kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

本気でやれるか?

2015-08-01 | 陸上競技
土曜日、練習は学校で。トレーニングとしました。この日は色々と思う事があり、開始時にミーティングから始めました。前日に話をした内容をもう一度確認しておきたかったというのもあったので。

8月1日となり、私が直接指導をし始めて120日が過ぎました。1年間の3分の1が過ぎたのです。この段階で本当に練習が出来てきたか?2年生はこれまでとのギャップに戸惑うこともあったでしょう。が、1年生は全ての基準が今の指導体制です。今の指導体制は適材適所になっていて私は短距離、もう一人の指導者は長距離と完全に分担できています。これができるだけで全く違ってくると思います。

「強くなるために」という目標を掲げてチーム作りを進めています。が、本当にそれに見合う努力が出来ているのか?ここは分かりません。今週はあれこれあって練習に来ていない者が数人います。学校行事とはいえ、全く練習に参加していません。休むと報告しに来たときに「自分達で時間を合わせてやるように」と指示をしましたが、どう考えてもやっている様子はありませんでした。確認をすると「家で少し補強しました」とのこと。何人か聞きましたが聞くたびに声が小さくなっていきます。間違いなくやっていないんだろうなという感覚。え?これって決めつけだと言われて否定されますか?間違いない事実だと感じますし、その返答を聞いた他の選手も同じことを感じていると思います。日頃往生だと思っています。

実際問題、この一週間の差は大きいと思います。しっかりと練習した選手とほとんど何もやっていない者がいる。この差はどうするのか?「やりました」という返答。腹筋を1回やってもやったことになる。が、そのレベルと必死で練習してきた選手の差は埋められるでしょうか?埋めるためにはそれぞれが大きな努力を自分達でやらないといけなくなります。私が大きなことを求めすぎなんでしょうか?高校生に何を求めているのかって思われますか?ではいつになったら「一生懸命やる」って事を学べるでしょうか。社会人になったら身につくのでしょうか?足りない部分を自分でやらないと追いつけないっていう感覚は自然に身につくわけではありません。経験的に学べないとアウトだと思っています。

実際問題、怪我をして思うように練習ができなくても涙を堪えて必死に練習をしている選手がいます。この姿をみて何を思うのか?多分、感じられない選手にとっては全くわからないと思います。でも、私は見ています。なんとかしたいという気持ちで毎日を必死に過ごしている選手がいるのです。それと全く同じ気持ちでやる事を求めるのは不可能です。それでも多少なりと近づいていこうとする努力は必要だし、感じて欲しい。それって求めすぎなんでしょうか?同じ高校生です。できない事はないと思います。

更に少し話を。「切磋琢磨」について。磨くという事に関して。これをどう捉えるか?同じチームとして何を目指すのか?それなりに練習をしていて本当に強くなれるのか?磨くこと=努力して少しでも強くなる事を自分のためにどれだけできるのか。上述の内容、「家で補強しました」という部分です。磨くという感覚があれば「補強を少しやった」だけでは足りない事が分かるはずです。そういう意識がなければどれだけ技術的な練習をしても身にはつかないと思います。やるだけの練習ではダメだから。自分のために自分を磨く。これは感覚的なものだと思っています。他人から教えられるものではない。感じ取れない子はやっぱり分からないのかもしれない。

そして「磨く」ことは一人では出来ない。陸上は個人競技と言われる。だから一人でやればいい。そう思われるかもしれない。でも、本当に強くなろうと思えば「団体競技」なのです。近くにいるライバルの存在を認め、競争していかないときちんと磨けないのです。一人で磨いていたら「自分が一番やっている」と思い込んでしまうから。隣にいるライバルが補強をやっていたらそのライバルよりも1回でも多くやる。そうやって競争があるから磨けるのです。他者と比較して「これでは足りない」と感じられるようになってくると確実に行動が変わります。

ライバルに「勝てないから仕方ない」と思っている選手は「磨く事を諦めてしまった」のです。この手の気持ちを持っていたら競技はできなくなるのです。強豪校と言われる学校で競技をする事の最大のメリットはここだと思います。常に自分が一番になれる環境ではないから。学年が上がっても近くに同レベルのライバルがいる。だからもっと強くなろうとする。一人では絶対に強くなれない。そこに技術的な指導と長期的なトレーニングの視点が入ってくると見違えるほど変わるのではないかと思います。

そんな話をかなりしました。どこまで響くのかは分かりません。同じ話をしても感じられない選手は出てくるでしょうから。私はチームとして作っていきたい。私がいるから進学したいと言ってもらえるとしたらそれは幸せな事だと思います。が、もっともっと幸せなのは「あのチームの雰囲気が好きだからあそこでやりたい」と言ってもらう事。選手が評価を受けてくれるのが一番なのです。単純にはそういきません。分かっています。それでもきちんと指導を続けていきたい。

