真面目な内容で。
技術的な内容の徹底。それをしなくても走れる選手は存在します。が、普通の選手が戦うためには必須だと思っています。地味で時間がかかりますが、それをどれだけやっていけるか。時間をかけながらやっていく。ここに関しては「取り組みの姿勢」が大きく影響してくると思います。これまで見てきた選手の中で「コツコツできる」かどうかというのは競技力を大きく左右してい来るなと感じています。
例えば、「走る練習」や「リレー練習」「専門練習」は「派手さ」があるのでそれなりにできます。やっていて「走ってるな」と感じられる部分だからです。しかし、基礎トレーニングや補強に関しては圧倒的に「地味」です。やっていて変化も少ない。男子がウエイトが好きなのはやっていたら目に見えて筋量が増えるのが分かるからです。大胸筋などは比較的早く変化が見られます。だから「強くなった」というのが分かりやすい。それが本当に必要な筋肉なのかは別にしてです。
火曜日の練習でも月曜日と同様に基礎基本をひたすらやりました。それをやってから少し走る。何人かは「今日の走りはどうでしたか?」とすぐに気になります。当然のことだと思いますが、一朝一夕に劇的に変化するというのはありません。ある程度の時間をかけてやっていく必要がるのだと思います。今の子供たちは「スマホ」を利用します。何か必要だと思ったらすぐにスマホで調べる。連絡も電話ではなくLINEやDMなどです。レスポンスが早いものを望みます。だから少しやったら「結果」を求めたいのです。だから1度上手くいかなかったらすぐに投げやりになる。積み重ねていくことの重要性を感じられない。
練習後に30分間補強をさせてもらいました。強制的に身体を使うようなメニュー。MDの真上投げと叩きつけ。真上投げは連続で大きく投げる。手だけで投げるのではなく投げた手が頭の上になるくらいまで。更にはその勢いで上に跳ね上がる。下半身と上半身の連動です。更にはMDを利用しての大股歩行。トンパの股関節補強。カウントダウン。30分だけでしたがかなりの強度で負荷をかけることができました。
意図的に「派手さ」を出しました。見ていて「寝転がって腹筋」などはやっているようですが、それほど効果が出ている感じがありません。「やってはいる」のですがその成果は出ていない。任せやるとそれぞれで効果は違ってくる。そうであればこちらが、ある程度の「派手さ」を出しながら一気に追い込んでいくほうがいいのではないかなと感じました。淡々と地道にやっていくことができるのであればそれでいいと思いますが、「メニュー」を消化していくという形では十分な練習にならないのではないか。30分だけですが休まず徹底的にやることで効果は高まると感じました。
そう考えているとやはり「継続の大切さ」は今の選手には伝わりにくいのかなと感じました。これはうちだけなのかもしれませんが。なかなか「意欲」が継続できない。声を出すことにしてもすぐに元に戻ります。目に見える結果が欲しい。そういう時代背景もありながら、競技はそのような形ではできない現実。以前、京都のrkn高校に行ったときにsbt先生が「毎日やること」の話をされていました。倒立や鉄棒の蹴上がりなどはすぐにはできません。それが継続してやっていく中で「できる」ようになる。「できない」が「できる」になることが「変化」です。目に見えてわかる変化の部分が必要なのかなと思っています。上述のように「成果」や「結果」を求めたい子どもたちが増えている中で「継続の必要性」を理解させるためにもこの部分は必要なのかなと。
ここをこの夏休みにやらせてもらおうかなと思っています。「技術的なこと」と並行して「取り組みの姿勢」を根本からやっていく必要があるのかなと。これは私がそう考えているだけなので。一応お願いをしてやらせてもらう予定です。これを40日間毎日やっていくことで間違いなく変化が生まれる。バランス系の練習を入れながら身体の使い方を覚える。時間はかかります。やる意味は大きいと思います。一瞬は一生懸命になれるがそれが続かない。良いところばかりみるのではなく、トータルでよくなるかどうかだと思います。一瞬だけやれる選手よりも地道に変化を生み出す選手のほうが間違いなく強くなる。そう思っています。
真面目に。