映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「風に立つライオン」

2015年04月03日 | 日記

   

     さだまさしによる同名曲に惚れ込んだ大沢たかおが、小説化と映画化を熱望
     し実現した作品ですが、私はあまり興味が湧かず、パスしようと思っていたら
     秋篠宮ご一家が鑑賞されたと聞き、重い腰を上げました。

     アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの自伝に感銘を受け医師を志した
     航一郎(大沢たかお)は、1987年に大学病院からケニアの研究施設に派遣され
     れます。
     日本に恋人(真木よう子)を残しながらも、ケニアの地で充実した日々を送って
     いた航一郎は、戦場に近い赤十字病院から1カ月の派遣要請を受け、同じ病
     院に派遣された看護師(石原さとみ)らとともに医療に邁進します。
     そこで彼が目にしたのは、重傷を負って次々と運ばれてくる少年が、みな麻薬
     を注射され戦場に立たされた少年兵であるという事実でした。

     ある日、病院に少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれますが、少年は目の前で両親
     を惨殺され、麻薬でかき消されたという深い心の傷を抱えていて、航一郎は少
     年と真正面から向き合おうとしますが・・・。
     監督は「藁の楯」(2013)でも大沢とタッグを組んだ三池崇史です。

     いい題材なのですが、思った通り感動するに至りませんでした。実在の日本人
     医師がモデルだそうですが、その方の行動とはかなり違うようです。
     従って話が深くないし、どうしても嘘っぽいのは、脚本段階での構成が不味か
     ったのでしょう。

     話が現在・過去を行ったり来たりするのも上手いとは思えませんし、思い切っ
     て恋人(真木)とのくだりとか、無理して東日本大震災に結び付けることなどを
     カットして、現地の活動模様に絞った方が良かったと思います。私の判定は
     残念作です。




コメント
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