磨くのは自分。それが分からない間は変化はない。一人では磨けない。そこには仲間が必要で、ライバルが必要で、指導者が必要になる。その感覚を持たないと本当の意味での「磨く」という行為はできないと思います。これからです。これからなんです。足りなければ気づけばいいだけ。そのチャンスは与えたい。そう思っています。

練習前でしたがかなり話をしました。こういう機会がなければ「心」を磨く事はできないですからね。練習も大切。でも「心」を磨く事はもっと大切です。取り組みの姿勢に反映されます。これが変わらないと何をやっても変わらないと思っています。技術的な練習だけでもダメ。トレーニングだけでもダメ。そこの根本にある「心」が取り組みを決めるのです。

伝わったでしょうか。自己満足と言われたらそれまで。否定しません。それでも私は自分の正しいと思う事をやっていきます。
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走練習2

2015-08-01 | 陸上競技
続き。

とにかく走りたいという部分かありました。ドリルだけをやるわけではないですか。それでもこの日も練習開始からある程度動きもやりました。前日の反省を生かしてきちんと順序立てて練習を組み立てようと。ほんの少しのことなんですがこれって本当はすごく大切なんだと思います。「縦の動き」と「横の動き」をきちんと理解して練習に導入しなければいけません。前日は「縦の動き」をして「横の動き」にうつったにも関わらず途中で「縦の動き」を入れてしまいました。すごく分かりにくい内容だと思うのですが、これは大きなことなんです。

あえてこういう形を入れるのはありだと思います。が、この日の段階ではやっぱりよくなかったなと。前日までにやってきた動きからの流れを崩してしまった感じがありました。だから前日は動きがイマイチだった気がします。これはダメだなって思ったのできちんと組み立てを別にしました。なかなか分かってもらいにくい話です。それでもこの日の私にとっては大きな話でした。絶対にやっておきたい部分。

この日は流れを重視しました。動きを作ってからスキップまで。これだけでやはり1時間はかかったでしょうか。この部分も私の練習の特徴なのかもしれません。走る量を追うこともありますが、やっぱりこの部分が大切だと思っています。動き的に地道にやっていくことで必ず変化があります。これを定着させて行って走りに生かすことが出来れば必ず動きは変わってくると思います。学校ではなかなか走れません。作ってきた動きをスパイクを履いてハイスピードで身体に覚えこませていくということが大切なんだと。だから、学校でもやりますが競技場でもやっていく必要があります。だから時間が長くなる(笑)

この日は短い距離を前半で走りました。最初はフリーで60mを3本。そこからはバトンの並走を2本4セット。高いスピードで走るための工夫です。まだまだバトンが安定するレベルには達していませんが少しずつやりたい練習ができるようになってきたかなって思います。バトンも求める水準からはまだまだ遠いですが、4ヶ月前にやりたかった練習。それがここに来て少しできるようになったのです。逆にいうと最初からこの手の練習をするのは不可能だったのです(笑)。当たり前だと思っていた練習もある程度の競技レベルが必要なんだと思います。この練習の意味が分かってくるだけではなく、やれるだけの基礎走力が必要になるんだろうなと。本当に勉強になります。

少しずつ休みを挟みながらやっていって最後に走り込み。120+90+60を数セット。女子は脱落者なく全員がやり遂げました。雰囲気的にも少しずつ前に進んでいる感じがあります。これは本当に良いことです。多少痛みがある選手もいます。何度も何度も確認をしていますが「大丈夫」との返答。ここは私がきちんと見極めていかないといけないだろうなと思っています。女子の中心となる選手は力がついてきたなと感じています。もちろん、まだ県で戦えるレベルではありません。世の中そんなに簡単なものではありませんから。当然ですね。それでも継続した練習が出来れば確実に力が上がるんたと思います。

男子は抜けながら。それでも男子エースはなんとかやり切りました。全員が練習に参加できる日はもっともっと先になると思います。それくらいの状態です。少しずつ少しずつ前に進んでもらいたいという感じでしょうか。男女で差をつけるつもりはありません。しかし、この状態であれば仕方ない部分もあると思います。男子も素直に一生懸命やってくれる子が何人もいる。そのことを踏まえながら力をつけて行かせたい。春先シンスプリントに苦しんでいた者も少しずつ走れるようになってきました。逆に力はあるが練習が全くできない者も。ここは本当に難しいと思います。この状態ではレースに対応できないかもしれません。

暑い中でしたがある程度走ることができました。もうしばらく走り込みや動きを並行してやっていきたいと思っています。暑過ぎてやりたい事を全てやる事はできません。様子を見ながら少しずつ少しずつ。

この日は卒業生がやり投げを教えに来てくれました。直接面識はなかったのですがもう一人の顧問の先生が頼んでくれました。なんと以前プライベート合宿に参加した事があるとの事。全く覚えていませんでしたが。それでもこうやって後輩のために足を運んでくれるというのはありがたい事だと思います。こういう先輩方の想いをしっかりと感じてやっていってもらいたいですね。感謝。

