映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「パリよ、永遠に」

2015年04月10日 | 日記

   

     ナチス・ドイツ軍占領下のフランスを舞台に、パリの破壊を巡って繰りひろげ
     る攻防を描いた歴史ドラマで、実話に基づいたシリル・ゲリーによる戯曲を、
     名匠フォルカー・シュレンドルフが映画化した作品です。

     1944年8月25日の深夜、ドイツ占領下のパリです。パリ中心部に建つホテル
     「ル・ムーリス」で、コルティッツ将軍率いるナチス・ドイツ軍は、敗戦が迫って
     いましたがヒトラーの命令を受けパリの歴史的建造物を爆破する作戦を立て
     ています。

     そこへ、パリで生まれ育った中立国のスウェーデン総領事ノルドリンクが現わ
     れ、破壊作戦を食い止めさせようとあの手この手で説得します。しかしコルテ
     ィッツ将軍は妻子をベルリンで人質に取られており、作戦を実行せざるを得な
     い立場にあったのです・・・。

     ノルドリンク総領事とコルティッツ将軍を演じるのは、舞台版からの主演コンビ
     でもある「あるいは裏切りという名の犬」のアンドレ・デュソリエと、「戦火の馬」
     「真夜中のピアニスト」のニエル・アレストリュプの二人ですが、実に素晴らしい
     演技合戦を見せてくれます。

     もともと舞台用の物語ですから、どれだけ舞台から映画へ飛び出せるかと心
     配していたのですが、この二人の会話による駆け引き合戦は、見ていてこれ
     は舞台だなーと思いながら、83分の迫力ある映画による会話劇に引きずりこ
     まれて行きました。
     実に面白い作品なので、皆様にもお勧めしたいと思います。





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