めた作品
     で、死んだ息子が残した楽曲を歌い継ぐ父親と、その歌に魅了されたミュージシ
     ャン志望の青年が、音楽を通じて再生し成長していく姿を描いたドラマです。

     やり手の広告宣伝マンだったサム(ビリー・クラダップ)は、大学生の息子ジョシュ
     を学内銃乱射事件で亡くしてしまいます。
     会社を辞め、荒んだ生活を送っていたサムは、別れた妻から音楽好きだった息
     子が残したという歌の歌詞とデモテープを受け取ります。

     その曲を聴き、父親なのに息子のことを何一つ知らなかったことに気付いたサム
     は、息子の遺品でもあるギターを手に、場末のライブバーでステージに飛び入り
     参加します。
     そんなサムの演奏を聴き、感銘を受けたロック青年のクエンティン(アントン・イェ
     ルチン)はサムを説得し、歳の差バンドを結成することに・・・。

     息子を亡くした父の悲しみが尋常でないのが見ていて不思議だったのですが、
     それが段々と判ってくるのは上手い演出だと思います。そのあたりはとても珍し
     いシチュエーションなのですが、脚本も演出も中々丁寧に処理していて纏まりが
     いいです。

     ハッピーエンドではないのですが、妙にすがすがしいし後味が悪くないのも好感
     です。
     音楽とカメラがいいのも加点理由となりました。小品ですがお薦めの一本です。




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映画 「エイプリルフールズ」

2015年04月14日 | 日記

   

     4月1日は私の誕生日でもあるので、張り切って映画館に駆けつけました。この
     豪華キャストでもあり期待して見ましたが・・・。

     2015年4月1日、年に1度だけ嘘をついても許されるエイプリルフールの東京が今
     作の舞台です。
     対人恐怖症の清掃員あゆみ(戸田恵梨香)は、一夜限りの関係を持ってしまった
     セックス依存症の外科医・牧野(松坂桃李)に、妊娠してしまったことを告げますが、
     彼は嘘だろうと言って取り合ってくれません。
     その頃、上品な桜小路夫妻(里見浩太朗・富司純子)は運転手(滝藤賢一)のリム
     ジンでお忍びの休日を満喫しています。

     加えて不器用な誘拐犯や、自分を宇宙人と信じる中学生や、いつも嘘をついて
     友人を驚かせようとする大学生などなど、多くの登場人物たちが奏でる「嘘エピ
     ソード」が、徐々につながって行きます・・・

     テレビドラマ「リーガルハイ」の監督・石川淳一と脚本家・古沢良太が再タッグを
     組み、総勢27人という豪華キャストで描く群像コメディで、最初に書いたように期
     待して見たのですが、どこからどう見ても期待外れもいいところです。
     昔の顔見世映画のように大勢の登場人物を無理やりに詰め込んでいますが、一
     寸だけ顔を見せてコントをやるような趣向では客が満足しません。

     お話も無理やりに作りこみ、いたずらに引きのばしているだけだし、キャストもお
     ざなり演技に終始していて少しも面白くありませんし、ここまでくるとアザといとし
     か言えない感じです。
     よくぞこんな企画が通ったものだとあきれ果てます。4月1日生れの私としては憤
     懣の極みです。





コメント (4)
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