暑くて溶けそう。身体が慣れる日は来るのかなー。
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走練習

2015-08-01 | 陸上競技
金曜日、久々に走る予定としていました。翌日が競技場使用不可(夕方可能)。土曜日は市内のお祭りがあるようなので夕方やりたくないなと。「練習をするからお祭りに行くな」という感じでもいいのですが、高校生ですからそれくらいの楽しみは与えないといけないかなと。こういう意味で私も随分成長しました(笑)。きついことばかり求めていてもそれに選手が対応できなくなってきたら意味がなくなります。本当に指導スタイルが大きく変わってきた気がします。まー許せないことは相変わらず許せないので厳しく指導しますが。

そのため金曜日にしっかりとは知っておこうと計画していました。といっても計画したのは水曜日にですが・・・。長期的な練習計画を立てるほうが良いのかもしれませんが、ここ数年は「様子を見ながらやる」というのが増えてきています。長期的にメニューを考えていくことはしていません。それにより不足する部分が出てくるのかもしれませんが・・・。実際に選手の様子を見ながらその日その日のメニューを考える。実際にグランドに行くまでに「今日はこの練習をしよう」ときちんと決めていることはありません。ドリルなどもその日の状況を見ながら決めます。これも計画性がないと言われるかもしれませんね。しかし、実際の選手の状況を見ないと「その日に必要な練習」は分からないと思っています。一律で同じ練習をしていくのも難しいかなと。

練習の初めに少し話をしました。この日は7月31日でした。新しい指導体制になってからほぼ4か月。この120日の間にどれだけきちんとした取り組みができたでしょうか。実際に痛みが出てきちんと練習を積めていない者も複数います。こちらが計画する練習の10分の一もできない状況があります。練習量が多いからそのようなことになるのだと言われるかもしれません。確かにその部分は否定できないと思います。が、本当にそれだけなのか。では練習量を劇的に落とせば誰も故障しなくなるのか。これも違うんじゃないかと思っています。故障をしても必死に何とかしようとする選手もいる。逆にそれなりに対応している選手もいる。ここの違いは何か??ということだと思います。この状況が続けばたぶんレースには出れないのではないかと思います。冷たいでしょうか?それでも考えないといけない部分だと思っています。


他の選手はしっかりと練習を積んでいく。一部の選手は練習が積めない。単純に考えてここで大きな「差」がつきます。その「差」について本当に気づいているのか?「痛いから仕方ない」という感覚ではいつまでたっても同じことの繰り返しになります。こういう書き方をすると批判を受けるでしょうか?それぞれがそれぞれの立場で「何とかしよう」と思っているのだとは思います。が、「待っていたら治る」わけではありません。筋力が不足するから故障につながる部分も出てくると思っています。そうであればやはりほかの選手よりももっともっと基本的なトレーニングを増やすべきです。ひたすら腹筋をしていてそれで回復はしません。原因となる部分の改善をしていかなければいつまでたっても同じ。痛みが引いたとしてもまた動けば痛めてしまう。根本的な改善をしていく必要があるのです。

「故障するのが悪い」と言っているわけではありません。誤解なきよう。痛みが出たのであればどうやってその痛みと付き合っていくのかが重要なのだと思っています。練習を1時間程度で終わらせれば故障者は出ないかもしれません。が、それでは100%強くなることはできません。そこまでして「強くなることを求めない」と言われたらそこまでかなという気もしています。

たかが高校の部活動。もっと楽しく、適度にやればいいじゃないか。時間を守らなくても、ルールを破っても「やるべき時」にはできるからと言われるとしたらそれはそれで正しいのかもしれません。が、集団で行動するうえでそれでは困ると思います。そういうスタンスでやるのであれば「別の場所で」とお願いしたい。一生懸命に取り組もうとうする者と適当でいいやと思う者が同じ空間に共存するのは難しいと思っているからです。

この日、途中で抜けそうな者は最初から別メニューでやるように伝えました。中途半端に参加して痛いというのを繰り返すようであれば数日間休ませて次にきちんとできるようにしたい。これは前から言っているのです。私が「やらなければいけない」という空気を作っていると言われたらそれまで。基本的に選手は勝手に練習を抜けたりしています。普通は報告してから抜けると思うんですけどね・・・。何人かはできるのですが何人かは・・・。これも否定的にとらえ過ぎですかね。それが「当たり前だ」と言われたら集団としての活動の意味はなくなる気がするのですが・・・。

何の話か分からなくなりましたね。別にチームの状況が云々で書いているわけではありません。比較的良くなってきています。最近は書く内容ですらかなり気を使っています。表面的なこととだけを書く気にはなりません。難しいです。不快に思われるような内容ですかね?「やるべきことをやる」というだけなんですが・・・。

長くなったので練習に関してはまた別に・・・。
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