kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

♪夏が来れば思い出す~

2015年07月08日 | 
この歌詞に続く尾瀬は行ったことないから、カメラ爺にとっては、夏が来れば思い出すのは、中富良野である。
あの紫色の感動は忘れられない。

ラベンダーで有名なファーム富田を、年間100万人訪れる観光地にした富田忠雄氏(83)が亡くなった。

といっても、面識があるわけじゃない。新聞の死亡広告を見て、調べる気になった。

今でこそ、北海道指折りの観光地になっているが、昭和45年代は観賞用ではなくラベンダーオイルの原料として栽培していた。が、合成香料や安い輸入香料が台頭してきて、香料会社がラベンダーオイルの購入をやめたため、苦境におちいってしまったという。

それを救ったのが、偶然、国鉄のカレンダーに掲載されたこと。カメラマンや旅行者がやってくるようになった。それでも、お金になるわけではない。

ある日訪れた女性が「南仏ではラベンダーを使った商品がいっぱいある。同じようにポプリを作ってみたら」と作り方を教えてくれたという。

その後、雑誌などで紹介されたり、テレビドラマ「北の国から」の影響で、観光客も増え、土産品も売れて、ラベンダー畑も維持できるようになったそうだ。

「一枚の写真と女性の一言がなければ、今の、紫色の丘を見られることはなかったかもしれない」と、ファーム富田の紹介のしめくくりにあった。

今がシーズン。また行ってみたいと思うけど、思い出に浸るだけで満足するカメラ爺である。

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