kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

まさか、入場者数30万人達成の日だったとは…

2014年08月29日 | アート
上野公園の東京国立博物館「台北 國立故宮博物院」(神品至宝)展を見てきた。
目玉の”翠玉白菜”の展示が終わって人気が離散しているという。
混雑していないのは、こちらにとってはありがたい。

平日の午後、それでも、ほどほどの入場者である。
中国4千年の歴史のなかで、宋・元・明・清時代の歴代皇帝が残した至宝の数々。

その多くが、後の日本文化に影響を与えた、書画、工芸品である。
いずれも保存状態がよく、これが数百年から千年前のものかと驚かされた。
南宋・山水画、刺繍、彫漆、玉器、白磁・青磁…拡大鏡を持ってくればよかった、と思うほど、繊細で緻密なものばかり。
超絶技巧には目を見張らせられる。

だいぶ前、台湾の取材旅行で故宮博物院を訪れたことがあるが、緑に囲まれた壮大な建物は覚えていても、展示物はまったく記憶にない。
それだけに新鮮だった。

1089(トーハク)ブログで、8月27日午前、入場者30万人達成の記事が出ていた。
もう少し早めに行けば、当事者になれたかもしれない。残念!

ちょっと違和感があったのは、ハロー・キティが、オフィシャルキャラクターになっていたこと。
キャラクターライセンスビジネスで、あちこちに顔を出しているのは知っているけど、
「なんでえ~?」という感じである。

こんな暗い新宿見たことない!

2014年08月29日 | 都市
このところ天気が不安定である。
猫の目のように変わる状況に、天気予報もあまりあてにならない。

西新宿のLタワー28Fニコンサロン。
エレベーターから降りた外のながめが、まだ、夕暮れでもないのにあまりに暗い。
空が、まるで小松左京の「日本沈没」冒頭のシーンのようだった。
別に何事も起きなかったが、この日見た写真展(渡辺眸 1968新宿)が、46年前の新宿を写したアーカイブスだった。

西口広場のフォークソング、南口に軒を連ねる一杯飲み屋、アイビー族、東大紛争、新宿騒乱…
若かりし時の、丸山明宏(美輪明宏)、加藤登紀子がいる。

10月21日国際反戦デー、新宿騒乱の時、ニコマートFTを持ち、夢中でシャッターを押したことを思い出す。
写真の魅力に目覚めた頃だ。

機動隊に追われ、カメラを必死で隠して塀を越え、逃げた。
その場所が何処かは覚えていない。

今も、忘れられない青春時代のひとこまである。