映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ギリシャに消えた嘘」

2015年04月29日 | 日記

   

     「太陽がいっぱい」の原作者として知られるパトリシア・ハイスミスのサスペンス
     小説「殺意の迷宮」を、今回が初監督となる「ドライヴ」の脚本家ホセイン・アミ
     ニのメガホンにより映画化した心理サスペンスです。

     1962年、ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル(オス
     カー・アイザック)は、パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスター(ビゴ・モ
     ーテンセン)とその妻コレット(キルステン・ダンスト)と出会います。

     夫妻に好感を持ちガイドを引き受けたライダルでしたが、チェスターがホテルの
     部屋に現れた探偵を偶然に殺害、ライダルが死体の後始末を手伝ったことから
     3人の運命は激変。警察にも追われる身となった3人はクレタ島へ逃避行、次第
     に惹かれあう妻と青年に夫は嫉妬。3人は後戻りできない破滅への道を突き進
     んで行くのでした・・・。

     最後まで緊張感が走っていて、とても面白く最後まで見ました。監督は初めてと
     いうホセイン・アミニですが、中々シャープな演出で感心。原作がよく出来ている
     のに加え、この監督の本職が脚本家だからというのもあるのでしょう。
     一寸ばかり惜しいのは、夫人と若者が惹かれあって行く描写が少し生ぬるい点
     でしょうか。
     ロケの効果も非常に良いし、サスペンス仕立てですが、こういった上質な娯楽映
     画が出てくるのは大賛成です。




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